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アジアンタムの病害虫と障害

アジアンタムの病害虫と障害|葉の縮れ・ハダニ・カイガラムシの見分け

アジアンタムの栽培イメージ

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この植物のトラブルの多くは乾燥による葉の縮れです。虫と病気は少ないですが、ハダニとカイガラムシには注意します。

症状から原因を切り分ける

アジアンタムの不調はほとんどが環境によるもので、病気や虫は二番目です。葉の症状を見て、どこから疑えばよいかを下の表で確かめます。

まず疑うのは置き場所と水やりで、次に虫、最後に病気の順です。この順で確かめると、多くの場合は最初の二つで原因が見つかります。薬剤に頼る前に、環境を直すだけで治る症状がほとんどです。

症状考えられる原因最初にすること
葉先から茶色く縮れる乾燥・風・水切れ土の湿り具合を触って確かめる
葉が白っぽく色が抜ける強い光か、ハダニ葉裏を白い紙の上で叩いて虫を見る
葉の付け根や茎に白い綿状のものコナカイガラムシ綿棒で取り、株を隔離する
株全体が黒ずんでしおれる低温か根腐れ室温と鉢の中の根を確かめる
葉裏に茶色の粒が並ぶ胞子で正常何もしない

葉裏に規則正しく並ぶ茶色の粒は胞子で、病気ではありません。不規則に散らばる茶色の点は虫や病気を疑います。

乾燥による葉の縮れ

最も多いトラブルは葉先の縮れです。空気の乾燥、エアコンの風、水切れのどれかで起こり、縮れた部分は元に戻りません。原因を取り除いてから、傷んだ葉を切って新しい葉を待ちます。

原因を一つずつ外す
土が乾いていれば水切れ、湿っていれば風か空気の乾燥です。風の当たらない場所へ移し、加湿の工夫を足します。
傷んだ葉を切る
先だけ縮れた葉は、その葉ごと株元から切ります。半分以上が縮れた株は全部切って新芽を待ちます。
新芽が出るまで乾かさない
切り戻したあとは土を湿らせたまま明るい日陰に置き、朝夕に葉水をかけます。一か月ほどで新芽が伸びます。

ハダニ

乾燥した室内で最も出やすい虫がハダニです。葉の色が白っぽくかすれ、ひどくなると細い糸が張ります。細かい葉に隠れて見つけにくいので、白い紙の上で葉を叩き、動く小さな点があるかで確かめます。

ハダニは一匹見つけたときには数十匹に増えています。葉の色がかすれた葉は元に戻らないので、その葉は切り取り、残った葉を洗って守る考え方で対処します。

シャワーで洗い流す
見つけたら浴室で葉の裏まで水をかけて流します。ハダニは水に弱く、これを三日おきに三回繰り返すとほぼ減ります。
湿度を上げて予防
葉水を毎日かけ、湿度の高い場所に置くと発生しにくくなります。乾燥した部屋では冬でも出ます。
薬剤は観葉植物用を
減らないときは観葉植物用の殺ダニ剤を葉裏に散布します。葉が薄いので、薄めの濃度から試して様子を見ます。

カイガラムシとアブラムシ

葉の付け根や茎に白い綿のようなものが付くのはコナカイガラムシです。春に新芽に付く小さな緑や黒の虫はアブラムシです。どちらも吸汁して新芽を縮ませ、排せつ物で葉がべたつき黒いすす病を呼びます。

屋外に出していた株を秋に室内へ戻すときに、虫を一緒に持ち込むのがよくある経路です。取り込む前に葉裏と株元を確かめ、シャワーで洗ってから入れると室内での発生が減ります。

綿棒や歯ブラシで取る
数が少ないうちは湿らせた綿棒や古い歯ブラシでこすり落とします。株を隔離して他の鉢に広げないようにします。
傷んだ茎ごと切る
びっしり付いた茎は葉ごと株元から切って捨てます。この植物は切り戻しに強いので、思い切って構いません。
薬剤は株元に置くタイプ
繰り返し出るなら、観葉植物用の株元に置く粒状の殺虫剤を使います。葉に散布するより葉を傷めにくい方法です。

根腐れと低温障害

水を与えすぎたり受け皿に水がたまったままだと根が黒く腐り、株全体がしおれます。冬に五度以下に当たると葉が黒ずんで垂れ、根腐れとよく似た姿になります。土の湿り具合と室温の二つを確かめると区別できます。

土が湿って臭うなら根腐れ
鉢から抜いて黒い根を切り、新しい土に植え替えます。回復まで水を控えめにし、肥料は一か月以上止めます。
寒い部屋で黒ずんだら低温
暖かい部屋へ移し、傷んだ葉を切ります。水は控えめのまま春を待ち、新芽が出たら通常の管理に戻します。

根腐れと低温障害が同時に起きることもあります。冬は水を控えめにすれば両方の予防になるので、迷ったら水を減らす側に倒します。

枯れたと思ったときの見分け方

葉がすべて枯れても、アジアンタムは地下の根茎が生きていれば復活します。捨てる前に株元を確かめる習慣をつけると、多くの株を救えます。

株元を触る
土の表面近くの根茎が固く、切り口が緑や白ならば生きています。ぐずぐずに柔らかく黒いなら回復は難しいです。
全部切って待つ
枯れた葉を株元で全部切り、土を湿らせて明るい日陰に置きます。春から秋なら三〜六週間で新芽が出ます。
冬なら春まで待つ
冬に枯れた株は、室温十度以上の場所で土を軽く湿らせたまま四月まで待ちます。その間は肥料を与えません。

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