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マジョラムの水やりと追肥

マジョラムの水やりと追肥|乾かし気味に育てて香りを強くする

マジョラムの栽培イメージ

読むのに約 4

マジョラムは乾燥に強く過湿に弱いハーブです。土が乾いてから与える水やりと控えめな肥料で、香りの強い株に育てます。

置き場所で水やりの回数が決まる

マジョラムは日当たりと風通しがよく、雨の当たりにくい場所を好みます。日本で育てる場合、うまくいくかどうかは水を減らせるかどうかで決まります。下の表で自分の置き場所に近い行を見て、水やりの回数の目安をつかんでから、本文で乾き具合の確かめ方を読みます。

置き場所土の乾き方水やりの目安
日なたのベランダの素焼き鉢夏は一〜二日で乾く表面が白く乾いたら朝に。冬は週一回
日なたのプラスチック鉢二〜四日で乾く表面が乾いてさらに一日待ってから
雨の当たる地植え梅雨はほぼ乾かない夏の晴天が一週間続いたときだけ
室内の南向き窓辺三〜五日で乾く鉢を持ち上げて軽ければ与える

水やりは乾いてからが基本

鉢土の表面が乾き、指を第一関節まで入れても湿り気を感じなくなってから、鉢底から流れるまでたっぷり与えます。表面だけ湿らせる水やりを繰り返すと、根が浅く張って夏の暑さに弱くなります。

葉が少ししおれてから与えても、マジョラムなら半日で立ち直ります。しおれるのが怖くて毎日与えるほうが、根腐れで株ごと失う原因になります。梅雨の間は雨の当たらない軒下へ移すだけで、枯れる株がぐっと減ります。

指で土を触って確かめる
表面の色が白っぽくなり、指を第一関節まで入れても湿りを感じなければ与えます。まだ冷たく湿っているなら一日待ちます。
鉢の重さで覚える
水やり直後の重さと乾いたときの重さを持ち比べて覚えます。慣れると持ち上げただけで判断できるようになります。
株元に注ぐ
葉に水をかけると蒸れて灰色のカビが出やすくなります。じょうろの先を株元に近づけ、葉を濡らさないように与えます。
受け皿の水は捨てる
受け皿に水が残ると鉢底が常に湿り、根が黒くなります。流れ出た水は30分以内に捨てます。

肥料は控えめにして香りを保つ

マジョラムはやせた土でもよく育ち、肥料を与えすぎると葉ばかり茂って香りが薄くなります。元肥植え付け時に土に混ぜる肥料)は培養土に含まれる分で十分で、追肥は春と秋の生育期に月一回、薄めた液体肥料を与える程度にします。

葉の色が全体に黄緑がかり、新しい葉が小さくなってきたら肥料切れの合図です。逆に葉が大きく柔らかく、茎が間延びしているときは与えすぎです。

春の芽出しに置き肥
4月に新芽が動き出したら、緩効性の化成肥料を5号鉢でひとつまみ、鉢の縁に置きます。地植えは株元から10センチ離して一握りです。
生育期は薄い液体肥料
5〜6月と9〜10月は規定の倍に薄めた液体肥料を月一回、水やり代わりに与えます。真夏と冬は与えません。
収穫のあとに少し足す
大きく刈り取ったあとは、回復を助けるために薄い液体肥料を一回だけ与えます。刈った直後の一週間は水も控えめにします。

こまめに摘んで形を整える

枝先を摘むと、そのすぐ下の節から二本の枝が出て、株がこんもりと茂ります。摘心(枝の先を摘んで枝数を増やすこと)は草丈が10センチほどになったころから始め、収穫を兼ねてこまめに行うと、花が咲きにくくなって葉の香りも長く楽しめます。

花が咲くと葉の香りが落ち、株が疲れて下葉が枯れ上がります。つぼみを見つけたら早めに枝ごと摘み取ります。摘んだ枝は乾燥保存に回せるので、つぼみの時期の収穫と考えれば無駄がありません。

草丈10センチで一回目
先端の節を二つ分、指かはさみで摘みます。摘んだ枝はそのまま料理に使えます。摘んだ節のすぐ下から二本の枝が伸び、二週間ほどで元の高さに戻ります。
二〜三週間ごとに繰り返す
新しく伸びた枝の先を同じように摘みます。株全体を見て、飛び出した枝を優先すると丸い形が保てます。
梅雨前に全体を三分の一刈る
6月上旬に株全体を三分の一ほど刈り込み、内側まで風が通るようにします。蒸れによる枯れ込みが減り、夏を越しやすくなります。

葉の色と姿から原因を切り分ける

症状土が湿っているとき土が乾いているとき
下葉が黄色くなって落ちる根腐れの初期。水を止めて乾かす肥料切れ。薄い液体肥料を一回
葉がしおれて垂れる根が傷んで吸えない。鉢から抜いて根を見る水切れ。鉢底から流れるまで与える
株の内側が茶色く枯れる蒸れ。刈り込んで風を通す日照不足で内側の葉が落ちた。日なたへ
茎が間延びして倒れる肥料過多。肥料を止める日照不足。一日五時間以上日が当たる場所へ

判断に迷うときは鉢から抜いて根を見ます。白い根が多ければ水の管理を見直し、黒く柔らかければ根腐れなので土を替えて植え直します。

夏と冬は管理を切り替える

真夏は高温多湿で株が弱るので、午後の西日を避け、風の通る場所に置きます。水やりは朝の涼しい時間に限り、肥料は与えません。冬はスイートマジョラムなら5度を下回ると傷むので、鉢植えは霜の降りない軒下か室内の窓辺へ移し、水は月に二〜三回に減らします。

夏は朝だけ与える
日中に与えると鉢の中が蒸れて根が傷みます。朝七時ごろまでに与え、夕方に葉が垂れていても翌朝まで待ちます。
冬は乾かし気味に
土が完全に乾いてから二〜三日待って与えます。暖かい日の午前中に、室温に戻した水を使います。

マジョラムの育てている間に使うもの

ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。

  • ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
    規格の目安
    水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
    数量の目安
    8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。

    地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。

  • 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
    規格の目安
    1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。

    与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。

  • 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
    規格の目安
    刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。

    先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
  • 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。

マジョラムの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はマジョラムの育て方にまとめています。

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