見た目から原因を切り分ける
シュウメイギクは比較的病害虫に強い植物ですが、夏の環境が合わないと弱って病気が出ます。葉のどこがどう変わっているかを見て、病気、虫、環境のどれかを絞ります。環境が原因なら薬は効きません。
| 見た目 | 考えられる原因 | まず確かめること |
|---|---|---|
| 葉に白い粉 | うどんこ病 | 秋の乾いた時期、風通しの悪い株か |
| 葉のふちが茶色く焼ける | 葉焼け・乾き | 西日が当たる場所か、水を切らしたか |
| 葉が白っぽくかすれ裏に小さな虫 | ハダニ | 真夏の乾燥期、雨の当たらない場所か |
| 新芽が縮れて黒い虫 | アブラムシ | 春の新芽に群れがいるか |
| 葉が食われ夜に虫 | ヨトウムシ・ナメクジ | 夜に株を見る |
| 株元が黒く腐って倒れる | 根腐れ・立枯れ | 水はけと深植え |
うどんこ病
九月から十一月の昼夜の温度差が大きい時期に、葉に白い粉をまいたような斑点が出ます。放っておくと葉全体が白くなり、花の時期に見た目を損ないます。株が混み合って風通しが悪い場所、夕方に葉を濡らす水やりで出やすくなります。初期なら葉を取るだけで止まります。
- 白い葉を早めに取る
- 粉が出た葉を見つけたら、その葉だけ付け根から切って持ち出します。数枚のうちに取れば広がりません。
- 混んだ芽を間引く
- 株の内側が混み合っていたら、細い茎を根元から抜いて風を通します。春の芽の間引きが予防になります。
- 朝だけ葉裏に水
- 朝に葉の裏へ水をかけると胞子が流れて進行が遅くなります。夕方に濡らすと逆効果です。
- 広がったら殺菌剤
- 株の半分以上に出たら草花用のうどんこ病向けの殺菌剤を使います。回数と間隔は表示に従います。
十二月の地際切りで切った葉を株元に残すと、胞子が冬を越して翌年も出ます。切った葉は必ず持ち出します。
葉焼けと乾き
七月から八月に葉のふちから茶色く枯れ込むのは、病気ではなく西日と乾きによる葉焼けです。薬は効かず、日よけと水でしか防げません。焼けた葉は戻りませんが、新しい葉が正常に出れば株は回復しています。秋の花を減らさないために、葉が焼ける前に手を打ちます。
| 状態 | 手当て | 目安 |
|---|---|---|
| 葉のふちが少し茶色い | その日のうちに西側へ日よけ | 寒冷紗か葦簀 |
| 葉の半分以上が焼けた | 日よけと朝の水、株元の覆い | 焼けた葉は取らずに残す |
| 葉が垂れて夕方も戻らない | 翌朝たっぷり株元へ | 土を触って乾いていれば |
| 鉢植えで毎年焼ける | 七月から八月は午後日陰へ移す | 九月に戻す |
ハダニとアブラムシ
梅雨明けから真夏の乾燥した時期、葉の色がかすれて白っぽくなり、裏を見ると点のような小さな虫が動いていればハダニです。雨の当たらない軒下や壁際で増えます。春の新芽が縮れて黒や緑の小さな虫が群れていればアブラムシで、こちらは四月から五月に出ます。どちらも早めに見つければ水と手で抑えられます。
- ハダニは葉裏に水
- 朝に葉の裏へ勢いよく水をかけると落ちます。三日おきに一週間続けます。夕方には濡らしません。
- 広がったら殺ダニ剤
- 株全体が白っぽくなったら草花用の殺ダニ剤を葉裏に散布します。同じ薬を続けると効かなくなるので二回目は替えます。
- アブラムシは新芽の裏
- 四月から五月に新芽の裏を見て、群れていたら指でつぶすか粘着テープで取ります。葉が縮れ始める前が目安です。
- 増えたら殺虫剤
- 株全体に広がったら草花用の殺虫剤を新芽にかかるように散布します。テントウムシがいれば薬は控えます。
食害と根腐れ
葉が大きく食われ、日中に虫が見当たらないなら夜に活動するヨトウムシかナメクジです。株元に銀色の跡があればナメクジで、夜に懐中電灯で見回って取ります。株元が黒く腐って倒れるのは根腐れか立枯れで、水はけの悪い場所や深植えで出ます。薬では戻らないので、涼しい時期に植え直します。
- 夜に見回る
- 日が落ちて二時間ほどしてから株を照らすと、葉の上の虫が見つかります。割りばしで取ります。
- 隠れ場所を減らす
- 株元の落ち葉や周りに置いた鉢の下が昼間の隠れ場所です。片付けて誘引剤を置きます。
- 腐った株は水を止める
- 株元が黒くなっているのに土が湿っていたら水をすぐ止め、株元の覆いも取って乾かします。
- 涼しい時期に植え直す
- 秋か春に掘り上げ、黒く腐った根を切り、腐葉土と砂を混ぜて水はけを直した場所に浅く植え直します。
病気ではないトラブルの見分け
咲かない、倒れる、広がりすぎるといった症状は病気ではなく、環境と管理の問題です。薬をまく前に、場所と肥料と株の年数を見直します。
| 症状 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 茎が伸びて倒れ花が少ない | 暗すぎるか肥料過多 | 午前の日を確保し、春の追肥を省く |
| 植えた場所の外から芽が出る | 地下茎の広がり | 三月に掘り取り仕切りを埋める |
| 冬に地上部が消えた | 休眠 | 正常。春に芽が出る |
| 株の中心から芽が出ない | 株の老化 | 縁の部分を掘り取って植え直す |
シュウメイギクの長く咲かせるコツは作物ページに
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