花後にすることを整理する
シュウメイギクは九月から十一月に咲き、花後は種を作りながら葉で養分を根に送り、十二月に地上部が枯れて休眠します。花がらを切って種を作らせないこと、葉を枯れるまで残すこと、枯れたら地際で切ることの三つが基本です。株の広がりを整理するのもこの時期の作業です。
| 作業 | 時期 | 目安 |
|---|---|---|
| 花がら切り | 花びらが散ったら | 花茎の途中、葉の上で |
| 花茎を根元から切る | その茎の花が全部終わったら | 株元の葉は残す |
| 花後の追肥 | 11月 | 緩効性肥料か堆肥を一握り |
| 地際切り | 12月、葉が枯れたら | 地表から五センチ |
| 広がった株の整理 | 2月下旬〜3月、または11月〜12月 | はみ出した地下茎を掘り取る |
花がら切りの手順
シュウメイギクは一本の花茎に次々と花を付け、下の花から順に散ります。散った花は綿毛の付いた種の塊になり、そのままにすると株の力が種に回ります。散った花をこまめに摘み、その茎のつぼみが全部咲き終わったら花茎を根元から切ります。株元のロゼット状の葉は残します。
- 散った花を摘む
- 花びらが落ちて中心の丸い部分だけになったら、その花の付け根で摘みます。まだつぼみがある茎は残します。
- 咲き終わった茎は根元から
- 一本の茎の花が全部終わったら、株元の葉のすぐ上で切ります。葉のない茎を残しても意味がありません。
- 株元の葉は切らない
- 株元に広がる大きな葉は、根に養分を送る役目があります。枯れるまで残します。黄色く枯れてきたら切りどきの目安です。
- 種を採るなら数本残す
- 綿毛の種を採りたいなら、花茎を二本ほど残して十二月に綿毛が開くのを待ちます。ただし親と同じ花は咲かないことが多い植物です。
綿毛の種を残すと周りに飛んで思わぬ場所から芽が出ます。増やす予定がなければ、綿毛が開く前に切ります。
地際切りと冬の休眠
十二月に葉が黄色くなって枯れてきたら、地表から五センチほどの高さで全部切ります。青い葉が残っているうちは切らず、枯れるのを待ちます。切った葉と茎は株元に残さず持ち出し、病気の胞子が冬を越さないようにします。寒さには強く、関東平野部では保護は要りません。
- 枯れてから切る
- 葉が黄色くなって倒れ始めたら切りどきです。青い葉があるうちに切ると翌年の芽が細ります。
- 地表から五センチ
- 茎と葉を地表から五センチほどの高さでまとめて切ります。株元の小さな芽を傷めないようにはさみで切ります。
- 切ったものは持ち出す
- 切った葉と茎を株元に残すと、うどんこ病の胞子が冬を越します。袋に入れて持ち出します。
- 株元に堆肥を薄く
- 切ったあと株元に堆肥か腐葉土を二センチほど敷きます。厚く積むと芽が蒸れます。芽が見えるなら芽の上は避けます。
広がった株の整理
植えて二年目以降、地下茎が伸びて植えた場所の周りから芽が出てきます。放っておくと三年で一メートル以上広がり、ほかの植物を覆います。二月下旬から三月の芽が動く前か、花後の十一月から十二月に、はみ出した地下茎を掘り取ります。掘り取った部分は苗として使えます。
| 状態 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 植えた場所から少しはみ出した | はみ出した部分をスコップで切って掘り取る | 年に一回、春か秋 |
| 隣の植物の中に入り込んだ | 地下茎をたどって掘り取る | 見つけ次第。太い根は切ってよい |
| 株の中心が枯れて縁だけ元気 | 縁の元気な部分を掘り取って植え直す | 三年から四年に一回 |
| 面で覆いたい場所 | 何もしない | そのまま広がらせる |
掘り取った地下茎の切れ端が土に残ると、そこからまた芽が出ます。不要な場所からは細い根まで拾い出します。
春の芽出しの世話
三月に株元から新しい葉が出てきます。このころに緩効性肥料をひとつまみ与え、株元の覆いをどけて芽に光を当てます。芽が混み合っているなら、細い芽を間引いて太い芽を残すと、秋の花茎が太く倒れにくくなります。株分けと植え替えもこの時期にできます。
- 覆いをどけて光を当てる
- 冬に敷いた堆肥や落ち葉を軽くどけ、芽に光と風を当てます。厚いままだと芽が徒長(間延び)します。
- 芽出し肥
- 新しい葉が三枚ほど開いたら、緩効性肥料をひとつまみ株の周りに置きます。多いと倒れます。
- 細い芽を間引く
- 一株から芽が十本以上出ているなら、細いものを根元から抜いて五本から七本にします。
翌年の花が減ったときの原因と直し方
去年より花が減った、茎ばかり伸びて咲かないというときは、花後の管理と夏の環境のどこかに原因があります。株の年数と去年の作業を思い出して切り分けます。
| 状態 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 茎が細く花が少ない | 株が混み合っている、暗い | 春に芽を間引き、午前の日を確保 |
| 夏に葉が焼けて秋の花が減った | 西日と乾き | 日よけと株元の覆い、朝の水 |
| 茎が太いのに倒れて咲かない | 肥料過多 | 春の追肥を省き、支柱で囲う |
| 株の中心から芽が出ない | 株の老化 | 縁の元気な部分を掘り取って植え直す |
| 青い葉のうちに切った | 養分を蓄えられなかった | 今年は枯れるまで待つ |
シュウメイギクの花が終わったあとに使うもの
来年も咲かせるかどうかは、この時期の手当てで決まります。切ることと、球根をしまうことです。
- 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 園芸」
- 規格の目安
- 刃渡り 5cm 前後。硬くなった茎を切るので、花がら摘み用より丈夫なもの。
花後の切り戻しは、次の芽を出させる作業です。切り口が潰れると、そこから枯れ込みます。
- お礼肥用の緩効性肥料探す言葉「緩効性肥料 お礼肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10g 前後、花壇 1 ㎡ あたり 30〜50g。
咲かせるのに使った養分を戻す肥料です。ここを飛ばすと、翌年の花数が目に見えて減ります。
- 球根の保存ネット探す言葉「球根 保存 ネット袋」
- 規格の目安
- 目の粗いネット袋。品種を書いたラベルを付けられるもの。
掘り上げた球根は、風の通るところに吊るして乾かします。密閉すると中から腐ります。
- 掘り上げずに植えっぱなしでよい球根も多く、その場合は保存の資材は要りません。
- 花後すぐに葉まで切らないでください。葉が来年ぶんの養分を作ります。
シュウメイギクの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はシュウメイギクの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。