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リトープスの増やし方

リトープスの増やし方|秋の種まきが基本、分頭した株は株分けで

リトープスの栽培イメージ

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種から育てる実生が主な増やし方です。秋の種まきの手順と発芽後の管理、分頭した株の株分けを解説します。

増やし方を選ぶ

リトープスは葉挿しができず、増やし方は種まきか、分頭した株の株分けのどちらかです。種まきは一度に多くの株を得られ、品種ごとの模様の違いも楽しめますが、親と同じ姿になるとは限りません。同じ模様を確実に残したいなら株分けです。

目的方法成功しやすさ適期
たくさん育てて模様を楽しむ種まき(実生)発芽は高い。一年目の夏越しが山9月下旬〜10月
同じ模様を確実に残す分頭した株の株分け高い9月下旬〜10月の植え替え時
葉から増やす葉挿し根が出ない向かない
自分で種を採る二株以上を人工授粉結実は高い。種は翌年まき開花期の10〜11月

種を採る、手に入れる

リトープスは一株では実ができず、同じ時期に咲いた二株以上の花粉を筆で交換して受粉させます。受粉すると花のあとに硬い実が残り、翌年の秋まで株に付いたまま熟します。乾いた実に水を垂らすと開き、中の細かい種が出てきます。

市販の種は品種名付きで売られており、初めてなら二百粒程度の小袋で十分です。種は非常に細かく、一粒がゴマの十分の一ほどしかありません。密封して冷蔵庫で保管すれば二、三年は発芽力が保てます。

筆で受粉させる
晴れた日の昼、開いた花の中心を細い筆でなで、別の株の花に付けます。二、三日続けると確実です。
実が熟すのを待つ
花のあとに残った実は株に付けたまま翌秋まで置きます。茶色く硬くなったらはさみで切り取ります。
水で開いて種を出す
実の上にスポイトで水を垂らすと数分で開きます。中の種を水ごと紙の上に流し、乾かしてから保管します。

種まきの手順

種まきの適期は九月下旬から十月で、最低気温が十五度前後に落ち着いたころです。種が細かいので、清潔な細かい土に表面まきし、覆土はしません。乾かさないよう腰水(鉢を浅い水に浸けて底から吸わせること)で管理し、発芽まで一、二週間かかります。

土と鉢を用意する
深さ五センチ以上の鉢に、赤玉土の細粒か種まき用の土を入れます。表面は熱湯をかけて冷まし、雑菌を減らします。
表面にまく
種を紙の折り目に載せ、軽く叩いて表面に落とします。重ならないよう二粒分ほど間隔を空け、土はかぶせません。
腰水で湿らせる
鉢を浅い水に浸けて底から吸わせ、表面が湿るまで待ちます。上から水をかけると種が流れて偏ります。
明るい日陰で待つ
ラップで軽く覆って乾きを防ぎ、直射の当たらない明るい場所に置きます。一、二週間で緑の粒が並びます。
発芽後は覆いを外す
多くが芽を出したらラップを外し、腰水の水位を下げます。乾かしすぎず、湿らせすぎない状態を保ちます。

発芽したての苗は直径一ミリほどです。霧吹きの水圧でも倒れるので、腰水で下から湿らせます。

発芽後一年目の管理

苗は最初の一年が最も難しく、夏の休眠をどう越すかで生き残りが決まります。冬は明るい場所で乾かさないように育て、春の脱皮を経て、梅雨前に少しずつ水を減らします。一年目の苗は成株ほど断水に強くないので、夏も土が完全に乾く前に霧吹きで軽く湿らせます。

苗同士が触れ合うほど混んできたら、二年目の秋に一株ずつ分けて植え替えます。一年目の秋には抜かず、そのまま冬を越させるほうが失敗が少ないです。

冬は乾かさない
発芽後の冬は、土の表面が乾いたら腰水か霧吹きで湿らせます。日中は明るい窓辺か屋外の日なたに置き、夜の凍結は避けます。
春の脱皮では水を控える
苗も春に脱皮します。古葉がしぼみ始めたら水を減らし、乾いたら再開します。成株ほど完全には断水しません。
夏は遮光と少量の水
遮光率五割のネットの下に置き、土が完全に乾く前に霧吹きで軽く湿らせます。一年目だけは断水しません。
二年目の秋に植え替え
苗が五ミリ以上になり混み合ったら、九月下旬に一株ずつ竹串で掘り上げ、二センチ間隔で植え直します。

分頭した株の株分け

脱皮のときに一つの株から二つの新葉が出て、株が二つに分かれることを分頭といいます。数年で一株が四つ、八つと増えて根元でつながった状態になります。秋の植え替えのときに根元を分ければ、それぞれが独立した株として育ち、親と同じ模様を確実に残せます。

根元のつながりを見る
土を落として根元を確かめます。株ごとに根が分かれていれば手で裂き、一つにつながっていればはさみで根が両方に残るように切ります。
切り口を乾かす
切った株は明るい日陰で二、三日置き、切り口を乾かします。根が付いていない株も同じように乾かしてから挿します。
深鉢に植えて一週間待つ
乾いた土に株元まで埋め、一週間は水を与えません。株を軽く引いて抵抗があれば根が出ています。

増やし方の失敗と戻し方

種まきの失敗は、乾かしすぎか、雑菌による苗の倒れか、一年目の夏越しのどれかです。株分けの失敗は時期と水です。状態を見て次の表から原因を判断し、次の適期にやり直します。

状態原因戻し方
まいた種が芽を出さない乾いた、時期が遅く気温が低い腰水を保ち、二十度前後の場所に移す。冬までに出なければ春を待つ
苗が根元から倒れて溶ける雑菌、土が湿りすぎ倒れた苗を取り、腰水をやめて表面を乾かす。次回は土を熱湯で消毒
苗が細長く伸びる光不足明るい場所へ。次の脱皮で締まる
分けた株がしぼんで戻らない切り口が乾く前の水やり、夏の作業抜いて切り口を乾かし直し、秋に挿し直す

リトープスの挿し木・株分けに使うもの

鉢ものは剪定した枝がそのまま材料になります。水に挿すだけで根が出る種類も多く、道具はほとんど要りません。

  • 挿し木用土(鹿沼土・赤玉土小粒)探す言葉「挿し木 用土 鹿沼土 小粒」
    規格の目安
    鹿沼土か赤玉土の小粒、単用。肥料分のないもの。
    数量の目安
    3 号ポット 1 個で 0.2L。

    肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。

  • 水挿し用の容器探す言葉「ガラス 花瓶 小さい 水耕」
    規格の目安
    口の細いガラス容器。中が見えるもの。

    根の出方を目で確かめられます。水は 2〜3 日に一度替え、切り口が濁ったら洗います。

  • よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
    規格の目安
    刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。

    切り口が潰れると水を吸えません。節の少し下を斜めに一度で切ります。

  • 3 号ポット探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
    規格の目安
    直径 9cm(3 号)。

    根が出るまでは小さい容器のほうが乾き具合を見やすく、失敗しても被害が小さくて済みます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 水挿しで根が出る種類なら、用土も発根促進剤も要りません。
  • 多肉植物は切り口を数日乾かしてから挿します。水に挿すと腐ります。

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