咲かない理由を場面で切り分ける
リビングストンデージーはつぼみがあっても開かない、開いてもすぐ閉じる、という相談が多い草花です。花が日照に反応して開閉する性質を知らないと、病気や失敗と誤解します。まず、いつどんな天気のときに見ているかで切り分けます。
| 場面 | 見立て | 対応 |
|---|---|---|
| 曇りや雨の日に閉じている | 正常。日照に反応して閉じる | 晴れた日の十時から十五時に見る |
| 朝や夕方に閉じている | 正常。日中のみ開く | 同上 |
| 晴れた日中でも開かない | 日陰、日照時間が足りない | 日なたへ移す。六時間以上の日照 |
| つぼみが付かない | 肥料過多か過湿で葉ばかり | 肥料を止めて乾かし気味に |
| 花が小さく色が薄い | 株が弱い、寒さ | 暖かくなれば回復。薄い液肥 |
| 咲いたあとすぐ傷む | 雨や水が花にかかった | 株元に水をやり、雨は軒下へ |
開花の仕組みと見どころの時間
花は日が当たり気温が上がると開き、日が陰ると閉じます。晴れた日の午前十時ごろから午後三時ごろまでが見どころで、この時間帯に日が当たる場所に植えると花の時間が長くなります。西日だけの場所は午後にしか開かず、午前しか日の当たらない場所は昼前に閉じ始めます。
花びらは光沢があり、赤、ピンク、オレンジ、黄、白と色が混ざった品種が多く、群植すると一面が光って見えます。花の中心が白く抜けるものと、色が濃く残るものがあり、混ぜて植えると立体感が出ます。
- 南向きの日なたに植える
- 一日六時間以上日の当たる場所を選びます。建物や背の高い草花で日陰にならないよう前列に配置します。
- 花を見る時間を決める
- 晴れた日の昼前後に見るのが最も華やかです。写真を撮るなら正午前後の光が最も花びらの光沢を引き出します。
- 雨の日は花を守る
- 鉢植えなら雨の予報の日は軒下へ。開いた花に雨が当たると閉じたまま傷んで終わります。
つぼみを増やす管理
つぼみは株が横に広がった枝の先に次々と付きます。株を大きく広げるには、定植後に日によく当て、水を控えめにして枝を締めて伸ばすことです。肥料は薄く、つぼみが見えてから二週間に一回の液体肥料で十分で、多いと葉ばかりになります。
- 株を広げる
- 定植後の三月は水を控え、日に当てて枝を横に広げさせます。乾き気味の方が枝が締まって多くのつぼみを付けます。
- つぼみが見えたら薄い液肥
- 三月下旬につぼみが見え始めたら、表示の倍に薄めた液体肥料を二週間に一回与えます。
- 花がらを摘んで次を促す
- 終わった花をこまめに摘むと、種に養分を取られず次のつぼみが上がり続けます。二〜三日おきに株を見回り、しぼんだ花を付け根からつまんで取ります。
花期を長く保つ
関東平野部では四月上旬から五月下旬までが花期で、暖かくなると花が増え、梅雨入り前後で終わります。一輪は三〜五日ですが、株全体では二か月近く咲き続けます。花期の後半に枝が伸びて倒れたら切り戻すと、脇から新しい枝が出て五月末まで咲きます。
暖地では三月下旬から咲き始め、五月中旬に終わります。寒冷地の春まきは五月下旬から六月中旬が花期で、短いぶん株を密に植えて一度に咲かせると見応えが出ます。
| 時期 | 状態 | 作業 |
|---|---|---|
| 3月下旬〜4月上旬 | つぼみが見え、咲き始める | 薄い液肥開始、花がら摘み |
| 4月中旬〜5月上旬 | 最盛期。一面に咲く | 花がら摘み、混んだ枝を切る |
| 5月中旬〜下旬 | 枝が伸びて花が減る | 倒れた枝を切り戻す。雨は軒下へ |
| 6月 (梅雨入り) | 蒸れて株が傷む | 種を採るか、抜いて片付ける |
花が少ない年の立て直し
春が寒くて株が広がらない、雨が多くて花が開かない年があります。天候は変えられませんが、鉢植えなら置き場所で調整でき、花壇でも肥料と水の加減で花を戻せます。
- 寒い春は暖かい場所へ
- 鉢なら南向きの壁際や、日中に温まるコンクリートの上に置くと株が動き出します。花壇は不織布で夜の冷えを防ぎます。
- 雨が多い春は軒下へ
- 雨の続く時期は鉢を軒下に移し、晴れた日だけ外に出します。花壇は株元に砂を敷き、水やりを完全に止めます。
- 葉ばかりなら肥料を止める
- 葉が茂ってつぼみが少ないときは肥料を止め、水も控えて二週間様子を見ます。乾かし気味にすると花芽が付きます。
見せ方と植える場所の工夫
草丈が低く横に広がるため、単独より群植や縁取りで見せると効果的です。同じ色でまとめるより、混合の種や苗で色を混ぜた方が光沢と相まって華やかになります。斜面やロックガーデンの石の間、ハンギングの縁など、日が当たって水はけのよい場所ほどこの花らしさが出ます。
| 場面 | 植え方 | 効果 |
|---|---|---|
| 花壇の縁取り | 十五〜二十センチ間隔で一列 | 前列が光るじゅうたんになる |
| ロックガーデン | 石の間に一株ずつ | 乾いた環境で株が締まり花が多い |
| ハンギング | 縁に三株 | 垂れた枝の先に花が付く |
| プランターの単植 | 六十センチに三〜四株 | 色を混ぜて一面に |
リビングストンデージーの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
リビングストンデージーの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はリビングストンデージーの育て方にまとめています。
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