水やりは土の乾きと葉の姿で決める
カルミアの根は細く浅いため、乾くと数日で葉がしおれ、湿りっぱなしだと根腐れを起こします。土の表面が乾いたら鉢底から流れるまでたっぷり与え、次に乾くまで待つのが基本です。地植えでも植え付けから2年は同じ管理をし、3年目以降でも夏の晴天続きには株元へ水を与えます。
乾き具合は表面だけで判断せず、指を2センチほど土に入れて確かめます。表面は乾いていても中が湿っていれば待ちます。鉢なら持ち上げて重さで判断する方法が確実です。水やりは朝に行い、夕方以降は土が湿ったまま夜を迎えるので避けます。
| 状態 | 水やりの目安 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 地植え・植えて2年未満 | 表面が乾いたらたっぷり | 指を2センチ入れて乾きを触る |
| 地植え・3年目以降 | 夏の晴天が1週間続いたら株元へ | 昼に葉が垂れていないか見る |
| 鉢植え・春秋 | 表面が乾いたら鉢底から流れるまで | 鉢を持ち上げて軽さを確かめる |
| 鉢植え・夏 | 毎朝、夕方にしおれていれば追加 | 葉先の焼けが出ていないか見る |
| 鉢植え・冬 | 乾いて2〜3日後の暖かい午前に | 土が凍っていないか見る |
受け皿に水をためたままにしないでください。カルミアは根が空気を求めるので、皿の水は根腐れの近道です。
肥料は酸性土向けを少なめに
カルミアは肥料が多いと根が傷み、葉が縮れて落ちます。年2回、2月の寒肥と花後のお礼肥だけで十分です。ツツジ用やブルーベリー用として売られている酸性土向けの肥料を選び、石灰や草木灰、鶏ふんのようにアルカリに傾けるものは使いません。
肥料が効いているかは新しい葉で判断します。春に出る葉が前年より小さく色が薄いなら不足、葉が縮れたり先が茶色くなったりするなら多すぎです。迷ったら少なめにして、薄い液体肥料で補うほうが失敗が少ないです。
- 2月の寒肥は外周に
- 枝の広がりの真下あたりに緩効性の酸性土向け肥料をひと握り置き、土を軽くかぶせます。株元に直接まくと浅い根が傷みます。
- 花後にお礼肥を少量
- 花がら摘みを終えたら、追肥(育ちの途中で足す肥料)として同じ肥料を規定量の半分ほど外周に置きます。鉢植えは鉢の縁に置き肥をします。
- 9月以降は与えない
- 秋の肥料は枝が締まらず寒さで傷む原因になり、翌年の花芽にも回りません。9月からは肥料を止め、翌年2月まで待ちます。
夏を越す工夫
カルミアの栽培で最も気を使うのが夏です。関東平野部の暑さでは、西日と乾燥で葉が焼け、根が高温で弱ります。水やりだけに頼らず、株元の温度と乾きを抑える工夫を組み合わせると、株の消耗を減らして翌年の花芽を守れます。
- マルチを敷き直す
- 梅雨明け前に株元のピートモスや腐葉土を5センチの厚さに足します。土の温度上昇と乾きを抑え、水やりの間隔を広げられます。
- 西日を遮る
- 7〜8月は午後の日を寒冷紗や簾で遮ります。鉢植えは午後に日陰になる場所、風通しのよい建物の東側へ移します。
- 葉水は朝のうちに
- 暑い日は朝に葉全体へ水をかけると葉の温度が下がり、ハダニやグンバイムシの予防にもなります。夕方の葉水は蒸れて病気を招くので避けます。
冬の管理と寒さ対策
カルミアは寒さに強く、関東平野部では防寒なしで冬を越します。寒冷地でも地植えで越冬しますが、冬の乾いた風で葉が傷むことがあるので、風当たりの強い場所では防風ネットを張ります。常緑なので冬も少しは水を使い、鉢植えは乾いて数日たってから暖かい日の午前中に与えます。
冬に葉が少し垂れて赤みを帯びるのは寒さへの反応で、春に戻ります。枝先の丸い芽は翌春の花芽なので、雪や剪定で落とさないよう気を付けます。落ち葉や枯れ枝は集めて捨て、株元を清潔にして春を迎えます。
- 鉢植えは凍結を避ける
- 夜間に氷点下が続くなら鉢を軒下か壁際に寄せ、鉢の側面を不織布で包みます。土が凍ると根が傷み、春の芽出しが遅れます。
- 乾いた風から守る
- 北風が直接当たる場所では、12〜2月だけ株の北側に防風ネットや簾を立てます。葉の乾きを防ぎ、春の葉焼けを減らします。
- 雪は払い落とす
- 湿った雪が積もると枝が裂け、花芽ごと失います。積もったら手で払い、裂けた枝は春に緑のところまで切り戻します。
葉の色で分かる管理の失敗と直し方
カルミアの不調はまず葉に出ます。黄ばみ、焼け、落葉、縮れのどれが出ているかを見て、酸度、水、肥料、日当たりのどれが原因かを切り分けます。原因を取り除けば、多くは次に伸びる葉で回復しますが、根腐れだけは早く気付かないと戻せません。
| 見た目 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 若い葉が葉脈だけ緑で黄色い | 土の酸度が高い | ピートモスを足し、酸性土向けの肥料に替える |
| 葉の縁が茶色く焼ける | 乾燥と西日 | マルチを厚くし、午後の日を遮る |
| 下葉から黄色く落ち土が湿っている | 根腐れ | 水を控え、鉢なら根鉢を乾かして植え替える |
| 新葉が縮れて先が茶色い | 肥料過多 | 肥料を止め、水で流す |
| 葉が小さく色が薄い | 肥料切れか日照不足 | 寒肥を見直し、午前の日が当たる場所へ |
根腐れは葉が黄色くなってから気付くことが多く、そのときには根の大半が傷んでいます。土が乾かない日が続いたら、葉より先に土を疑ってください。
カルミアの育てている間に使うもの
木の管理は、施肥と草の始末と、幹を守ることです。年に数回しかやらないぶん、道具は長く使えるものを選びます。
数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。
- 有機質肥料探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
- 規格の目安
- 油かすと骨粉の配合。5〜10kg 袋。
- 数量の目安
- 成木 1 本に、寒肥で 1〜2kg。実を穫ったあとのお礼肥に 300〜500g。
樹冠の外側の地面に、浅く溝を掘って埋めます。細い根は幹の近くではなく、枝先の真下に伸びています。量は樹種と樹齢で変わります。
出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」
- バーク堆肥(マルチング用)探す言葉「バーク堆肥 マルチング 40L」
- 規格の目安
- 40L 前後の袋。株元に厚さ 5cm ほど敷きます。
- 数量の目安
- 株元 1 ㎡ で 50L 前後。
夏の乾きと冬の凍結の両方を和らげます。年々分解して土に混ざるので、土壌改良も兼ねます。
- 幹に巻く防虫テープ探す言葉「カミキリムシ 幹 ネット 防虫」
- 規格の目安
- 幹に巻く網か、専用のテープ。地際から 50cm ほどを覆います。
テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)は幹に卵を産みます。入られてからでは手の打ちようが減るので、産ませないのが基本です。
- 草刈り鎌・三角ホー探す言葉「草刈り鎌 園芸」
- 規格の目安
- 刃渡り 15cm 前後の鎌か、刃幅 10〜15cm の三角ホー。
株元の草は、幹に虫を呼び込みます。株元 50cm だけでも空けておくと、幹の様子を確かめられます。
- 若木のうちは寒肥だけで足ります。実を穫るようになってからお礼肥を足します。
- 除草剤は幹の近くでは使わないほうが無難です。根が吸います。
カルミアの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はカルミアの育て方にまとめています。
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