春の種まきから間引きまで
ホウセンカは春にまいて夏から秋に咲き、霜で終わる一年草です。関東の平地では四月下旬から五月中旬に種をまき、七月には咲き始めます。まず自分の地域の地温が二十度を超える時期を確かめ、そこから逆算して準備します。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 4月中旬 | 土作り・元肥 | 腐葉土を混ぜ、緩効性肥料を一握り |
| 4月下旬〜5月中旬 | 種まき | 地温二十度、覆土一センチ、株間二十センチ |
| 5月中旬〜下旬 | 一回目の間引き | 本葉二枚で二本残す |
| 5月下旬〜6月上旬 | 二回目の間引き・定植 | 本葉四〜五枚で一本立ち |
元肥(植える前に土へ混ぜる肥料)は控えめに。多いと葉ばかり茂って花が減ります。
初夏から梅雨の管理
六月は草丈が伸びる時期で、梅雨の雨と風で倒れやすくなります。草丈二十センチを超えたら支柱を立て、株元に土を寄せて安定させます。梅雨の湿気で下葉が黄色くなったら取り除き、風通しを保ちます。
梅雨明け前の六月下旬は病気が出やすい時期でもあります。葉の表に白い粉が出ていないか、株元が黒ずんでいないかを見回り、怪しい葉は早めに取り除きます。混み合った株は内側の枝を抜いて風を通しておくと、七月以降の手間が減ります。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 6月上旬 | 支柱・土寄せ | 草丈二十センチを超えたら |
| 6月中旬 | 摘心(矮性種のみ) | 本葉六〜八枚で先端を摘む |
| 6月下旬 | 下葉の掃除・病気の見回り | 黄色い葉を取り、株元を乾かす |
| 7月上旬 | 開花始め・追肥開始 | 薄い液肥を二週間に一回 |
摘心(茎の先を摘んで枝分かれさせること)は高性の一本立ち品種では行いません。
真夏の水管理と休ませ方
七月から八月は花の盛りですが、同時に水切れと暑さで株が消耗する時期です。朝の水やりを欠かさず、鉢は午後の日陰に移します。上まで咲き終わった株は八月上旬までに切り戻すと、九月に再び咲きます。
真夏の水やりは朝一回を基本にし、昼にしおれても夕方まで持ち直すなら足りています。夕方になっても葉が垂れたままなら水が足りていないので、翌日から量を増やすか鉢を大きくします。鉢の表面に白い根が見えたら根詰まりの合図なので、株元に土を足します。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 7月 | 朝の水やり・花がら拾い | 昼のしおれが続くなら夕方も |
| 7月下旬〜8月上旬 | 切り戻し(任意) | 咲き上がった株を三分の一切る |
| 8月 | 追肥を止める・ハダニの確認 | 三十度以上は肥料を吸えない |
| 8月下旬 | 台風対策 | 支柱の結び直し、鉢は軒下へ |
秋の開花から種採りまで
九月に涼しくなると再び花が増え、十月まで楽しめます。追肥(育ちの途中で足す肥料)を再開し、種を採る株は十月に花がら摘みをやめて種の袋を育てます。初霜が降りたら株を抜いて片づけます。
種採りは一番良い株を選び、袋が黄ばんで弾力が出たら手のひらで包んで採ります。採った種は一週間陰干ししてから紙袋で保存すれば、翌春の発芽率は八割ほど残ります。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 9月 | 追肥再開・秋の開花 | 薄い液肥を二週間に一回 |
| 10月 | 種採り | 袋が黄ばんで割れる直前に採る |
| 11月 | 初霜で終了・片づけ | 黒くなった株を抜く |
| 11月〜12月 | 土の準備 | 抜いた場所に腐葉土をすき込む |
地域で変わる時期
種まきと片づけの時期は地域で一か月ほどずれます。目安は最低気温が十五度を超えるころに種をまき、初霜で終わることです。自分の地域の初霜の時期を知っておくと、種採りを逆算できます。
寒冷地では鉢まきにして室内で発芽させ、最低気温が十五度を超えてから外に出すと、露地まきより三週間ほど早く咲かせられます。暖地は六月まきの秋花が特にきれいです。
| 地域 | 種まき | 初霜(片づけ) |
|---|---|---|
| 寒冷地(東北・長野など) | 5月下旬〜6月 | 10月中旬〜下旬 |
| 中間地(関東・関西) | 4月下旬〜5月中旬 | 11月中旬〜下旬 |
| 暖地(九州・四国南部) | 4月中旬〜 | 12月上旬〜 |
作業が遅れたときの立て直し
種まきが六月にずれ込んでも、ホウセンカは間に合います。開花が八月からになり、秋の花が本番になると割り切ります。支柱を立て損ねて倒れた株も、折れていなければ起こして結び直せば立ち直ります。株の茎が緑で張りがあるなら、まだ手を入れる価値があると判断してください。
- 種まきが六月になったとき
- 直まきで株間を広めに取り、日よけをして育てます。開花は八月からで、九月から十月がきれいに咲きます。
- 倒れてから支柱を立てるとき
- 根を傷めないようゆっくり起こし、支柱に八の字でゆるく結びます。折れた枝だけ切り、水をたっぷりやります。
- 切り戻しを逃したとき
- 八月中旬を過ぎたら切らず、そのまま種を採る株に切り替えます。花がらだけ拾って秋まで置きます。
- 種採りを忘れたとき
- 袋が割れて種が飛んだ株の周りには、翌春にこぼれ種の芽が出ます。五月に見つけて残せば翌年も咲きます。
ホウセンカの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
ホウセンカの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はホウセンカの育て方にまとめています。
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