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グラジオラスの病害虫と障害

グラジオラスの病害虫|アザミウマの花の白化、球根の腐りと連作障害

グラジオラスの栽培イメージ

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花を白く傷めるアザミウマと、球根の腐りが二大トラブルです。症状から原因を絞り、連作を避けて翌年に持ち越さない方法をまとめます。

症状から原因を絞る

グラジオラスの不調は、花びらに白いかすり模様が出る、葉が黄色くなって株が倒れる、球根が腐る、葉に茶色い斑点が出る、といった形で現れます。見た目ごとに原因はおおむね決まっているので、まず下の表で当たりを付け、それぞれの対処に進みます。

症状疑う原因最初の手当て
花びらに白いかすり、蕾が開かないアザミウマ草花用の殺虫剤を蕾のうちに
葉が黄色くなり株が根元から倒れる球根の腐り(かびの病気)株ごと掘って処分し、場所を変える
葉に茶色い斑点、葉先が枯れる葉の斑点の病気斑点の葉を切り、殺菌剤
葉に黄色い筋、花の色がまだらウイルスの病気株ごと処分。治らない
葉や蕾に小さな虫が群がるアブラムシ指でつぶすか殺虫剤
保管中の球根にかび、しわ乾燥不足、保管場所の湿気傷んだ球根を除き、乾いた場所へ

アザミウマは蕾のうちに止める

グラジオラスの最大の害虫はアザミウマです。一〜二ミリの細長い虫が蕾の中や葉の隙間に潜み、花びらを吸って白いかすり模様を作ります。ひどいと蕾が開かず茶色く枯れます。七月から九月の暑い時期に増え、花が咲いてから気づいても手遅れなので、蕾が見えた時点から見回ります。

対策は蕾のうちに草花用の殺虫剤を散布することです。虫が蕾の中に入ると薬が届かないので、蕾がふくらむ前に一回、色づく前にもう一回散布します。保管中の球根に付いて越冬するので、掘り上げた球根の消毒も効きます。

蕾が見えたら葉の隙間を見る
白い紙を葉の下に置いて株を軽く叩くと、落ちた虫が見えます。一〜二ミリの細長い虫がいればアザミウマです。
蕾がふくらむ前に殺虫剤
草花用の殺虫剤を葉の隙間と蕾に向けて散布します。一週間おいてもう一回散布すると確実です。
傷んだ花は早めに切る
かすり模様の出た花は虫の温床になります。見つけたらその日のうちに切り取って処分し、次の花茎を守ります。
球根の保管前に消毒
掘り上げた球根を乾かす前に、球根用の殺虫剤か殺菌剤に浸けると、翌年の発生が減ります。

球根の腐りは連作と過湿が原因

生育中に葉が黄色くなって株が根元から倒れ、掘ると球根が茶色く腐っているのは、かびによる球根の病気です。土の中の菌が原因で、同じ場所に毎年植える連作と、水はけの悪い場所で出やすくなります。保管中の球根にも出るので、掘り上げ後の乾燥が大切です。

出た株は根ごと掘って処分し、その場所には二〜三年グラジオラスを植えません。鉢なら土を捨てて鉢を洗います。植える前の球根で、底が茶色く凹んでいるものは病気なので植えません。

倒れた株は掘って確かめる
葉が黄色くなって倒れた株は掘り上げ、球根の状態を見ます。茶色く軟らかければ腐りで、株ごと処分します。
場所を変える
同じ場所には二〜三年植えず、他の草花を育てます。鉢は土を全部捨てて洗い、乾かしてから次の植物に使います。
植える前の球根を選ぶ
底に茶色い凹みや黒い斑点のある球根は植えません。健全な球根だけを、水はけのよい場所に植えます。

球根を植える前に球根用の殺菌剤に浸けておくと、土からの感染を減らせます。掘り上げ後の乾燥前にも使えます。

葉の斑点とウイルスの見分け

梅雨から夏に葉に茶色い斑点が出て葉先から枯れ上がるのは、かびによる葉の病気です。斑点のある葉を切り、草花用の殺菌剤を散布すれば止まります。株が密で風が通らないときに出るので、間隔を空けて植えることが予防になります。

葉に黄色い筋や縞が入り、花の色がまだらになって株が小さくなるのはウイルスの病気で治りません。アブラムシが運ぶので、春からアブラムシを放置しないことが予防です。疑わしい株は掘って処分し、球根も保管しません。

見た目原因対処
茶色い斑点が広がり葉先が枯れるかびの葉の病気斑点の葉を切り、殺菌剤。間隔を空ける
葉に黄色い筋、花がまだらウイルスの病気株ごと処分。球根も保管しない
葉の一部が白く抜けるアザミウマの吸い跡殺虫剤で虫を止める
葉先だけ枯れて他は正常水切れ、肥料焼け水を見直し、肥料を株元から離す

保管中の球根の障害

冬の保管中に球根にかびが生える、しわが寄ってしぼむ、といった障害は、乾燥不足と保管場所の湿気や暑さが原因です。掘り上げたあと二〜三週間しっかり乾かし、ネットか紙袋で風の通る五〜十度の場所に置きます。ビニール袋は蒸れてかびます。

月に一度は袋を開けて球根を確かめ、かびや軟らかいものは取り除きます。表面に緑や白のかびが薄く付いているだけなら、乾いた布で拭いて乾かせば植えられます。

掘り上げ後にしっかり乾かす
日陰で二〜三週間、風を通して乾かします。表面がさらさらになり、古い球根が簡単に外れれば乾いています。
月に一度点検する
袋を開けてかび、軟らかいもの、しぼんだものを取り除きます。しぼむなら置き場所が暑いか乾き過ぎです。
軽いかびは拭いて乾かす
表面だけのかびは乾いた布で拭き、数日乾かして戻します。内部まで軟らかいものは捨てます。

被害が出た翌年の立て直し

腐りや病気で球根を失った場所は、原因を直さずに植え直すと繰り返します。場所を変える、水はけを直す、球根を消毒する、アザミウマを蕾のうちに止める、のどれが必要かを確かめてから翌春に植えます。

残った球根が小さくなっていても、翌年葉を育てて掘り上げれば元の大きさに戻ります。花が咲かない年も葉を枯れるまで育てます。

掘り上げ時に状態を記録する
掘った球根の腐りの有無、大きさ、どの場所で出たかを名札に書いておきます。翌年の植え場所と対策の判断材料になります。
原因に合わせて場所と土を直す
腐りなら場所を変えて盛り土、アザミウマなら散布の時期を前倒し、と原因ごとに直します。
小さい球根は別に育てる
小さくなった球根と子球は庭の隅にまとめて植え、葉を育てて太らせます。大きくなったら本来の場所に戻します。

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