置き場所で水やりの回数が決まる
マジョラムは日当たりと風通しがよく、雨の当たりにくい場所を好みます。日本で育てる場合、うまくいくかどうかは水を減らせるかどうかで決まります。下の表で自分の置き場所に近い行を見て、水やりの回数の目安をつかんでから、本文で乾き具合の確かめ方を読みます。
| 置き場所 | 土の乾き方 | 水やりの目安 |
|---|---|---|
| 日なたのベランダの素焼き鉢 | 夏は一〜二日で乾く | 表面が白く乾いたら朝に。冬は週一回 |
| 日なたのプラスチック鉢 | 二〜四日で乾く | 表面が乾いてさらに一日待ってから |
| 雨の当たる地植え | 梅雨はほぼ乾かない | 夏の晴天が一週間続いたときだけ |
| 室内の南向き窓辺 | 三〜五日で乾く | 鉢を持ち上げて軽ければ与える |
水やりは乾いてからが基本
鉢土の表面が乾き、指を第一関節まで入れても湿り気を感じなくなってから、鉢底から流れるまでたっぷり与えます。表面だけ湿らせる水やりを繰り返すと、根が浅く張って夏の暑さに弱くなります。
葉が少ししおれてから与えても、マジョラムなら半日で立ち直ります。しおれるのが怖くて毎日与えるほうが、根腐れで株ごと失う原因になります。梅雨の間は雨の当たらない軒下へ移すだけで、枯れる株がぐっと減ります。
- 指で土を触って確かめる
- 表面の色が白っぽくなり、指を第一関節まで入れても湿りを感じなければ与えます。まだ冷たく湿っているなら一日待ちます。
- 鉢の重さで覚える
- 水やり直後の重さと乾いたときの重さを持ち比べて覚えます。慣れると持ち上げただけで判断できるようになります。
- 株元に注ぐ
- 葉に水をかけると蒸れて灰色のカビが出やすくなります。じょうろの先を株元に近づけ、葉を濡らさないように与えます。
- 受け皿の水は捨てる
- 受け皿に水が残ると鉢底が常に湿り、根が黒くなります。流れ出た水は30分以内に捨てます。
肥料は控えめにして香りを保つ
マジョラムはやせた土でもよく育ち、肥料を与えすぎると葉ばかり茂って香りが薄くなります。元肥(植え付け時に土に混ぜる肥料)は培養土に含まれる分で十分で、追肥は春と秋の生育期に月一回、薄めた液体肥料を与える程度にします。
葉の色が全体に黄緑がかり、新しい葉が小さくなってきたら肥料切れの合図です。逆に葉が大きく柔らかく、茎が間延びしているときは与えすぎです。
- 春の芽出しに置き肥
- 4月に新芽が動き出したら、緩効性の化成肥料を5号鉢でひとつまみ、鉢の縁に置きます。地植えは株元から10センチ離して一握りです。
- 生育期は薄い液体肥料
- 5〜6月と9〜10月は規定の倍に薄めた液体肥料を月一回、水やり代わりに与えます。真夏と冬は与えません。
- 収穫のあとに少し足す
- 大きく刈り取ったあとは、回復を助けるために薄い液体肥料を一回だけ与えます。刈った直後の一週間は水も控えめにします。
こまめに摘んで形を整える
枝先を摘むと、そのすぐ下の節から二本の枝が出て、株がこんもりと茂ります。摘心(枝の先を摘んで枝数を増やすこと)は草丈が10センチほどになったころから始め、収穫を兼ねてこまめに行うと、花が咲きにくくなって葉の香りも長く楽しめます。
花が咲くと葉の香りが落ち、株が疲れて下葉が枯れ上がります。つぼみを見つけたら早めに枝ごと摘み取ります。摘んだ枝は乾燥保存に回せるので、つぼみの時期の収穫と考えれば無駄がありません。
- 草丈10センチで一回目
- 先端の節を二つ分、指かはさみで摘みます。摘んだ枝はそのまま料理に使えます。摘んだ節のすぐ下から二本の枝が伸び、二週間ほどで元の高さに戻ります。
- 二〜三週間ごとに繰り返す
- 新しく伸びた枝の先を同じように摘みます。株全体を見て、飛び出した枝を優先すると丸い形が保てます。
- 梅雨前に全体を三分の一刈る
- 6月上旬に株全体を三分の一ほど刈り込み、内側まで風が通るようにします。蒸れによる枯れ込みが減り、夏を越しやすくなります。
葉の色と姿から原因を切り分ける
| 症状 | 土が湿っているとき | 土が乾いているとき |
|---|---|---|
| 下葉が黄色くなって落ちる | 根腐れの初期。水を止めて乾かす | 肥料切れ。薄い液体肥料を一回 |
| 葉がしおれて垂れる | 根が傷んで吸えない。鉢から抜いて根を見る | 水切れ。鉢底から流れるまで与える |
| 株の内側が茶色く枯れる | 蒸れ。刈り込んで風を通す | 日照不足で内側の葉が落ちた。日なたへ |
| 茎が間延びして倒れる | 肥料過多。肥料を止める | 日照不足。一日五時間以上日が当たる場所へ |
判断に迷うときは鉢から抜いて根を見ます。白い根が多ければ水の管理を見直し、黒く柔らかければ根腐れなので土を替えて植え直します。
夏と冬は管理を切り替える
真夏は高温多湿で株が弱るので、午後の西日を避け、風の通る場所に置きます。水やりは朝の涼しい時間に限り、肥料は与えません。冬はスイートマジョラムなら5度を下回ると傷むので、鉢植えは霜の降りない軒下か室内の窓辺へ移し、水は月に二〜三回に減らします。
- 夏は朝だけ与える
- 日中に与えると鉢の中が蒸れて根が傷みます。朝七時ごろまでに与え、夕方に葉が垂れていても翌朝まで待ちます。
- 冬は乾かし気味に
- 土が完全に乾いてから二〜三日待って与えます。暖かい日の午前中に、室温に戻した水を使います。
マジョラムの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
マジョラムの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はマジョラムの育て方にまとめています。
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