まく時期は最低気温で決める
マリーゴールドは熱帯原産で、発芽には二十度前後の地温が必要です。カレンダーの日付ではなく、夜の最低気温が十度を安定して超えたころを目安にします。関東平野部の露地なら四月中旬から五月が本番で、早くまきすぎると発芽が遅れて種が腐ります。
室内や簡易温室で温度を確保できるなら三月からまけますが、日照が足りないと苗が細く伸びます。窓際で日が当たる場所を確保できるかどうかで、早まきするかを決めてください。
| 時期 | まき方 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 3月〜4月上旬 | 室内の窓際でポットまき | 早く咲かせたい・苗を管理できる |
| 4月中旬〜5月 | 露地に直まきかポットまき | 初めての人はここが失敗しにくい |
| 6月〜7月上旬 | 露地に直まき | 秋の花壇を作りたい・夏の暑さに慣れた株を育てる |
フレンチ種は種まきから開花まで六十日前後、アフリカン種は八十日前後かかります。咲かせたい時期から逆算してまく日を決めます。
苗の姿で植え替えの時期を判断する
ポットまきの苗は本葉が四枚から六枚になり、ポットの底から白い根が見えたら植え替えの合図です。葉の数よりも根の状態を見て決めると、植え傷みが少なくなります。
茎がひょろりと長く、葉と葉の間が空いている苗は徒長(光不足で細長く伸びること)しています。日に当ててから植えるか、植えるときに茎を少し深く埋めて安定させます。
| 姿 | 判断 | 対応 |
|---|---|---|
| 本葉四〜六枚で根が白く回っている | 植えごろ | そのまま定植する |
| 本葉が二枚以下 | まだ早い | そのまま育てて根を作る |
| 茎が細く葉の間が長い | 光不足 | 日向で数日慣らし、深めに植える |
| 根が茶色く鉢の中で固まっている | 老化苗 | 根鉢を軽くほぐしてすぐ植える |
種の向きと覆土の厚さ
マリーゴールドの種は細長い針のような形で、片方が黒く片方が白っぽい房になっています。どちらが上でも発芽しますが、寝かせて置くと根が土に入りやすく、立てて刺すと乾きで失敗しやすくなります。
- 種を寝かせて置く
- 湿らせた土の上に種を横に寝かせ、指で軽く押さえて土と密着させます。三センチ角のポットなら二粒、セルトレイなら一粒が目安です。
- 覆土は五ミリほど
- 種が見えなくなる程度に土をかぶせます。厚くかぶせると発芽が遅れ、薄すぎると乾いて途中で止まります。ふるった細かい土が扱いやすいです。
- 霧吹きで湿らせる
- 上からじょうろで水をかけると種が流れます。霧吹きか底面給水で、土の表面が乾かない状態を発芽まで保ちます。
- 四日から一週間で発芽
- 二十度あれば四日ほどで芽が出ます。十日たっても出ないなら温度不足か過湿です。土を触って冷たく湿りすぎているなら、暖かい場所へ移します。
直まきなら株間を先に決める
露地に直まきする場合は、最終的な株間で点まきします。フレンチ種は二十センチ、背が高くなるアフリカン種は三十センチが目安です。詰めてまくと蒸れて下葉が枯れ上がり、夏場に病気が出やすくなります。
- まき穴を作る
- 深さ一センチほどのくぼみを株間ごとに作り、一か所に三粒ずつまきます。土を軽くかぶせて手のひらで押さえ、たっぷり水をやります。
- 本葉二枚で一回目の間引き
- 本葉が二枚見えたら、茎が太く葉の色が濃い苗を残して二本にします。抜くと隣の根を傷めるので、はさみで地際を切ります。
- 本葉四枚で一本立ち
- 本葉が四枚になったころ、一番がっしりした一本を残します。抜いた苗は別の場所に植えれば育つので、捨てずに使えます。
定植前に慣らして根付きを良くする
室内で育てた苗をいきなり露地に出すと、強い日と風で葉が白く焼けます。定植の一週間前から日中は外に出し、夜は取り込む日を数日作ると、葉が厚くなって定植後の生育が止まりません。植え付けの日は曇りか夕方を選び、植えたあとにたっぷり水をやります。
- 一週間前から外に出す
- 最初の二日は半日陰、次の二日は午前だけ日向、残りは終日日向と段階を踏みます。葉がしおれるようなら日陰に戻します。
- 植え穴に元肥を入れる
- 元肥(植える前に土へ混ぜる肥料)は緩効性の粒状肥料を一株あたり一つまみほどで十分です。多いと葉ばかり茂って花が減ります。
- 根鉢を崩さずに植える
- 根が回っていなければそのまま植え、根鉢の上面が地面と同じ高さになるようにします。深植えは茎の腐れの原因になります。
発芽しないときの原因の切り分け
発芽で失敗する原因のほとんどは温度と水です。マリーゴールドは光がなくても発芽するので、覆土が厚いだけで出ないことはまれです。土を掘って種の状態を見れば、何が起きたか判断できます。
- 種が白くふやけている
- 過湿で腐っています。水はけの悪い土で発芽まで水をやりすぎたのが原因です。新しい土でまき直し、霧吹き程度の水にとどめます。
- 種がそのまま乾いている
- 温度が足りず動いていません。室内の暖かい場所に移すか、気温が上がるまで待ちます。二週間以内なら種はまだ生きています。
- 芽は出たが倒れて消えた
- 立枯れです。土の表面が常に湿っていると発生します。次からは清潔な種まき用の土を使い、風通しを良くして表面が乾いてから水をやります。
- 芽が出た直後に食べられた
- ナメクジやダンゴムシが夜に食べます。まいた場所の周りに落ち葉や板があれば片づけ、ポットまきなら台の上に置いて隔離します。
種まきの手順
マリーゴールドは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
マリーゴールドの種まきでよくある質問
マリーゴールドの種はいつまく?
マリーゴールドは熱帯原産で、発芽には二十度前後の地温が必要です。カレンダーの…。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
マリーゴールドの種はどうやってまく?
点まき / 直まきが目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
マリーゴールドの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
マリーゴールドの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
マリーゴールドは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
マリーゴールドの間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
マリーゴールドの種まきに使うもの
草花の種は野菜より小さいものが多く、覆土の厚さで発芽が決まります。光を好む種はほとんど土をかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
好光性の種は土をかけないので、ジョウロだと流れます。発芽まではすべて霧で与えます。
- セルトレイ・浅鉢探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 128 穴のセルトレイか、深さ 5cm 前後の浅い育苗箱。
種が小さいほど深い容器は要りません。浅いほうが土が乾きすぎず、温度も上がりやすくなります。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式、長さ 10cm 前後。
草花は発芽まで 2 週間以上かかるものもあります。まいた日を書いておかないと、待つか諦めるかを判断できません。
- 種が大きい草花なら、ポットに直接まけばセルトレイは要りません。
- 温室やヒーターマットは、暖かい時期にまくなら要りません。
マリーゴールドの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はマリーゴールドの育て方にまとめています。
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