地植えと鉢植えで水やりを変える
地植えのマロウは根づいたあとほとんど水やりが要りません。直根が深く伸び、夏の乾きにも耐えます。一方で鉢植えは根の範囲が限られるため、真夏は朝夕の二回必要になることもあります。葉が昼間にしおれても夕方に戻るなら問題なく、朝になっても戻らないときが水切れの合図です。
| 場面 | 水やりの目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| 地植え・根づくまで | 土が乾いたら | 植え付け後一〜二週間 |
| 地植え・根づいたあと | ほぼ不要。雨が二週間ないなら | 朝に株元へたっぷり |
| 鉢植え・春秋 | 表土が乾いたら鉢底から流れるまで | 受け皿の水は捨てる |
| 鉢植え・真夏 | 朝に一回、夕方しおれていれば追加 | 葉に水をかけない |
肥料は控えめが基本
マロウは肥料が多いと葉が大きくなり、茎が軟らかく伸びて花が減ります。元肥(植え付け前に土へ混ぜる肥料)は堆肥だけで足り、化成肥料は一握り程度にとどめます。追肥は開花前の四月と、花が一段落した七月の二回、緩効性の粒を株元に少量置くだけで十分です。
葉色を見て判断します。濃い緑で葉が手のひらより大きいなら肥料は要りません。下葉から黄色くなり、新しい葉が小さくなってきたら不足の合図で、液体肥料を規定の倍に薄めて与えます。
追肥の量は「株の高さ一メートルにつき大さじ一杯」を上限と考えると失敗しません。マロウは肥料が効きすぎた翌年に花が減る性質があるので、今年よく咲いた株は来年の春の追肥を半分にして様子を見ます。葉が手のひらより小さければ元に戻します。
- 四月に一度目
- つぼみが見え始めるころ、株元から十センチ離して緩効性肥料を大さじ一杯ほど置きます。根に直接触れると傷むので株元は避けます。
- 七月に二度目
- 最初の花が終わって切り戻したあとに、同じ量を与えます。秋に再び咲かせるための体力を補います。
- 九月以降は与えない
- 秋に肥料が残ると冬に向けて茎が軟らかく育ち、寒さで傷みます。九月を過ぎたら肥料は止めます。
倒れる前に支柱と切り戻し
背丈が八十センチを超えたころ、雨や風で株が根元から倒れることがあります。倒れてから起こすと茎が折れるため、六十センチほどになったら支柱を立てておきます。鉢植えなら太めの支柱を一本、地植えなら株を囲むように三本立てて麻ひもで結びます。
六月から七月に一番花が終わったら、株の高さを半分ほどに切り戻します。摘心(茎の先を切って枝数を増やすこと)の効果で腋芽(葉のつけ根から出る芽)が伸び、秋にもう一度花が楽しめます。
- 六十センチで支柱
- 株の外側に支柱を三本立て、麻ひもを緩めに一周させます。茎を締めつけると太った茎が傷むので、指一本入る余裕を残します。
- 一番花のあとに半分に
- 七月上旬、咲き終わった茎を葉のつけ根のすぐ上で切り、全体を高さ五十センチほどにそろえます。二週間で新しい芽が伸び始めます。
- 枯れ葉と黄葉は随時取る
- 下葉が黄色くなったら手で取り除きます。残しておくとさび病の温床になり、風通しも悪くなります。
夏越しと風通しの確保
マロウは暑さそのものには強いですが、蒸れに弱いのが弱点です。梅雨から夏にかけて葉が込み合うと、下葉に橙色の斑点が出るさび病が広がります。梅雨入り前に内側の混んだ枝をすかし、株元に光と風が届くようにしておきます。
夏越しの判断は葉の向きで決めます。昼間に葉が下を向いても夕方に持ち上がるなら水は足りています。翌朝も垂れたままなら、その日のうちに株元へたっぷり与え、鉢植えなら午後だけ日陰になる場所へ移します。
- 梅雨前に内側をすかす
- 株の中心に向かって伸びている枝や、互いに重なっている枝を根元から切ります。全体の三割ほど減らすと風が通ります。
- 鉢は半日陰へ移す
- 真夏の西日は鉢の土を熱くして根を傷めます。午後は日陰になる場所に移し、鉢の側面にすだれを立てても効果があります。
- 株元のマルチを見直す
- 春に敷いたわらが湿ったままなら、いったん外して乾かします。湿ったわらは病気の元になります。
姿が乱れたときの立て直し
葉ばかり茂って花が少ない、茎が軟らかく倒れる、株の中心が枯れ込む。いずれもマロウでよく起こる姿の乱れです。多くは肥料と水の過多、または切り戻しの遅れが原因で、株を切って環境を整えれば秋までに戻ります。
| 状態 | 考えられる原因 | 立て直し |
|---|---|---|
| 葉が大きく花が少ない | 肥料が多い | 追肥を止め、株の半分を切り戻す |
| 茎が軟らかく倒れる | 水と肥料の過多、日照不足 | 水を控えて支柱で起こし、日向へ |
| 株の中心が枯れ込む | 蒸れ、または二年目以降の老化 | 内側をすかし、秋に種か挿し芽で更新 |
| 新しい葉が小さい | 根詰まり、肥料不足 | 鉢なら一回り大きい鉢へ。薄い液肥を与える |
マロウは二年から三年で株が弱ります。三年目の株は無理に立て直さず、こぼれ種の苗に世代交代させるのが自然です。
マロウの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
マロウの収穫までのコツは作物ページに
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