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ガジュマルの剪定と仕立て

ガジュマルの剪定と仕立て方|切る時期、丸坊主の可否、幹を太らせるコツ

ガジュマルの栽培イメージ

読むのに約 5

強い剪定に耐える樹です。切ってよい時期と位置、白い樹液の扱い、幹を太らせる考え方まで。

切ってよい時期は限られる

ガジュマルは切った後に芽を吹く力が強いが、それは気温が高い時期に限る。休眠中に切ると切り口から枯れ込み、春になっても芽が出ないことがある。

判断の基準は気温で、最低気温が15℃を超え、新芽が動いていることを確かめてから切る。暦の月より株の動きを優先すると、地域が違っても判断を誤らない。

時期強い剪定理由
3月〜4月最適芽が動きだし、切った後すぐ吹き返す
5月〜7月可能生育が旺盛で回復が早い。形を整えるのに向く
8月軽い剪定のみ高温期の大きな切り込みは株が消耗する
9月以降避ける新芽が寒さに当たり、切り口も塞がらない

開花や結実を待つ植物ではないので、時期さえ守れば毎年切ってよい。切らずに放置した株ほど、下葉が落ちて上だけ茂った姿になる。

どこで切るかを先に決める

切る位置で次に出る枝の向きが決まる。適当に長さだけ揃えると、内側に向かって枝が交差し、数年で光の入らない込み合った樹形になる。

基本は、残したい方向を向いた葉や芽のすぐ上で切ること。切り口から一番近い芽が伸びるので、外向きの芽を残せば枝は外へ広がる。

外向きの芽の上で切る
葉の付け根には必ず芽がある。外を向いた芽の5ミリほど上で切ると、新しい枝が外へ伸びて風通しのよい形になる。
交差した枝を抜く
内側へ入る枝、他の枝と擦れる枝は付け根から落とす。長さを揃えるより、要らない枝を根元から抜くほうが形が整う。
太い枝から先に決める
細かい枝を触る前に、残す太い骨格を三、四本決める。骨格が決まれば細部の判断は自動的に決まる。
切りすぎたと思っても足せない
一度に全体の三分の一までにとどめ、残りは芽が動いてから二回目で調整する。特に幹を細くする方向の切り戻しは戻せない。

丸坊主にしても芽は出る

葉を一枚残らず落とし、枝も幹の途中で切る、いわゆる丸坊主にしてもガジュマルは芽を吹く。幹に養分を蓄えているためで、込み合った株を作り直す手段として現実的な選択になる。

ただし条件が二つある。生育期であること、根が健康であることだ。冬に丸坊主にした株や、根腐れを起こしている株は芽を吹く力が残っておらず、そのまま枯れる。

やる時期
4月から6月に限る。芽が出て葉が展開し、冬までに新しい枝が硬くなる時間を確保する必要がある。
切った後の水やり
葉がないぶん蒸散しないので、土が乾くのが極端に遅くなる。従来の間隔で与えると根腐れするので、乾いてから与える。
置き場所
明るい日陰に置く。葉がない状態で強い直射に当てると幹が焼ける。芽が動いて葉が開いてから明るい場所へ戻す。
芽が出るまでの期間
二週間から一か月で幹のあちこちから芽が吹く。多く出たら、伸ばしたい位置の芽だけ残して他はかき取る。

丸坊主の後に肥料を与えたくなるが、葉がないうちは吸えない。新しい葉が数枚開いてから薄い液体肥料を始める。

白い樹液の扱いに注意する

切ると切り口から白い樹液が出る。これは乳液で、皮膚に付くとかぶれることがあり、衣類や床に付くと乾いて取れにくくなる。作業前に新聞紙を敷き、手袋をしておくと後が楽になる。

皮膚に付いたら
乾く前に石けんで洗い流す。乾いてゴム状になると落ちにくい。かゆみや赤みが出たら触った手で目をこすらない。
止め方
切ってしばらくは出続ける。ティッシュで軽く押さえて止め、乾くまで置く。水で洗い流し続けると止まりにくい。
挿し木に使う枝は
切った枝を挿し木にするなら、切り口の樹液を水で洗ってから水に浸ける。樹液が固まると水を吸い上げにくくなる。

小さな子どもやペットのいる家では、剪定した枝や葉をその場に放置しない。乳液が付いた葉をかじると口の中が荒れることがある。

幹を太らせるには時間と光が要る

幹の太さは、葉が作った養分の蓄積で決まる。つまり葉数を多く保ち、生育期を長く取ることが唯一の近道で、肥料を増やしても枝が伸びるだけで幹は太らない。

切りすぎも逆効果になる。剪定のたびに葉を減らすと養分を作る面積が減るので、太らせたい数年間は、形を整える程度の軽い剪定にとどめておく。

光を最優先にする
春から秋は屋外の明るい日陰か、日の当たる窓辺に置く。同じ株でも、明るい場所で育てた年の肥大は目に見えて違う。
鉢は締めすぎない
小さすぎる鉢では根が回りきって肥大が止まる。根詰まりを感じたら、生育期に一回り大きい鉢へ替える。
生育期に肥料を切らさない
5月から9月に緩効性の置き肥か、二週に一度の薄い液体肥料。冬は与えない。切らさないことが大事で、濃く与えることではない。
数年単位で考える
室内管理では一年で目に見えて太ることはまれ。屋外に出せる年を作ると差がつくので、夏の置き場所を毎年確保する。

仕立ての型と向き不向き

どの型を目指すかで、切る量も置き場所も変わる。先に型を決めてから剪定に入ると、毎年の判断がぶれない。下は室内で現実的に維持できる四つの型である。

作り方の要点注意
丸い株立ち毎年伸びた枝を切り戻す明るくないと間延びして崩れる
一本立ち主幹以外の枝を早めに抜く幹が太るまで数年かかる
根上がり植え替えのたびに根を持ち上げる露出した根は乾きやすい
曲げ仕立て若く柔らかい枝を針金で誘引する食い込む前に外す

型を変える途中の姿は不格好になる。三年かけて作るつもりで、途中で別の型に切り替えないほうが結果的に早い。

切ったあと芽が出ないときの原因

剪定したのに芽が動かないときは、時期、光、水の三つを疑う。切ったこと自体が原因であることは少なく、切った後の置き場所と水やりで結果が決まることのほうが多い。

水を増やさない
葉を減らした株は水を吸わない。切った直後に以前と同じ間隔で与えると、芽が出る前に根が傷んでしまう。
肥料は芽が動いてから
切った直後の肥料は効かないどころか根を焼く。新しい葉が二枚ほど開いてから、薄いものを与え始める。
丸坊主でも待つ
幹が硬く、削って緑が残っていれば芽は出る。明るい日陰に置き、二か月は動かさずに待つほうが確実である。
症状疑う原因この後の手当て
一か月たっても芽が出ない気温の低い時期に切った暖かくなるまで乾かし気味で待つ
切り口が黒く乾いていく枯れ込みが下へ進んでいる緑が見える位置まで切り直す
細い芽ばかり伸びる光が足りていない明るい窓辺へ移して様子を見る
芽が出た後に葉が落ちる根が働けていない鉢を抜いて根の色と湿りを確かめる

幹を爪で軽く削って緑が見えれば生きている。茶色く乾いていればその部分は戻らないので、下へ探して切る位置を決める。

ガジュマルの剪定・仕立てに使うもの

室内の植物は、切ることで形を保ちます。切った枝がそのまま挿し木の材料になるのも鉢ものの利点です。

  • 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 小型 室内」
    規格の目安
    刃渡り 4〜5cm。バイパス式(刃が交差するもの)。

    生きた枝を切るならバイパス式です。切り口が潰れると、そこから枯れ込みます。

  • 消毒用アルコール探す言葉「消毒用アルコール スプレー」
    規格の目安
    濃度 70〜80%。

    株を変えるたびに刃を拭きます。切り口から入る病気は、道具が運ぶことが少なくありません。

  • 支柱・ヘゴ棒探す言葉「ヘゴ棒 支柱 観葉植物」
    規格の目安
    鉢の深さ + 植物の高さ。つる性のものは水を含む素材の棒が向きます。

    つるを這わせる植物は、支えがあると葉が大きくなります。垂らしたままだと葉が小さいままのことがあります。

  • 園芸用手袋探す言葉「園芸手袋 背抜き 薄手」
    規格の目安
    手のひらにゴムを張った薄手のもの。

    切ると白い汁の出る植物があり、かぶれることがあります。厚い手袋だと細かい作業ができません。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 柔らかい茎なら、指で摘めばはさみは要りません。
  • 癒合剤は木の太い枝を切るときのもので、鉢の観葉植物には要りません。

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