花を摘む時間と選び方
マロウの花は一日花で、朝に開いて夕方にはしぼみます。収穫は開いた直後の午前中が最適で、露が乾いた九時ごろから十一時ごろに摘みます。午後に摘んだ花はしぼみかけていて、乾燥しても色がくすみます。
| 姿 | 摘みごろか | 乾燥後の色 |
|---|---|---|
| 開ききって花びらが平ら | いちばんよい | 青紫がよく残る |
| 半開きでつぼみに近い | 摘んでよい | やや薄いが色は残る |
| 花びらの縁が内側に丸まる | 遅い | 灰色がかって色が出にくい |
| 雨に当たって濡れている | 乾くまで待つ | 乾燥中に茶色に変わりやすい |
摘み方と持ち帰り
花は指でつまんで軽くひねると、がくの上で外れます。がくごと摘むと乾燥に時間がかかり、色も出にくいので花びらの部分だけを取ります。摘んだ花はざるや浅いかごに重ならないように入れ、直射日光を避けて持ち帰ります。ビニール袋に入れると蒸れて一時間で変色します。
摘んだ花はざるに重ねず、一段に広げて持ち帰ります。袋に入れると自分の湿気で蒸れて、家に着くころには花びらの色が抜けています。真夏は摘み終えるまでの時間も短くし、三十分以内に日陰へ運ぶことを目安にしてください。
- 花びらだけをひねり取る
- 花の中心を親指と人さし指ではさみ、軽くひねります。がくが残るように外し、がくが付いてきたら指で取り除きます。
- 重ねずに運ぶ
- ざるに一層に並べます。摘んだ花を積むと下の花が押しつぶされ、傷んだ部分から茶色くなります。
- 一時間以内に乾燥を始める
- 摘んだ花は時間とともに色が抜けます。持ち帰ったらすぐに乾燥の準備に移り、洗わずにそのまま干します。
色を残す乾かし方
マロウの青紫は熱と光に弱く、天日干しにすると数時間で白っぽくなります。風通しのよい日陰で、できるだけ短時間で乾かすのが原則です。梅雨時は自然乾燥が難しいので、食品乾燥機かオーブンの最低温度を使います。
乾いた目安は、花びらがぱりっと砕ける状態です。しんなり曲がるうちは水分が残っていて、保存中にカビが出ます。触って確かめ、少しでも柔らかければ半日追加します。
乾き具合は花びらを指でつまんで確かめます。パリッと音を立てて崩れるなら完成、しんなり曲がるならまだ水分が残っています。半乾きのまま瓶に入れるとカビが出るので、迷ったらもう一日置きます。
- ざるに一層で日陰干し
- 花びらを重ならないように広げ、風の通る室内の日陰に置きます。晴れて乾燥した日なら二日から三日で乾きます。
- 梅雨は乾燥機で四十度
- 食品乾燥機を四十度に設定し、四時間から六時間乾かします。オーブンなら扉を少し開けて最低温度で様子を見ます。
- 砕ける固さで完成
- 花びらを指で押して粉のように砕けたら完成です。曲がるだけなら追加で干し、湿気の多い日は乾燥機に切り替えます。
保存と使い方
乾いた花は密閉できる瓶に入れ、乾燥剤を一つ添えて冷暗所に置きます。光に当たると色があせるので、透明の瓶なら戸棚の中にしまいます。うまく保存できれば半年ほど青紫が残り、その後は徐々に薄れていきます。
お茶にするときは、乾燥花をひとつまみ、ティーカップ一杯の熱湯に入れて三分ほど待ちます。青い液にレモン汁を数滴落とすと、ピンク色に変わります。味そのものは淡く、癖はほとんどありません。
保存した花は三か月を過ぎると青が出にくくなります。小分けにして使う分だけ開け、残りは冷蔵庫の野菜室に入れておくと、半年たっても色がはっきり残ります。乾燥剤を一緒に入れるとさらに安心です。
- 瓶に乾燥剤と一緒に
- 小さめの瓶に八分目まで入れ、食品用の乾燥剤を添えてふたをします。開け閉めのたびに湿気が入るので、小分けにします。
- 半年を目安に使い切る
- 色が薄くなっても飲めますが、青い色を楽しむなら半年以内です。日付を書いたラベルを貼っておきます。
- 葉も若いうちなら使える
- 若葉はゆでてサラダやスープに入れられます。とろみのある食感で、固くなった葉は筋が残るので春の柔らかいうちに摘みます。
色が出ないときの原因と見分け方
乾燥した花が茶色や灰色になる、お茶にしても青くならない。この二つはマロウでいちばん多い失敗です。原因はほとんどが摘む時間の遅れ、乾燥中の熱と光、乾燥の遅れの三つで、乾いた花の色と手触りで見分けられます。
| 見た目 | 原因 | 次に直すこと |
|---|---|---|
| 全体が白っぽく色が薄い | 日光に当てて乾かした | 室内の日陰か乾燥機に切り替える |
| 茶色く縮んでいる | 乾燥に日数がかかりすぎた | 梅雨時は乾燥機を使う |
| 部分的に黒い斑点 | 雨に濡れた花を干した | 濡れた花は摘まない |
| 色はよいのにお茶が青くない | 水道水の性質、または湯が熱すぎ | 湯を少し冷まし、量を増やす |
お茶の色は水の性質でも変わります。ミネラル分の少ない水を使うと青がはっきり出やすいです。
マロウの収穫と乾燥に使うもの
ハーブは穫るところより、乾かしてしまうところで香りが決まります。早く乾かすほど香りが残ります。
- 収穫用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ ハーブ 収穫」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、ステンレス製。細い茎を切るので小さいもので足ります。
手でちぎると茎が裂けて、そこから枯れ込みます。節のすぐ上で切ると、そこから新しい枝が出ます。
- 乾燥ネット(三段)探す言葉「ハーブ 乾燥ネット 三段」
- 規格の目安
- 直径 45cm 前後の三段。畳めるものが置き場所を取りません。
風の通る日陰に吊るします。直射日光に当てると、香りの成分が飛んで色も抜けます。
- 密閉できる保存瓶探す言葉「保存瓶 密閉 スパイス」
- 規格の目安
- 遮光性のある瓶か、暗い場所に置ける透明瓶。100〜200ml。
完全に乾いてから入れます。少しでも湿りが残っているとカビます。手で揉んで砕けるまでが目安です。
- ラベル探す言葉「ラベルシール 手書き 保存瓶」
- 規格の目安
- 瓶に貼れるシール。品種名と乾かした日を書きます。
乾いたハーブは見分けが付きません。日付があれば、香りが落ちる前に使い切れます。
- 風通しのよい日陰があるなら、乾燥ネットは無くても麻ひもで吊るせます。
- 食品乾燥機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
マロウの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はマロウの育て方にまとめています。
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