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ネオレゲリアの病害虫と傷み

ネオレゲリアの病害虫と傷み|中心の腐りとカイガラムシの見分け方

ネオレゲリアの栽培イメージ

読むのに約 5

虫より筒の水の腐りと葉焼けが多い植物です。症状から原因を切り分けて手当てする方法をまとめます。

症状から原因を切り分ける

ネオレゲリアの傷みは、虫や病気より水と光と温度が原因のことが大半です。同じ茶色い葉でも、葉先だけなのか、表に白い跡があるのか、付け根が黒いのかで原因がまったく違います。まず下の表で今の症状を探し、当てはまる節から読みます。

切り分けのこつは、傷んでいる場所を見ることです。葉先は空気の乾燥、葉の表は光、葉の付け根と中心は水と温度、と対応がほぼ決まっています。原因を取り違えると手当てが逆になり、かえって株を弱らせるので、必ず確かめてから動きます。

症状考えられる原因先に読む節
中心の葉が黒く、引くと抜ける筒の水の腐りか低温中心の腐り
葉の裏や付け根に白や茶色の殻カイガラムシカイガラムシ
葉の表に白いかさぶたの跡直射日光での葉焼け葉の傷みと斑点
葉に丸い茶色の斑点が広がるカビによる斑点の病気葉の傷みと斑点
色が抜けて葉が細長く立つ光不足色が出ない生理障害

中心の腐り

ネオレゲリアで最も多く、最も取り返しがつかないのが中心の腐りです。筒に古い水をためたままにする、冬に筒の水を入れたまま冷やす、深植えする、のどれかが原因です。葉の付け根が黒く柔らかくなり、においが出て、中心を引くとすっと抜けます。

抜けてしまった株は元に戻りません。ただしネオレゲリアは親株が子株に入れ替わる植物なので、根元に子株があればそちらを育てて続けられます。腐りが子株へ広がる前に、小さくても早めに切り離すのが立て直しの手順です。

水を捨てて逆さにする
筒の水を捨て、株を逆さにして残った水を切ります。中心を軽く引いて抜けるなら親株はそこで終わりです。
暖かく風の通る場所へ
十五度以上で風の通る明るい日陰に移し、一〜二週間は筒に水を入れません。霧吹きも控えて中心を乾かします。
子株を早めに切り離す
根元の子株が生きていれば、腐りが移る前に切り離します。小さくても湿らせたミズゴケに浅く植えて待ちます。

予防は、筒の水を定期的に入れ替えることと、冬に筒を浅くすることの二つだけです。この二つで中心の腐りはほぼ防げます。

カイガラムシ

葉の裏や葉の重なりの奥に、白い綿のようなかたまりや茶色の小さな殻が付いていたらカイガラムシです。動かないので気付きにくく、放っておくと排せつ物で葉がべたつき、すす病で黒くなります。ネオレゲリアは葉が重なるので奥に隠れやすく、見落としがちです。

見つけたら葉を一枚ずつ広げ、奥まで確かめます。殻に覆われた成虫には薬剤が効きにくいので、歯ブラシや綿棒でこすり落とすのが確実です。取り残すとひと月ほどでまた増えるので、一週間後にもう一度確かめる習慣を付けます。

種類見た目手当て
コナカイガラムシ白い綿のようなかたまり綿棒で取り葉の重なりの奥も確かめる
殻のあるカイガラムシ茶色い小さな殻が張り付く歯ブラシでこすり落とす
すす病葉が黒くすすけてべたつく虫を取り除き濡らした布で葉を拭く
五月から七月の幼虫殻がなく小さく動く観葉植物に使える殺虫剤が効く時期

葉の傷みと斑点

葉の表に白っぽいかさぶたのような跡が出るのは、直射日光による葉焼けです。屋外へ出した直後や、春に窓辺へ寄せた直後に多く起きます。焼けた部分は元に戻らないので、遮光するか窓から離し、新しい葉が開くのを待って傷んだ葉を外します。

丸い茶色や黒の斑点が日ごとに広がるならカビによる病気です。夜に葉を濡らしたままにしたときや、風通しの悪い場所で葉が重なったまま湿っているときに出ます。斑点の出た葉は付け根から取り、株のそばに置かずに捨てます。

焼けか病気かを見分ける
跡が広がらず光の当たる面だけなら葉焼け、丸い斑点が日ごとに広がるなら病気です。数日見て判断します。
斑点の葉は付け根から取る
広がる斑点の葉は付け根から取り、ごみとして捨てます。そばに置くと胞子が飛んで他の葉に移ります。
夜に葉を濡らさない
霧吹きは日中だけにし、夕方までに葉が乾く状態を保ちます。加湿器の霧が直接当たる置き方も避けます。
葉のあいだに風を通す
鉢を密集させず、株のまわりに空気が通る隙間を作ります。風を株に直接当てるのではなく部屋の空気を動かします。

色が出ない生理障害

葉の赤や紫が抜けて緑になる、葉が細長く立ち上がって株が平たく開かない、模様がぼやける。これらは病気ではなく、光が足りないときに起きる姿の変化です。薬剤は効かないので、置き場所を明るくすることでしか直りません。

肥料を濃く与えても色は出ず、むしろ葉が間延びして色が薄くなります。ネオレゲリアの色は光が決めるものだと覚えておくと、迷わずに済みます。明るい場所へ移しても今ある葉の色は戻りませんが、新しく開く葉から順に色づいてきます。

肥料ではなく光を足す
色が薄いときに肥料を増やしても効きません。窓に近づけるか屋外の半日陰へ移して、光の量を増やします。
二週間かけて慣らす
急に明るくすると焼けます。一日一〜二時間ずつ明るい時間を増やし、二週間かけて今の場所から移します。
新しい葉で結果を見る
今ある葉の色は戻りません。中心から開く新しい葉が色づいてきたかどうかで、明るさが足りたかを判断します。

失敗を減らす予防の習慣

ネオレゲリアの傷みは、筒の水を定期的に入れ替える、冬は筒を浅くする、深植えしない、光を当てるが直射は避ける、の四つでほとんど防げます。薬剤は最後の手段で、まずこの四つが守れているかを確かめるほうが確実です。

水を入れ替えるたびに筒の中と葉の重なりの奥をのぞく習慣を付けると、水のにごりもカイガラムシも早い段階で見つかります。ネオレゲリアは変化がゆっくりな植物なので、週に一度のこの一手間で大きな失敗はほぼ避けられます。

目的習慣時期
中心の腐りの予防筒の水を入れ替え冬は浅くする一年中、冬は特に
カイガラムシの早期発見葉の重なりの奥を週に一度のぞく一年中
葉焼けの予防場所を移すときは二週間かけて慣らす春と初夏
斑点の病気の予防霧吹きは日中だけにし風を通す梅雨と冬

ネオレゲリアの上手に育てるコツは作物ページに

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