症状から原因を判断する
マリーゴールドは虫を遠ざける花として知られますが、自身が病害虫に無縁というわけではありません。梅雨は湿気による病気、真夏は乾燥による虫と、時期で出るものが変わります。葉と花のどこに何が出ているかで、まず原因を絞り込みます。
見回りは朝が向いています。夜の虫の食害跡が新しく、葉裏の虫も動きが鈍いので見つけやすい時間です。水やりのついでに葉を数枚めくる習慣を付けると、被害が広がる前に手が打てます。
| 症状 | 考えられる原因 | 出やすい時期 |
|---|---|---|
| 花が茶色く腐り灰色の粉が付く | 灰色かび病 | 梅雨・秋の長雨 |
| 葉に白い粉が付く | うどんこ病 | 初夏・秋の乾燥期 |
| 葉がかすれて色が抜け、裏に小さな虫 | ハダニ | 真夏の乾燥 |
| 新芽が縮れて小さな虫が群がる | アブラムシ | 春〜初夏 |
| 株元が黒く腐れて倒れる | 立枯れ・根腐れ | 過湿が続いた後 |
| 葉に穴・夜に食害 | ナメクジ・ヨトウムシ | 梅雨〜秋 |
灰色かび病は花がらから広がる
梅雨時に一番多いのが灰色かび病です。しおれた花に雨が当たって腐り、そこから灰色のかびが茎や葉に広がります。枯れた花を株に残さないことがほぼ唯一の予防で、発生後は病気の部分を取り除いて風通しを良くします。
- 腐った花をすぐ取り除く
- 灰色の粉が見えた花は、周りに胞子を飛ばさないよう袋に入れて捨てます。株元に落とさないことが大切です。
- 株元の葉を間引く
- 混み合った下葉を数枚取り、株の中に風が通るようにします。土の表面が乾く環境を作ると再発しません。
- 雨を避ける
- 鉢なら軒下に移します。露地の場合は花がら摘みの回数を増やし、雨の合間に見回ります。
- 広がったら殺菌剤
- 茎まで広がったら、花用の殺菌剤を説明書どおりに使います。予防的に使うより、発生初期に一回使う方が効きます。
ハダニは真夏の乾燥で増える
八月に葉がかすれたように白っぽくなり、裏を見ると赤や黄色の小さな点が動いているならハダニです。乾燥と高温で急に増え、放置すると株全体が弱ります。水に弱いので、葉裏に水をかけるだけで減らせます。
- 葉裏を見て確かめる
- 白い紙の上で葉を軽くたたくと、小さな点が落ちて動きます。これが確認できたらハダニと判断します。
- 葉裏に水をかける
- 朝のうちに霧吹きやホースで葉裏を洗い流します。三日に一回ほど続けると数が減ります。
- ひどい葉は取る
- 白くかすれた葉は元に戻らないので取り除きます。取った葉にはハダニが付いているので、袋に入れて口を縛ってから捨てます。
- 殺ダニ剤は最後の手段
- 水で減らないときは、花用の殺ダニ剤を使います。同じ薬を続けると効かなくなるので、種類を変えます。
アブラムシとナメクジは見つけたらすぐ
春から初夏の新芽にはアブラムシが付きます。数が少ないうちに指でつぶすか、水で流します。ナメクジとヨトウムシは夜に活動し、昼間は株元や落ち葉の下に隠れているので、朝の食害跡を見て探します。
- アブラムシは新芽を確かめる
- 先端の若い葉を毎朝見ます。群がっていたら指でつぶすか、牛乳を薄めたものをかけて窒息させ、翌日水で洗います。
- ナメクジは夜に探す
- 葉に不規則な穴があり、光る跡があるならナメクジです。夜に懐中電灯で探して捕まえるか、株元に誘引剤を置きます。
- ヨトウムシは株元の土を掘る
- 葉が大きく食べられ、昼に虫が見えないならヨトウムシです。株元の土を軽く掘ると丸まった幼虫が出てきます。
株元が腐れて倒れたときの原因の切り分け
株元の茎が黒く細くなって倒れるのは、過湿による立枯れか、深植えによる茎の腐れです。どちらも一度出ると戻せないので、周りの株を守ることに切り替えます。同じ場所に翌年もマリーゴールドを植えるなら、土を入れ替えるか一年あけます。
| 状態 | 原因 | 対応 |
|---|---|---|
| 茎が地際で黒く細くなる | 立枯れ病(土の中の菌) | 株を抜いて処分、周りの水を控える |
| 茎の途中が茶色く柔らかい | 深植えか灰色かび病 | 腐った部分の下で切り、風通しを良くする |
| 根が茶色く崩れる | 根腐れ(過湿) | 鉢なら土を替える、露地なら高畝にする |
| 土の表面に白いかび | 過湿・有機物の腐敗 | 表面の土を取り替え、水やりを減らす |
予防は風と乾きで決まる
マリーゴールドの病害虫のほとんどは、風通しと土の乾きで防げます。株間を守り、花がら摘みを続け、水を株元にやる、この三つを守るだけで薬剤はほとんど要りません。コンパニオンプランツとして野菜の近くに植える場合も、混み合わせすぎないことが両方の健康につながります。
- 株間は品種に合わせる
- フレンチ種は二十センチ、アフリカン種は三十センチを守ります。苗のときは寂しく見えても、夏にはちょうどよくなります。
- 週に一回は葉裏を見る
- 虫も病気も葉裏から始まります。水やりのついでに数枚めくって確かめる習慣が、早期発見につながります。
- 枯れ葉を株元に残さない
- 落ちた葉と花は病気と虫の温床です。見つけたら取り除き、株元の土が見える状態を保ちます。
マリーゴールドの長く咲かせるコツは作物ページに
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