水やりは土が乾いてからが原則
ゼラニウムは茎と葉に水をためる性質があり、乾燥にはかなり耐えます。反対に土が常に湿っていると根が窒息し、株元から腐ります。土の表面が白っぽく乾き、鉢を持ち上げて軽いと感じてから、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。
水は株元の土に注ぎ、葉や花にかけないようにします。花に水がかかると花弁が張り付いて腐り、葉が濡れたままだと灰色かび病の入口になります。
| 時期 | 水やりの目安 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 春と秋 | 二日から三日に一回 | 表面が乾いて鉢が軽くなったら |
| 梅雨 | 四日から一週間に一回 | 指を二センチ入れて乾いていたら |
| 真夏 | 朝に一回、夕方は葉を見て | 夕方に葉がしおれていれば追加 |
| 冬 | 一週間から十日に一回 | 土が完全に乾いてから数日待つ |
受け皿にたまった水は必ず捨てます。数時間でも水につかったままだと根の先が傷みます。
追肥は薄い液肥を続ける
花期が春から秋まで長いので、追肥(育ちの途中で足す肥料)を切らさないことが大切です。ただし一度に濃い肥料を与えると葉ばかり茂って花が減り、蒸れやすい株になります。規定の倍に薄めた液体肥料を十日に一回与える程度が、家庭で最も失敗の少ない量です。
リン酸の多い花用の液肥を使うと花付きが安定します。窒素の多い葉物用肥料は葉ばかり大きくするので避けてください。葉の色が濃すぎると感じたら、肥料が多い目安です。
- 生育期は十日に一回
- 四月から六月と九月から十月は、規定の千倍から二千倍に薄めた液肥を十日に一回、水やり代わりに与えます。
- 梅雨と真夏は止める
- 生育が止まる三十度以上の時期と梅雨のさなかは、肥料を吸えず根を傷めるだけなので止めます。涼しくなったら再開します。
- 粒状肥料は二か月に一回
- 液肥の代わりに緩効性の粒状肥料を使うなら、鉢の縁に沿って規定量を置き、二か月ごとに入れ替えます。
- 冬は与えない
- 十一月から二月は生育がほぼ止まるので無肥料で管理します。冬に与えた肥料は根を傷め、春の立ち上がりを遅らせます。
花がら摘みで次のつぼみを促す
ゼラニウムの花は小さな花が集まった房で、外側から順に咲き終わります。房全体の七割ほどが終わったら、花茎の付け根から手で折り取ります。房を残しておくと種を作ろうとして株が疲れ、次の花が減ります。
散った花弁が葉の上に残ると、湿ったときにそこからカビが出ます。花がら摘みのついでに株元の落ちた花と枯れ葉を取り除いておくと、病気の予防にもなります。
- 花茎の付け根で折る
- 花茎を横に軽く倒すと付け根から自然に折れます。途中で切ると残った茎が枯れ込んで見た目が悪くなり、腐りの入口にもなります。
- 黄色い下葉も同時に外す
- 株元の黄色くなった葉は触ると簡単に外れます。残しておくと株元の風通しが悪くなるので、見つけたその場で外します。
- 雨の後は特に確かめる
- 雨に当たった後は花弁が張り付いて腐りやすくなります。晴れたら花房を見て、茶色く変わった花弁を早めに取り除きます。
伸びすぎた株は春か秋に切り戻す
一年育てると茎が木質化して下葉が落ち、上のほうにだけ葉と花が付いた姿になります。そのままでは花数が減るので、四月か九月に株の高さの半分ほどまで切り戻し、下から新しい枝を出させます。
切る位置は葉の付け根のすぐ上です。葉のない木質部で切ると芽が出ないことがあるので、必ず葉か腋芽(葉の付け根にある小さな芽)を残して切ります。切った枝は挿し芽に使えます。
- 葉を残して半分に
- 株全体を見て、各枝に葉が二枚から三枚残る高さで切ります。すべての枝を一度に切ると株が弱るので、弱った株は二回に分けます。
- 切った後は水を控える
- 葉が減った分だけ水の消費も減ります。切り戻し後の一週間は土の乾きが遅いので、普段より水やりの間隔を空けます。
- 新芽が出たら追肥を再開
- 切り口の下から新芽が出て葉が開いたら、薄い液肥を再開します。一か月ほどでこんもりした株に戻ります。
梅雨と真夏を乗り切る管理
日本でゼラニウムを枯らす原因の第一位は梅雨の蒸れ、第二位は真夏の高温です。どちらも水やりの回数を減らし、風が通る場所に置くだけで被害を大きく減らせます。雨が続く予報が出たら、鉢を軒下へ入れることを優先してください。
三十度を超える日が続くと花が止まり、葉が小さくなります。これは休んでいるだけで枯れているわけではありません。無理に肥料や水を増やさず、涼しくなるまで待つのが正解です。
- 梅雨入り前に軽く整える
- 混み合った枝を間引き、株元の葉を外して風の通り道を作ります。混んだ株は梅雨に内側から腐ります。
- 鉢を直接床に置かない
- 鉢の下にすのこや鉢台を置き、底からも風を通します。コンクリートに直置きすると夏は鉢の中の温度が上がりすぎます。
- 西日を避ける
- 午後三時以降の西日は葉焼けの原因です。動かせない鉢は遮光ネットか、背の高い鉢を手前に置いて影を作ります。
葉の色や姿で見るトラブルの原因
ゼラニウムは水と肥料の過不足がすぐに葉に出るので、葉の色と形を見れば手当ての方向が決まります。似た症状でも原因が逆のことがあるので、まず土の湿り具合を確かめてから判断します。
| 症状 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 下葉から黄色くなる | 水のやりすぎか肥料切れ | 土が湿っていれば水を控え、乾いていれば薄い液肥 |
| 葉が赤紫に色づく | 低温か根の傷み | 暖かい場所へ移し水を控える |
| 葉が大きく花が少ない | 窒素過多か日照不足 | 肥料を止めて日なたへ |
| 葉の縁が茶色く縮れる | 乾燥しすぎか葉焼け | 西日を避け水やりの間隔を短く |
| つぼみが黄色くなって落ちる | 急な環境変化か高温 | 置き場所を固定し涼しく保つ |
葉の縁だけ赤くなる程度なら、春に気温が上がれば自然に戻ります。全体が赤い場合は根を確かめてください。
ゼラニウムの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
ゼラニウムの長く咲かせるコツは作物ページに
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