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スズランの花後の管理

スズランの花後の管理|花がらを取り、葉を秋まで残して翌年の花芽を作る

スズランの栽培イメージ

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花が終わってからの葉の期間が翌年の花数を決めます。花がら摘み、追肥、夏の暑さ対策、実の扱いをまとめます。

花後にやることの流れ

スズランの花は四月下旬から五月にかけて二〜三週間咲きます。花が終わったら、花がらを取り、肥料を与え、葉を秋まで守るのが花後の流れです。この間に地下茎の先で翌年の花芽が作られます。

花後の葉は見た目が地味ですが、切ったり踏んだりせず、秋に自然に枯れるまで残します。葉が早く枯れた株は、翌年の花が減るか咲きません。

花が終わった目安は、鈴の形の花が茶色くなって香りが消えたころです。まだ白い花が残っているなら、切り花にして室内で楽しむこともできますが、花瓶の水にも毒が出ることを忘れないでください。

時期作業目安
花がしおれたら花茎を根元から切る花が茶色くなり、実がふくらむ前
花後すぐ追肥の一回目緩効性肥料をひとつまみ株元から離して
6月末まで株元にマルチ、鉢は日陰の準備梅雨明け前に済ませる
7月〜9月上旬涼しい場所で葉を守る葉が緑を保っていれば順調
9月中旬〜10月二回目の肥料葉が枯れる前に
10月下旬〜11月枯れた葉を取り除く。株分けするならこの時期葉が黄色くなり抜けるようになったら

花がらは実を作らせないために切る

花が終わると、花の跡に丸い実ができ、秋に赤く熟します。実を作ると養分を取られて地下茎が太らないので、花がしおれたら花茎を根元から切り取ります。実は有毒で、赤く目立つため子どもが口にする事故につながります。この点からも花がら摘みは欠かせません。

花が茶色くなったら花茎ごと切る
花の小さな鈴が茶色くしおれたら、花茎をたどって根元近くで切ります。葉は一枚も切りません。
実が付いてしまったら早めに取る
緑の小さな実が見えたら、その段階で花茎ごと切ります。赤く熟す前に取れば養分の損失は少なくて済みます。
手袋を着けて作業する
スズランの汁には毒があります。手袋を着け、切った花がらは袋に入れて処分し、作業後は手を洗います。

切り花にした花を挿した水にも毒が溶け出します。花瓶の水を飲まないよう、子どもやペットの届かない場所に飾り、水は流しに捨てます。

葉を秋まで残す

花後の葉は光合成で地下茎を太らせ、翌年の花芽を作ります。六月から九月の暑い時期に葉を守れるかどうかが、翌年の花数を左右します。日陰に置き、株元を腐葉土で覆い、朝に水をやって葉を緑のまま秋まで保ちます。

葉が焼けて茶色くなっても、緑の部分が残っていれば切りません。秋に黄色くなって軽く引いて抜けるようになったら取り除きます。

葉の状態は週に一回、触って確かめます。張りがあってつやのある緑なら順調、しなびて縁が茶色いなら水切れか日差しが強すぎます。その場で日陰と水やりを見直してください。

六月末までに日陰とマルチ
鉢は日陰に移し、庭は遮光ネットか腐葉土のマルチで地温を下げます。梅雨明け前に準備を終えます。
朝の水やりを続ける
夏の間も土の表面が乾いたら朝にたっぷり与えます。夕方に葉が垂れていたら夕方にも与えます。
黄色くなって抜けたら取る
十月下旬から十一月、葉が黄色くなり軽く引いて抜けるようになったら取り除きます。抜けないなら待ちます。

花後の肥料

花後の追肥(育ちの途中で足す肥料)は翌年の花芽のためで、この一回が最も大切です。花がら摘みと同時に緩効性肥料をひとつまみ株元から離して置くか、液体肥料を規定の倍に薄めて二週間に一回、六月末まで与えます。七月以降の高温期は止めます。

肥料の量は葉の大きさを見て決めます。前年より葉が大きく濃いなら減らし、小さく薄いなら少し増やします。迷ったら少なめにするほうが、根を傷めずに済みます。

時期肥料注意
花後すぐ〜6月末緩効性肥料ひとつまみ、または薄い液体肥料を二週間に一回窒素の多い肥料は避ける
7月〜8月与えない弱った根に効かせると腐る
9月中旬〜10月緩効性肥料を少量葉が緑のうちに
11月〜3月与えない休眠中は効かない

翌年に花が減ったときの原因

翌春に葉ばかりで花が少ないときは、前年の花後の管理を振り返ります。夏に葉が早く枯れた、実を付けさせた、密植で芽が小さくなった、のどれかがほとんどです。原因が分かれば、その年の花後に直せば翌々年には戻ります。

起きたこと原因次からの直し方
葉は出るが花がない夏に葉が早く枯れた・肥料なし夏の日陰とマルチ、花後の追肥
葉も小さく数が少ない密植で芽が小さい・暑さで地下茎が弱った秋に株分けし、太い芽だけ植え直す
花茎が短く葉に隠れる品種の性質(在来種)・日陰すぎ春に日が当たる場所へ。ドイツスズランなら葉の上に咲く
株が消えた夏の高温・過湿で地下茎が腐った涼しい場所か鉢植えにし、水はけを改善

スズランは二年目から本格的に咲きます。植えた年に花が少なくても失敗ではないので、葉を守って翌年を待ってください。

スズランの花が終わったあとに使うもの

来年も咲かせるかどうかは、この時期の手当てで決まります。切ることと、球根をしまうことです。

  • 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 園芸」
    規格の目安
    刃渡り 5cm 前後。硬くなった茎を切るので、花がら摘み用より丈夫なもの。

    花後の切り戻しは、次の芽を出させる作業です。切り口が潰れると、そこから枯れ込みます。

  • お礼肥用の緩効性肥料探す言葉「緩効性肥料 お礼肥」
    規格の目安
    粒状で 2〜3 か月効くもの。
    数量の目安
    8 号鉢に 10g 前後、花壇 1 ㎡ あたり 30〜50g。

    咲かせるのに使った養分を戻す肥料です。ここを飛ばすと、翌年の花数が目に見えて減ります。

  • 球根の保存ネット探す言葉「球根 保存 ネット袋」
    規格の目安
    目の粗いネット袋。品種を書いたラベルを付けられるもの。

    掘り上げた球根は、風の通るところに吊るして乾かします。密閉すると中から腐ります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 掘り上げずに植えっぱなしでよい球根も多く、その場合は保存の資材は要りません。
  • 花後すぐに葉まで切らないでください。葉が来年ぶんの養分を作ります。

スズランの長く咲かせるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はスズランの育て方にまとめています。

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