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カルミアの植え付け

カルミアの植え付け|酸性土と浅い根を守る場所選びと植え方

カルミアの栽培イメージ

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カルミアはツツジの仲間で、酸性の土と夏の涼しさを求めます。根が浅く乾きと過湿の両方に弱いので、場所と土の作り方が要です。

場所は夏の暑さと乾きで決める

カルミアは北米原産の常緑低木で、5〜6月に金平糖のような蕾から皿形の花を開きます。冷涼で湿り気のある林の縁が本来の環境なので、日本では夏の暑さと乾燥が一番の敵です。日当たりは必要ですが、真夏の西日が当たる場所では葉が焼けて株が弱ります。

候補の場所は真夏の午後に確かめます。午前中に日が当たり午後は木陰になる場所、あるいは建物の東側が理想です。一日中日が当たる場所に植えるなら、夏だけ寒冷紗で遮る前提にします。北向きの日陰でも枯れませんが、花付きは落ちます。

場所のタイプ向き不向き工夫
東向きで午後に木陰最適そのまま植えられる
南向きで一日中日が当たる夏に寒冷紗で遮り、マルチを厚く敷く
西日が強く乾く不向き鉢植えにして夏は移動する
北向きの明るい日陰花が減る午前だけでも光が入る位置に寄せる

カルミアの葉と花には毒があります。小さな子どもやペットが口にしない場所を選び、剪定枝も放置せず片付けます。

土は酸性で水はけと保水を両立させる

カルミアはツツジやブルーベリーと同じく、ペーハー4.5〜5.5の酸性土でないと養分を吸えません。日本の庭土は中性寄りに管理されていることが多く、そのまま植えると葉が黄ばんで育ちません。植え穴の土をピートモスと鹿沼土で作り直す発想が必要です。

根は細く浅く広がるため、締まった粘土では窒息し、砂だけでは乾いて枯れます。水を持ちながら空気も残る土を目指します。酸度未調整のピートモスを使うのが基本で、調整済みのものは石灰が入っているので使いません。

植え穴は広く浅く
直径50〜60センチ、深さ30センチほど掘ります。根が横に広がるので深さより広さを優先し、底に水がたまる土質なら軽石を一層敷いて排水を作ります。
用土を作り直す
掘り上げた土は使わず、鹿沼土5、酸度未調整のピートモス3、腐葉土2を混ぜた用土で埋め戻します。ピートモスは前日から水を含ませておきます。
石灰と草木灰は入れない
周りの花壇に石灰をまくときも、カルミアの根が広がる範囲には入れません。アルカリに傾くと葉の黄化が出て、肥料では戻せません。

適期は春と秋、根鉢を崩さず浅植えに

植え付けの適期は3月から4月上旬と、9月下旬から10月です。花付きの鉢が5月に出回りますが、花を楽しんでから6月上旬までに植えるか、夏を鉢のまま越して秋に植えます。真夏の植え付けは根が傷んで枯れやすいので避けます。寒冷地は春植えを優先します。

根鉢は崩さない
細い根が密に張っているので、ポットから抜いたら根鉢を崩さずそのまま植えます。回りすぎている場合だけ、側面に浅く切れ目を入れる程度にします。
根鉢の上面を地面より高く
根鉢の上面が周りの地面より2〜3センチ高くなるように据え、周りに土を寄せて緩い山にします。深植えは株元が蒸れて枯れる原因です。
水ぎめして株元を覆う
たっぷり水を与えて土を落ち着かせたら、株元にピートモスか腐葉土を5センチ敷きます。乾きと凍結を防ぎ、酸度を保つ効果もあります。

鉢植えで育てるときの鉢と土

庭土の酸度を変えられないときや暑い地域では、鉢植えのほうが管理しやすいです。土を丸ごと酸性にでき、夏は涼しい場所へ移せます。ただし鉢は乾きやすいので、夏の水切れには注意します。8号以上の鉢なら高さ60センチほどで毎年咲かせられます。

鉢植えの植え替えは2〜3年に一度、3月か10月に行います。根鉢の外側を3分の1ほど崩して古い土を落とし、同じ配合の新しい土で一回り大きな鉢に植えます。根が回ったままだと夏の水切れと根腐れの両方が起きやすくなります。

鉢は根鉢より二回り大きく
5号ポット苗なら8号鉢が目安です。プラスチックか釉薬鉢を使い、鉢底石を厚めに敷いて排水を確保します。
土は鹿沼土とピートモス
鹿沼土小粒5、酸度未調整ピートモス3、腐葉土2の配合か、市販のツツジ・ブルーベリー用の土を使います。一般の草花用培養土は酸度が合いません。
置き場所は午後に日陰
春と秋は日なた、夏は午後に日陰になる場所へ移します。コンクリートの照り返しを避け、鉢の下にすのこを敷いて鉢土の温度上昇を抑えます。

植えたあとに葉が黄ばむときの切り分け

植え付け後に葉が黄色くなる、葉先が焼ける、落葉するといった不調は、土の酸度、水、日当たりのどれかが原因です。株の姿と土の状態を見て、どれに寄っているかを判断してから手当てをします。あわてて肥料を足すのは逆効果です。

症状考えられる原因戻し方
若い葉が葉脈だけ緑で黄色い土の酸度が高いピートモスを株元に足し、酸性の肥料に替える
葉がしおれて土が乾いている根鉢の水切れ株元に集中して水を与え、マルチを厚くする
葉が黄色く落ちて土が湿ったまま過湿か深植え水を控え、株元の土を除いて根鉢を露出させる
葉先や縁が茶色く焼ける西日と乾燥寒冷紗で午後を遮り、鉢は移動する

植えた年は花が少なくても心配いりません。夏までに新しい枝が伸び、その先に翌年の花芽が付きます。

カルミアの植え付けに使うもの

木は一度植えたら動かせません。植え穴と支柱をきちんと作るかどうかで、その後の何年かが決まります。

数量は苗木 1 本を単位にしています。

  • 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
    規格の目安
    バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
    数量の目安
    植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L を掘り上げた土と混ぜます。

    穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここを手抜きすると、根が広がらないまま何年も伸び悩みます。

  • 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
    規格の目安
    直径 25〜30mm × 長さ 180cm。1 本の添え木か、2 本の二脚(鳥居型)。

    根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では木の重さを支えられません。

  • 樹木用の結束テープ探す言葉「樹木 誘引 テープ 幅広」
    規格の目安
    幅 20mm 前後の伸びる素材か、麻ひもと当て布。

    幹は太ります。細いひもで縛ると食い込み、そこで水の通り道を締めてしまいます。幅の広いもので 8 の字に留めます。

  • 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 樹木」
    規格の目安
    粒状で長く効くタイプ。
    数量の目安
    植え穴 1 つに 50〜100g。根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。

    植え付け直後は根が傷んでいます。濃い肥料が触れると、そこから傷みが広がります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 鉢で育てるなら支柱は短いもので足ります。180cm の添え木は地植え用です。
  • 植え穴に石を入れる必要はありません。水はけが悪いなら、盛り土にして高く植えるほうが効きます。

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