水やりは乾いてから
センニチコウは乾燥に強く、真夏でも水切れで枯れることはまれです。むしろ水を与えすぎて根元が蒸れるほうが危険で、土の表面が乾いてから与えるのが基本です。露地の花壇なら根付いたあとは雨だけでほぼ足り、何日も晴れて葉がしおれたときだけ与えます。
鉢植えは持ち上げた重さで乾き具合が分かります。水やり直後の重さを覚えておき、はっきり軽くなったら与えます。指を土に二センチほど差し込んで湿り気を感じなければ乾いている目安です。
| 場面 | 水やりの目安 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 露地の花壇 | 根付いたらほぼ不要 | 日照りでしおれたら朝に与える |
| プランター | 表面が乾いたらたっぷり | 真夏は朝一回、それでもしおれたら夕方も |
| 小さな鉢 | 表面が乾いたら毎日 | 受け皿の水は捨てる |
| 苗の時期 | 表面が乾いたら午前中に | 夕方は避ける |
昼にしおれても夕方に戻るなら水は足りています。朝からしおれているときだけ与えます。
肥料は控えめに
肥料が多いと葉ばかり茂って花が減り、株が倒れやすくなります。植え付け時の元肥(植える前に土に混ぜておく肥料)は緩効性の化成肥料を少量にし、追肥(育ちの途中で足す肥料)は開花が始まってから月に一回、株元にひとつまみ置く程度で十分です。
- 元肥は少なめ
- 土十リットルあたり緩効性肥料を五グラム程度混ぜます。前作の肥料が残っている花壇なら、元肥を省いても構いません。
- 花が咲き始めたら月一回
- 七月に咲き始めたら、緩効性肥料をひとつまみ株元に置きます。液肥なら二週間に一回、規定の倍に薄めて与えます。
- 葉の色で加減する
- 葉が濃い緑で大きく、花が少ないなら肥料が多すぎです。葉が小さく黄ばんでいるなら足りません。姿を見て量を変えます。
- 九月で追肥を終える
- 秋の花を長く楽しむために九月まで追肥を続け、十月以降は与えません。寒くなると株が吸えなくなります。
摘心で枝数を増やす
センニチコウは放っておくと一本の茎がまっすぐ伸びて、花数が少なくなります。本葉が六枚から八枚のころに先端を摘む摘心(先端の芽を摘んで枝を増やす作業)をすると、脇から枝が出て株がこんもりし、花数が二倍から三倍になります。定植の前後どちらでも構いません。
摘んだ先端は捨てずに、湿らせた土に挿しておくと根が出て小さな株になります。挿し芽で増やした株は親と同じ色の花が咲き、七月中に根付けば秋に咲きます。摘心のついでに株を増やせるのもこの花の楽しみです。
- 本葉六枚から八枚で先端を摘む
- 茎の先端を、本葉四枚から五枚を残して指かはさみで摘みます。切り口が乾く晴れた日の午前中に行います。
- 二回目の摘心で株を広げる
- 脇から出た枝が十センチほど伸びたら、その枝の先端も摘みます。二回摘むと株の幅が倍になり、花が一斉に咲きます。
- 七月上旬までに終える
- 摘心のたびに開花が二週間ほど遅れます。七月上旬までに終えると、七月下旬から秋まで咲き続けます。
わい性種は摘心しなくても自然に枝分かれします。高性種と中性種で行います。
支柱と真夏の管理
高性種は六十センチを超えて風で倒れることがあります。株が三十センチになったら支柱を一本立て、麻ひもでゆるく結びます。真夏は日なたに置いたままで問題なく、遮光は要りません。三十五度を超える日が続いても、乾いたら水を与えるだけで咲き続けます。
プランターや鉢では、真夏に一日で土が乾き切ることがあります。朝に与えても昼にしおれ、夕方も戻らないなら鉢が小さすぎます。一回り大きい鉢に移すか、鉢の下に受け皿を置いて夕方に少量の水を足します。
| 株の姿 | していること | 対応 |
|---|---|---|
| 茎が伸びて風で揺れる | 背が高くなった | 支柱を添えてゆるく結ぶ |
| 昼にしおれ夕方に戻る | 暑さで一時的に水分が減った | そのまま。朝からしおれていたら水 |
| 花が小さくなり色が薄い | 肥料切れか株の疲れ | 追肥をひとつまみ、終わった花を切る |
| 下葉が黄ばんで落ちる | 株元の蒸れか水の与えすぎ | 枯れ葉を取り、水を減らす |
株元に落ち葉や枯れた葉がたまると蒸れます。ときどき取り除いて風を通します。
花が減る、株が倒れるときの手当て
センニチコウの不調はほとんどが手のかけすぎです。水と肥料が多いと茎が柔らかくなって倒れ、葉ばかりで花が減ります。逆に真夏に鉢が小さすぎると水切れが続いて花が止まります。株の姿を見て、どちらに偏っているかを判断します。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉が茂って花が少ない | 肥料の与えすぎ | 追肥を止め、日によく当てる |
| 茎が柔らかく倒れる | 水と肥料が多い、または日照不足 | 水を減らし、支柱で支える |
| 花が小さく茎の先で止まる | 鉢が小さく水切れが続く | 一回り大きい鉢に移すか、朝夕の水やりに |
| 株元が黒く腐る | 過湿 | 水を止め、傷んだ部分を取り除く |
傷んだ葉は元に戻りません。手当てのあと新しく出る枝と花の姿で、回復したかを判断します。
センニチコウの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
センニチコウの長く咲かせるコツは作物ページに
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