症状から見分ける
センニチコウは病害虫にたいへん強く、日当たりと水はけがよければほとんど手がかかりません。出るとすれば、乾燥した時期のハダニ、苗の時期の立枯れ、梅雨の過湿による根腐れです。症状を見て、虫か病気か環境の偏りかを切り分けます。
薬を使う前に、置き場所と水やりを見直します。センニチコウは日当たりと水はけさえよければ、虫も病気もほとんど出ません。繰り返し出るなら、それは日照か水の偏りの合図と考えます。
| 症状 | 疑うもの | 最初にすること |
|---|---|---|
| 葉がかすれて白っぽく、裏に小さな点 | ハダニ | 葉裏に水をかける |
| 新芽や茎の先に小さな虫 | アブラムシ | 水で流すか手でつぶす |
| 苗の根元が細くくびれて倒れる | 立枯病 | 傷んだ苗を処分し、水を控える |
| 下葉から黄ばんで株がしおれる | 根腐れ | 水を止め、株元の風通しを直す |
| 葉に丸い茶色の斑点 | 斑点性の病気 | 傷んだ葉を取り、株元に風を通す |
ハダニは乾燥期に葉裏へ
梅雨明け後の乾いた時期に、葉の裏に小さな点のようなハダニがつき、葉がかすれて白っぽくなります。ハダニは水に弱いので、葉の裏に勢いよく水をかけるだけでかなり減ります。数日に一回の葉水を続ければ薬はほぼ要りません。
ハダニは風通しが悪く乾いた場所で増えます。鉢を壁際から離し、株と株の間を空けて風を通すと、水をかける回数も減らせます。真夏の葉水は朝か夕方に行い、日中の高温時は避けます。
- 葉裏を確かめる
- 葉がかすれてきたら裏返して見ます。小さな赤や黄色の点が動いていればハダニです。白い紙の上で葉を軽くたたくと落ちて分かります。
- 葉裏に水をかける
- ホースや霧吹きで葉の裏に勢いよく水をかけます。乾燥が続く時期は二日から三日に一回、夕方に行います。
- ひどい葉は切る
- 白くかすれて回復しない葉は切り取って処分します。株の周りに落としたままにせず、新しい葉が出れば元に戻ります。
- 広がるなら薬を使う
- 株全体に広がって葉が落ちるようなら、草花用のダニ剤を説明書どおりに使います。同じ薬を繰り返すと効かなくなるので種類を変えます。
立枯れと根腐れは水のやりすぎ
苗の時期に根元が細くくびれて倒れる立枯病と、梅雨や長雨のあとに下葉から黄ばんで株がしおれる根腐れは、どちらも土が湿り続けることで起きます。乾燥に強い花なので、水を控えめにするだけで大半は防げます。水はけの悪い花壇では高畝にして植えます。
- 苗は清潔な土で底面給水
- 種まき土は新しいものを使い、上からかけずに受け皿から吸わせて表面を乾かします。倒れた苗はポットごと処分します。
- 花壇は高畝で水はけを作る
- 水がたまりやすい場所は十センチほど土を盛って植えます。腐葉土や軽石を混ぜて水はけをよくします。
- 梅雨は株元の風通しを
- 株元の枯れ葉を取り、混み合った枝を少し透かして風を通します。鉢は雨の当たらない場所へ移します。
根腐れした株を掘ると根が茶色く崩れます。白い根が残っていれば、傷んだ根を切って水はけのよい土に植え直すと回復することがあります。
アブラムシと葉の斑点
春から初夏、柔らかい新芽にアブラムシがつくことがあります。数が少ないうちは水で流すか指でつぶします。長雨のあとに葉に丸い茶色の斑点が出ることがありますが、傷んだ葉を取って風を通せば広がりません。どちらも株が締まって育っていれば軽く済みます。
虫の被害は、日当たりと風通しがよく、株が硬く締まっているほど軽くなります。肥料で柔らかく育った株ほど虫を呼ぶので、虫が多いと感じたら肥料の量を減らして様子を見ます。
| 場面 | 見つけ方 | 対処 |
|---|---|---|
| 新芽が縮れてべたつく | 茎の先にアブラムシが群がる | 水で流す、増えたら草花用の殺虫剤 |
| 葉に丸い茶色の斑点 | 長雨のあとに下葉から出る | 傷んだ葉を取り、株元に風を通す |
| 夜に葉が食われる | ナメクジやヨトウムシ | 夜に見回って捕まえる |
アブラムシはウイルス病を運ぶことがあります。葉が縮れて模様が出た株は抜いて処分します。
病気ではない障害の見分け方
センニチコウの葉が黄ばむ、花が止まる、株が倒れるといった変化の多くは、病気ではなく水と肥料の偏りや暑さによる一時的な姿です。病気なら一か所から広がり、障害なら株全体に同じように出ます。管理を直せば、次に出る葉と花から正常に戻ります。
| 見た目 | 原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 下葉が黄ばんで落ちる | 株元の蒸れか水の与えすぎ | 枯れ葉を取り、水を減らす |
| 葉が大きく茂って花が少ない | 肥料の与えすぎ | 追肥を止め、日に当てる |
| 八月に花が止まる | 猛暑による一時的な休み | そのまま。涼しくなれば再開する |
| 茎が伸びて倒れる | 日照不足か水と肥料の過多 | 日なたへ移し、支柱で支える |
| 秋に葉が黒くなる | 霜に当たった | 株の終わり。片付けて翌年に備える |
傷んだ葉は元に戻りません。手当てのあと、新しく出る枝と花の姿で回復を判断します。
センニチコウの長く咲かせるコツは作物ページに
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