苗の姿で良し悪しを見分ける
苗は二月から四月にかけて園芸店に並びます。多肉質の葉が厚く、株がぎゅっと締まって横に広がっているものが良い苗です。ひょろ長く伸びた苗や、葉が黄色く柔らかい苗は、暗い場所で育てられたか水をやりすぎたもので、植えても弱ります。
| 見た目 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 葉が厚く、株が低く横に広がる | 良い苗 | 日に当たって育った健康な株 |
| 茎が長く伸び、葉がまばら | 避ける | 光不足で徒長。倒れやすく花が少ない |
| 葉が黄色く柔らかい | 避ける | 過湿で根が傷んでいる |
| 葉が赤紫がかっている | 問題なし | 低温による色づき。暖かくなれば戻る |
| つぼみが付いている | 良い苗 | 植えて数週間で咲き始める |
| ポットの底から根が出て土が固い | やや古い苗 | 根を軽くほぐして植える |
植える場所は日なたで水はけのよい場所
花は日が当たっているときだけ開き、曇りや日陰では閉じたままです。一日中日の当たる場所でなければ本来の姿になりません。乾燥した土を好むため、水はけのよい花壇か、プランターなら軽石を多めに混ぜた土にします。雨が続く場所は苗が腐りやすいので、軒下やベランダも向いています。
横に広がって高さは十〜十五センチほどにしかならないため、花壇の縁取りや前列、ロックガーデン、ハンギングに向きます。背の高い草花の後ろに植えると日が当たらず咲きません。
- 日照時間を確かめる
- 植えたい場所に午前と午後で何時間日が当たるかを見ます。六時間以上なら理想で、四時間以下なら花が開きません。
- 水はけを上げる
- 花壇なら軽石や川砂を二〜三割混ぜて耕します。プランターは草花用培養土に軽石を二割混ぜ、鉢底石を厚めに敷きます。
- 肥料は控えめ
- 元肥(植えるときに土に混ぜる肥料)は緩効性の粒状肥料をひとつまみ程度にします。多いと葉ばかり茂って花が減ります。
定植の時期と株間
関東平野部では霜の心配が減る二月下旬から三月中旬に植えます。それより早く植えるなら、霜の夜に不織布をかけて守ります。一株が直径二十〜三十センチに広がるため、株間は十五〜二十センチ空けます。詰めすぎると株が重なって蒸れ、下の葉が腐ります。
| 場面 | 株間と数 | 注意 |
|---|---|---|
| 花壇の縁取り | 十五〜二十センチ間隔で一列 | 前列に。後ろの草花で日陰にしない |
| 六十センチのプランター | 三〜四株 | 浅めのプランターで十分 |
| 直径二十センチの鉢 | 一〜二株 | 軽石多めの土で |
| ハンギングバスケット | 三株 | 縁から垂れるように配置 |
植え方
根が細く傷みやすいので、根鉢を崩さず、ポットと同じ深さに植えます。深植えすると茎の根元が土に埋まって腐るため、株元が土の表面と同じ高さになるようにします。植え付け後にたっぷり水をやり、以後は表面がしっかり乾くまで水をやりません。
- 根鉢を崩さず抜く
- ポットを軽く押して苗を抜き、根鉢をそのまま植え穴に入れます。根が回っていれば底を軽くほぐす程度にします。
- 浅めに植える
- 株元が土の表面と同じ高さになるようにします。深植えは茎の根元が土に埋まって腐る原因で、浅すぎると根が乾くので、ポットの土の高さをそのまま保ちます。
- 株元に軽石や砂を敷く
- 株元の周りに軽石か砂を薄く敷くと、雨のはね返りと株元の過湿を防げます。土の表面が乾いて見えるので、水やりの判断もしやすくなります。
- 植えたらたっぷり、その後は乾かす
- 植え付け直後だけたっぷり水をやります。その後は表面が乾いて二〜三日たってから与えます。
定植後にしおれる、枯れるときの原因と手当て
植えた直後の不調は、根の傷みか過湿か寒さのどれかです。葉と株元の状態で切り分け、早めに手を打ちます。植えて一週間は毎朝葉の張りを見て、しおれていれば土を触って湿り具合を確かめます。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉がしおれて水をやっても戻らない | 過湿で根が腐った | 水を止め、株元の土を乾かす。腐っていれば植え直し |
| 葉が透けて柔らかくなり黒ずむ | 霜に当たった | 傷んだ葉を取り、霜の夜は不織布 |
| 株元が茶色く柔らかい | 深植えか株元の過湿 | 浅く植え直し、株元に砂を敷く |
| 株が広がらず小さいまま | 日照不足か肥料不足 | 日なたへ移す。薄い液肥を月二回 |
| 葉が赤紫で硬い | 低温 | 問題なし。暖かくなれば緑に戻り広がる |
リビングストンデージーは植え傷みが少なく、苗が締まっていれば数日で新しい葉が動きます。一週間たっても動かないなら根を確かめます。
寄せ植えと組み合わせ
同じ時期に咲く低い草花と組み合わせると、春の寄せ植えが華やかになります。ただし水を好む草花と一緒にすると、どちらかが傷みます。乾燥を好む仲間や、多肉植物と合わせるのが失敗しにくい組み合わせです。
- 乾燥を好む草花と合わせる
- アリッサムやネメシア、ロベリアなど乾き気味を好む草花と合わせます。ビオラは水を好むので鉢を分けます。
- 縁に植えて垂らす
- 鉢の縁に植えると、横に広がった株が縁から垂れて花が鉢を覆います。中央には背の高い草花を置きます。
リビングストンデージーの苗づくりに使うもの
本葉が出てからポットに移し、根が回ってから花壇や鉢へ。この 2 段階に必要なものです。
- ポリポット(9cm)探す言葉「ポリポット 9cm 園芸」
- 規格の目安
- 直径 9cm が標準。生育の早いものは 10.5cm。
セルトレイのまま育てると根が回りきって傷みます。本葉 2〜3 枚でポットへ移します。
- 育苗用の受け皿トレイ探す言葉「育苗トレイ 受け皿 底面給水」
- 規格の目安
- ポットが並ぶ大きさで、水を張れる深さのあるもの。
上から水をやると小さな苗が倒れます。下から吸わせると茎が締まります。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 苗 薄め」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。苗には規定より薄めて使います。
種まき用土には肥料分がほとんどありません。本葉が出たら薄い液肥で足します。
- 苗を買って植えるなら、育苗の資材は要りません。
- 育苗箱の加温は、春まきの一部を除けば要りません。
リビングストンデージーの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はリビングストンデージーの育て方にまとめています。
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