鉢と季節で間隔を決める
アジアンタムは土をからからに乾かすと一度で葉が縮れます。多くの観葉植物と違い、表面が乾ききる前に次の水を与えます。ただし常に水に浸かった状態では根が腐るため、下の表で自分の鉢に近い行を選んで目安を持ちます。
| 鉢の種類と季節 | 水やりの目安 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 素焼き鉢・春から秋 | 一〜二日に一回 | 表面が白くなり始めたら |
| プラスチック鉢・春から秋 | 二〜三日に一回 | 表面の色が薄くなったら |
| 素焼き鉢・冬 | 二〜三日に一回 | 指で触って乾き始めたら |
| プラスチック鉢・冬 | 四〜五日に一回 | 指を一センチ入れて乾いていたら |
表は室内の目安です。暖房で乾く部屋や小さい鉢では間隔を縮め、ケースで囲っているなら伸ばします。
与え方の基本
水は鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。少量を何度も与えると土の下のほうが乾いたままになり、根が下へ伸びません。受け皿にたまった水は必ず捨てます。細い葉は水に濡れても大丈夫ですが、葉の上に水滴が残ったまま強い光に当たると焼けることがあります。
鉢カバーに入れて飾っている場合は、水やりのたびに鉢を取り出して与え、水が切れてからカバーへ戻します。カバーの底に水がたまったままになると、気づかないうちに根が傷んでいきます。
- 朝に与える
- 朝のうちに与えると日中に余分な水が抜け、夜に土が冷えすぎません。冬は特に、夕方以降の水やりを避けると根の傷みが減ります。
- 鉢底から流れるまで
- 鉢の縁まで注ぎ、底穴から流れ出るのを確かめます。土が乾きすぎて水がはじかれるときは、二回に分けてゆっくり注ぎます。
- 受け皿の水を捨てる
- 十分ほどたったら受け皿の水を捨てます。たまったままだと根の先が常に水に浸かり、黒く傷みます。
- 常温の水を使う
- 冬に水道から出したままの冷たい水を与えると根が縮みます。バケツに汲んで室温に近づけた水を使うと安心です。
乾き具合の確かめ方
水やりを日数で決めると、部屋の湿度や気温の変化に追いつけません。土の色、鉢の重さ、指の感触の三つで確かめるのが確実です。慣れるまでは毎朝見る習慣をつけると、縮れる前に気づけます。
- 土の色を見る
- 湿った土は黒っぽく、乾き始めると色が薄くなります。表面全体が薄い色に変わりかけたころが水やりの合図です。
- 鉢を持ち上げる
- 水やり直後の重さを覚えておき、明らかに軽くなったら与えます。小さい鉢ほど差がはっきり出るので分かりやすい方法です。
- 指を入れて触る
- 第一関節まで指を入れて、ひんやり湿っていればまだ待ちます。乾いてさらさらしていたら遅すぎる手前なので、すぐに与えます。
葉水は毎日でもよい
アジアンタムは葉から水分が抜けやすいため、霧吹きで葉に水をかける葉水が効きます。朝と夕方に葉の表と裏にかけると、乾燥による縮れとハダニの発生が減ります。ただし葉水は水やりの代わりにはならず、土の水分は別に見ます。
葉水をかけた直後に強い光が当たると、水滴がレンズのようになって葉を焼くことがあります。朝の葉水は日が高くなる前に済ませ、窓辺の株は少し離してからかけると安心です。
- 細かい霧で葉裏まで
- 霧の細かい霧吹きで、葉の裏側にも当たるよう下からかけます。大粒の水滴が残ると乾いたあとに白い跡がつきます。
- 冬は日中に減らす
- 気温が低い冬に夕方以降の葉水をすると、葉が濡れたまま冷えて傷みます。冬は暖かい日中に一回にとどめます。
エアコンの効いた部屋なら葉水の回数を増やしても足りません。加湿器や寄せ置きと組み合わせます。
冬の水やり
冬は生育が止まるので水の吸い上げが減ります。とはいえ乾かしきると葉が縮れるのは同じです。回数を減らしながら、土が乾ききる前に与える加減を保ちます。室温が十度を下回る部屋では、さらに間隔を空けて根の傷みを防ぎます。
| 室温 | 間隔の目安 | 与え方 |
|---|---|---|
| 十五度以上 | 二〜三日に一回 | 春秋と同じにたっぷり |
| 十〜十五度 | 四〜五日に一回 | 暖かい日の午前に |
| 十度未満 | 一週間に一回程度 | 量を減らし、葉水は日中だけ |
水切れと根腐れの見分け方
葉が縮れて垂れる姿は、水切れでも根腐れでも同じように見えます。対処は正反対なので、まず土の状態を触って確かめてから動きます。判断を誤って根腐れの株に水を足すと、そのまま枯れることがあります。
- 土が乾いていたら水切れ
- 鉢ごとバケツの水に十〜十五分沈めて底から吸わせます。縮れた葉は戻らないので株元で切り、新芽が出るまで乾かさないよう見守ります。
- 土が湿って臭うなら根腐れ
- 鉢から抜き、黒く柔らかい根とすっぱい臭いがあれば根腐れです。傷んだ根を切り、新しい土に植え替えて水を控えめにします。
- 迷ったら一日待つ
- 土が半乾きで判断がつかないときは、風の当たらない日陰に置いて翌朝もう一度見ます。水切れなら葉水だけで少し持ち直します。
根腐れの株は一〜二か月は回復に時間がかかります。その間は肥料を与えず、土の乾き具合だけを見ます。
アジアンタムの水やりに使うもの
「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。
表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。
- 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
- 規格の目安
- 容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。
葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。
- 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
- 規格の目安
- 鉢底より一回り大きいもの。
鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。
- 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
- 規格の目安
- 300〜500ml。霧の細かいもの。
水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。
- 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
- 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。
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