色づいているのは苞、切り時は苞で決める
センニチコウの丸い花に見える部分は、小さな花を包む苞と呼ばれる葉が変化したものです。苞は紙のように乾いた質感で、色が長く残ることから千日紅の名がつきました。本当の花は苞のすき間から出る小さな黄色や白の点で、これが出始めるころが切り花の適期です。
| 花の状態 | 見た目 | 向く使い方 |
|---|---|---|
| 苞が色づいたばかり | 小さく固い玉 | 早すぎる。切ると開かない |
| 苞が丸くふくらみ小さな花が見える | 玉の下半分から黄色や白の点 | 切り花にもドライにも最適 |
| 玉が伸びて縦長になる | 上部が伸びて色が褪せる | ドライ向き。切り花には遅い |
玉が丸いうちに切るのがこつです。縦に伸び始めた花は種を作り始めていて、乾かすと形が崩れます。
花数を増やす育て方
花数は枝の数で決まります。若いうちに摘心(先端の芽を摘んで枝を増やす作業)をして枝を増やすこと、日に六時間以上当てること、肥料を控えめにすることの三つで、七月から十一月まで途切れずに咲きます。咲き終わった花を早めに切ると、次の花が上がります。
株を一斉に咲かせたいなら、七月上旬までに摘心を終えて、その後は自然に咲かせます。切り花として長い茎を取りたいなら、株間を広めにして枝を伸ばし、長く伸びた枝から順に切っていきます。
- 枝を増やす
- 本葉六枚から八枚で先端を摘み、脇枝が伸びたらもう一度摘みます。枝の数がそのまま花の数になります。
- 日なたに置く
- 半日陰では花が小さく、色も薄くなります。一日中日が当たる場所が最も花色が濃くなります。
- 終わった花を切る
- 玉が縦に伸びて色が褪せたら、その枝の葉の付け根まで切り戻します。二週間ほどで次の花が咲きます。
- 肥料は少なめを守る
- 月に一回のひとつまみで十分です。肥料が多いと葉が茂って花が減り、色も薄くなります。
切り花として飾る
早朝に、玉が丸いうちに枝ごと切ります。水につかる部分の葉を取り、浅めの水に生けると二週間から三週間持ちます。花弁が散らないので水替えも楽で、夏の花瓶にいちばん向く花のひとつです。
切り花にした枝の付け根には葉を二枚残しておきます。その葉の付け根から二本の枝が出て、二週間から三週間で次の花が咲きます。切るたびに枝が増えるので、切り花にするほど株が広がっていきます。
- 早朝に枝ごと切る
- 水を十分吸っている早朝に、枝の付け根に葉を二枚残して切ります。残した葉の付け根から次の枝が出ます。
- 水につかる葉を取る
- センニチコウの葉は水を汚しやすいので、花瓶の水につかる部分の葉はすべて取ります。
- 浅い水に生ける
- 水は花瓶の底から五センチ程度にし、二日に一回替えます。茎が長く水につかると腐りやすくなります。
紫、ピンク、白、赤、オレンジと花色が豊富です。混ぜて束ねるより、同じ色を数本まとめると玉の形が引き立ちます。
ドライフラワーの作り方
センニチコウは乾かしても苞の色がほとんど変わらず、ドライフラワーに最も向く花です。玉が丸いうちに切り、葉を全部落として、風通しのよい日陰に逆さに吊るします。一週間から十日で茎が折れるほど乾けば完成で、リースやスワッグにそのまま使えます。
吊るす場所は風通しがよく、直射日光が当たらない部屋の中が向きます。乾いたドライフラワーは湿気を吸うと色がくすむので、密閉できる箱に乾燥剤と一緒に入れて保管すれば、翌年まで色が残ります。
| 目的 | 切るタイミング | 乾かし方 |
|---|---|---|
| 色を最も鮮やかに残す | 玉が丸く小さな花が見え始めたころ | 葉を落とし、五本ほど束ねて日陰に吊るす |
| リースやスワッグに使う | 玉が丸いうち | 茎を長めに残して吊るし、乾いてから切りそろえる |
| 玉だけを使う | 玉が丸いうち | 茎を短く切って紙の上に並べて乾かす |
梅雨時は乾く前にかびが出ます。七月下旬以降の晴れが続く時期に作るのが確実です。直射日光に当てると色が抜けます。
咲かない、色が薄いときの見分け方
センニチコウが咲かない、色が薄いといった失敗は、日照と肥料の偏りに原因があることがほとんどです。株の姿を見て、どちらかを直せば次に出る花から戻ります。真夏に一時的に花が止まるのは暑さによる休みで、涼しくなれば再開します。
品種によって色の出方が違い、紫や赤は日に当たるほど濃く、白は暑い時期にわずかに緑がかることがあります。品種の性質か管理の問題かは、同じ場所の他の色の株と見比べて判断します。
| 症状 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 葉ばかりで花が咲かない | 肥料が多いか日照不足 | 追肥を止め、日なたへ移す |
| 花が小さく色が薄い | 日照不足か株の疲れ | 日に当て、終わった花を切って追肥をひとつまみ |
| 八月に花が止まる | 猛暑による一時的な休み | そのまま。九月に涼しくなれば再開する |
| 玉がすぐ縦に伸びる | 切り遅れか肥料不足 | 丸いうちに切り、月一回の追肥 |
センニチコウの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
センニチコウの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はセンニチコウの育て方にまとめています。
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