咲かない原因を切り分ける
ホヤの花は、細い柄の先に星形の小花が球状に集まって咲きます。よく育っているのに咲かないという相談は多く、原因はほぼ決まった四つに絞れます。
まずは下の表で自分の株に当てはまる行を探してください。どれに当てはまるかで、これから直すべきことが光なのか、株の若さなのか、切り方なのかが決まります。
| 株の状態 | 考えられる原因 | 次にすること |
|---|---|---|
| 買って1〜2年、つるは伸びている | 株がまだ若い | 切らずに伸ばして株を充実させる |
| 葉は多いが節が長く色が薄い | 光が足りない | 窓辺へ寄せて明るい時間を増やす |
| 去年は咲いたが今年は咲かない | 花のあとの柄を切った | 今年の花柄は残して来年を待つ |
| 鉢が大きく土が長く湿っている | 根が回っていない | 小さめの鉢に締めて根を回す |
苗を買ってから最初の花までは、二年から四年かかることが珍しくありません。咲かないこと自体は失敗ではありません。
花柄は絶対に切らない
ホヤの花は、短い柄の先に毎年くり返し咲きます。この柄は花が終わっても枯れず、翌年も翌々年も同じ場所に花をつける大切な部分です。
見た目が枯れ枝のようなので掃除のつもりで切ってしまう人が多く、これが咲かなくなる最大の原因になります。花が落ちても柄はそのまま残します。
- 枯れた花だけ取る
- 咲き終わった小花は自然に落ちます。落ちないものは指でつまんで外し、下についている短い柄には触れません。
- 柄の位置を覚える
- 花が咲いた場所に印の札を付けておくと、剪定のときに誤って切りません。翌年も同じ札の位置につぼみが上がります。
- つるの先端を残す
- 伸びた新しいつるの先にも次の花芽ができます。長すぎると感じても切らず、支柱に巻いて長さを収めます。
- 整理は古い部分だけ
- 葉が落ちて完全に枯れた古い茎だけを株元から切ります。緑が残っている茎は、細くても残しておきます。
花芽をつけるための条件
花芽ができるかどうかは、春から夏にかけての光の量と、株の充実度でほぼ決まります。下の表の条件をすべて満たしていれば、その年か翌年には花が期待できます。
| 条件 | 目安 | 足りないときの合図 |
|---|---|---|
| 光の量 | レース越しに4時間以上 | 節が10cmを超えて伸びる |
| 株の大きさ | つるが1m以上、葉が20枚以上 | つるが細く葉が小さい |
| 鉢の大きさ | 根が鉢いっぱいに回っている | 水やり後いつまでも乾かない |
| 肥料 | 春と初夏に薄い液肥を数回 | 新芽の色が薄く伸びが鈍い |
肥料は与えるほど咲くわけではありません。窒素の多い肥料を続けると葉ばかり茂り、花芽がつきにくくなります。
鉢を大きくしすぎない
ホヤは根が鉢の中で軽く詰まった状態のほうがよく咲きます。大きな鉢にゆったり植えると根と葉ばかりが伸び、花にまわる力が後回しになります。
- 鉢は一回りだけ大きく
- 植え替えるときも直径で三センチほど大きい鉢にとどめます。急に大きくすると土が乾かず、根が傷んで花どころではなくなります。
- 同じ鉢に戻す
- 花を優先するなら、根を軽くほぐして同じ鉢に新しい土で戻す方法もあります。土だけ更新して根詰まりの状態を保てます。
- 水はけを優先する
- 赤玉土の小粒や軽石を多めに混ぜ、水が数秒で抜ける土にします。保水の高い土は根が回りきる前に傷みます。
- 春に手を入れる
- 鉢をさわる作業は四月から六月に限ります。つぼみが上がってから根をいじると、そのつぼみは落ちてしまいます。
つぼみが落ちるときの原因
つぼみが見えてから落ちるのは、多くの場合は環境の急な変化です。せっかく上がったつぼみを守るには、咲くまで株に触らないのがいちばん確実です。
| 原因 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 鉢を動かした・向きを変えた | 数日でつぼみが黄色く落ちる | つぼみが見えたら咲くまで動かさない |
| 水を切らした | つぼみが小さいまま乾いて落ちる | つぼみの間はいつもより早めに与える |
| 水を与えすぎた | 柄ごと黄ばんで落ちる | 土の乾きを確かめてから与える |
| 急に寒い場所へ移した | つぼみが黒ずんで止まる | 15℃以上を保てる場所で咲かせる |
花には蜜がたまり、下に落ちて床や家具がべたつきます。開花中は受け皿を広げるか、下に紙を敷いておくと掃除が楽になります。
咲いたあとの管理
- 花には水をかけない
- 霧吹きの水が花にたまると茶色く傷みます。開花中は葉だけに霧を吹き、花は乾いた状態を保ちます。
- 肥料を止める
- 咲いている間は肥料を与えません。花が終わって新芽が動きはじめてから、薄い液肥を月に一度ほど再開します。
- 花柄を残して待つ
- 花が落ちたあとも柄はそのままにします。同じ株なら一年に二度、条件がよければ夏と秋に咲くこともあります。
- つるを整理する
- 花が終わったら、支柱に巻ききれない部分だけを誘引し直します。切らずに巻き直すことで来年の花の場所が増えます。
花の色や形は種類ごとに大きく違います。同じ育て方でも咲きやすい種類とそうでない種類があり、迷ったら丈夫な桜蘭系から始めると確実です。
ホヤの花を咲かせるのに使うもの
鉢ものが咲かない原因は、たいてい光の不足か、休ませ方です。肥料を足す前にそこを確かめます。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)。株から 30〜50cm、1 日 8〜12 時間。
花芽が付くには、葉を保つより多くの光が要ります。葉は元気なのに咲かないなら、まず光量を疑います。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いもの。
窒素が効きすぎていると葉ばかり茂ります。つぼみの上がる時期は窒素を控えます。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 最低最高」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
花芽を付けるのに、一定期間の低温が要る植物があります。何度まで下がったかが分からないと再現できません。
- 開花促進剤より、光量と休眠期の温度のほうが効きます。
- 窓辺で十分な光が取れるなら、育成ライトは要りません。
ホヤの上手に育てるコツは作物ページに
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