咲かせたい時期で植える日を決める
グラジオラスは植えてから七十〜百日で咲きます。三月下旬から七月上旬まで植えられ、二週間おきに分けて植えると六月から十月まで切れ目なく花が続きます。一度に全部植えると花期が一〜二週間に集中するので、まず何回に分けるかを決めます。
植え付けは晩霜の心配がなくなり、地温が十五度を超えたころが目安です。関東平野部なら三月下旬から四月上旬が最初の植え時で、早咲きの品種はここで植えます。
| 植える時期 | 開花の目安 | 向く使い方 |
|---|---|---|
| 3月下旬〜4月上旬 | 6月中旬〜7月上旬 | 梅雨前に咲かせる。早咲き品種 |
| 4月下旬〜5月 | 7月〜8月上旬 | 夏の切り花。品種を選ばない |
| 6月 | 8月下旬〜9月 | 暑さの峠を過ぎてから咲く |
| 7月上旬 | 9月下旬〜10月 | 秋の花。遅れると霜前に咲き切らない |
寒冷地は四月下旬以降に、暖地は三月中旬から植えられます。七月中旬を過ぎた植え付けは霜までに咲かないことがあります。
球根は高さのあるものを選ぶ
グラジオラスの球根は平たいものより、厚みがあって高さのあるものが良い球根です。直径より高さを見るのがこつで、平たく大きい球根は古くて花が少ない傾向があります。直径三センチ以上で、押して固く、底の根の跡がきれいなものを選びます。
品種は大輪の切り花向きと、小輪で株が低い花壇向きがあります。倒れやすさは背の高さで決まるので、支柱を立てられない場所では小輪の矮性種を選びます。
- 横から見て厚みを確かめる
- 球根を横から見て、高さが直径の半分以上あるものを選びます。平たい球根は花茎が細く、花数も少なくなります。
- 底と芽の先を見る
- 底の根の跡が白くきれいで、先端の芽が一つか二つしっかりしているものが良い球根です。芽が多すぎると細い花茎が何本も出ます。
- 背の高さで品種を選ぶ
- 切り花にするなら一メートル以上になる大輪、花壇や鉢なら五十〜七十センチの小輪や矮性種を選びます。
庭は日当たりと水はけ、深さ十センチ
一日六時間以上日が当たり、水はけのよい場所を選びます。日陰では花茎が細く倒れやすくなります。土は植え付けの二週間前に苦土石灰をひとつかみ混ぜて耕し、腐葉土を三割混ぜます。連作を嫌うので、前年グラジオラスを植えた場所は避けます。
深さは球根の高さの二〜三倍、十センチほどと深めに植えます。浅いと花茎が倒れやすく、球根も夏の高温で傷みます。間隔は十〜十五センチで、列にして植えると支柱を渡しやすくなります。
- 二週間前に土を作る
- 深さ三十センチ耕し、苦土石灰と腐葉土を混ぜます。元肥(植えるときにあらかじめ入れておく肥料)は緩効性のものを少量、球根に触れない深さに混ぜます。
- 尖った方を上に十センチの深さ
- 球根の尖った側を上にして、十センチの深さに置きます。粘土質で水はけが悪ければ七〜八センチに浅くし、盛り土します。
- 間隔十〜十五センチで列に
- 列にして植えると後で支柱と紐を渡しやすくなります。二列にするなら列の間を二十センチ空けます。
- 植えたらたっぷり水
- 土をかぶせて軽く押さえ、たっぷり水を与えます。芽が出るまでは表土が乾いたら与える程度で十分です。
鉢は深鉢に少なめに
鉢植えは深さのある鉢を使います。七号鉢なら三球、六十センチのプランターなら六〜八球が目安で、詰め過ぎると花茎が細くなります。深さは七〜八センチと庭より少し浅めにし、鉢の縁から三センチ下まで土を入れられる余裕を残します。
土は市販の草花用の土に軽石の小粒を二割混ぜます。植えたら日当たりに置き、芽が出るまで乾かさない程度に水を与えます。鉢は倒れやすいので、矮性種を選ぶか、植えるときに支柱を一緒に立てます。
- 深鉢に鉢底石を三センチ
- 深さ二十五センチ以上の鉢に鉢底石を敷き、土を半分入れて緩効性肥料を少量混ぜます。
- 球根を並べて七〜八センチ土をかける
- 球根同士を五センチ以上離して置き、上から七〜八センチ土をかけます。同時に支柱を鉢の縁に沿って差します。
- 日当たりで芽を待つ
- 植えたら鉢底から流れるまで水を与え、日当たりに置きます。二〜三週間で芽が出ます。
鉢は真夏に土が熱くなります。西日を避け、すのこの上に置いて照り返しを防ぎます。
植え付けで失敗したときの原因と直し方
芽が出ない、出たが細くて倒れる、花が咲かない、球根が腐った、といった失敗は、植える時期、深さ、日照、球根の質のどれかに原因があります。掘り上げて球根の状態を見ると切り分けられます。
芽が出ない場合は、植えて一か月たっても出なければ掘って確かめます。球根が固ければ地温不足で、待てば出ます。軟らかければ腐りで、処分します。
| 状態 | 疑う原因 | 次に直すこと |
|---|---|---|
| 一か月たっても芽が出ない | 地温が低い、球根が腐った | 掘って固ければ待つ。軟らかければ処分 |
| 芽は出たが細くて倒れる | 浅植え、日陰、密植 | 10センチの深さ、日向、間隔を空ける |
| 葉は伸びたが花茎が出ない | 小さい球根、平たい古い球根 | 高さのある球根を選ぶ |
| 花が咲く前に霜が来た | 植え付けが遅れた | 7月上旬までに植える |
同じ場所に毎年植えると病気が出やすくなります。二〜三年は場所を変えるか、鉢の土を替えます。
グラジオラスの植え付けに使うもの
苗も球根も、植えたあとに動かすと根が傷みます。植える日にそろえておくものだけを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、水はけ重視の配合。14〜25L の袋。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L、花壇なら 1 ㎡ あたり 20〜30L。
花壇でも、土が固いところは掘り上げて培養土を混ぜたほうが根が張ります。
- 腐葉土探す言葉「腐葉土 園芸」
- 規格の目安
- 葉の形が残っている完熟のもの。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 花壇 1 ㎡ あたり 5〜10L を掘り上げた土に混ぜます。
土をふかふかにして、水もちと水はけを同時に良くします。花壇の土づくりの基本です。
- 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 マグァンプ」
- 規格の目安
- 粒状で 1 年ほど効くタイプ。植え穴の底に入れて使います。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 5〜10g、花壇 1 ㎡ あたり 50g 前後。
根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。触れると濃さで傷みます。量は袋の表示に従ってください。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス 目盛り」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm。目盛り付きなら球根の深さを測れます。
球根は「球の高さの 2〜3 倍の深さ」に植えるのが基本で、目分量だと浅くなりがちです。
- 球根植え器は、球根をまとめて植えるようになってからで十分です。移植ごてで足ります。
- 鉢を毎回買い替えなくても、古い鉢を洗って日に当てれば使えます。
グラジオラスの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はグラジオラスの育て方にまとめています。
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