症状から原因を切り分ける
ニゲラは病害虫が少なく、トラブルの多くは水と株間の管理から来ます。まず土の湿り具合を確かめ、次に新芽とつぼみに虫がいないか、株元が腐っていないかを見ます。複数の株に同じ症状が出ているなら、水やりや密植など共通の環境を疑い、そこを直してから薬に頼ります。
一株だけに症状が出ているなら、その株を抜いて様子を見るだけで済むことがあります。ニゲラは一年草なので、株を守ることより、種を確保して翌年に生かすことを優先した判断もできます。
| 症状 | 考えられる原因 | 最初の対処 |
|---|---|---|
| 新芽やつぼみに小さな虫 | アブラムシ | 指でつぶすか水で洗い流す |
| 株元が黒く腐って倒れる | 立枯病、根腐れ | 株を抜き、周囲の水はけを直す |
| 葉に灰色のカビ | 灰色かび病 | 病部を取り、風通しを良くする |
| 葉に白い粉 | うどんこ病 | 病葉を取り、密植を解消する |
| 芽が消えた、葉に穴 | ナメクジ、鳥 | 夜に見回る。不織布をかける |
| 茎が伸びて倒れる | 密植、肥料過多 | 間引きと支え。肥料を止める |
春のアブラムシは早めに洗い流す
四月から五月、茎が伸びてつぼみが付くころに、新芽とつぼみの周りにアブラムシが群がります。放置すると花が変形し、排せつ物で葉が黒くなります。初期なら指でつぶすか水で洗い流すだけで減ります。数が増えてから薬に頼るより、つぼみが見え始めたら毎朝確かめる習慣が効きます。
アブラムシは新芽の柔らかい部分に集まるので、肥料が多くて軟らかく育った株ほど付きやすくなります。肥料を控えて茎を固く育てることが、間接的な予防になります。
- つぼみが付いたら毎朝見る
- 四月に入ったら、水やりのついでに新芽とつぼみの裏を見ます。数匹のうちなら指でつぶして終わります。
- 水で洗い流す
- 群がっているときは、はす口を外したじょうろで新芽に水をかけて流します。朝に行い、夕方は避けます。
- 増えたら園芸用の殺虫剤
- 洗い流しても翌日には戻るようなら、花用の殺虫剤を表示どおりに使います。開いた花にはかけないようにします。
アブラムシはテントウムシが食べてくれます。テントウムシを見かけたら殺虫剤は控えます。
株元の腐りは湿りと密植から
株元の茎が黒く変色して倒れる症状は、土が湿り続けたときと、密植で株元に風が通らないときに出ます。冬から早春の長雨の後と、梅雨入り後の花の終わりごろに多く見られます。一度腐った株は戻らないので抜き取り、周囲の株の株間を広げて風を通します。
- 株元をつまんで固さを見る
- 茎の根元を指で軽くつまみ、柔らかく水気があれば腐っています。固ければ問題ありません。
- 腐った株は抜いて処分
- 腐った株は根ごと抜き、袋に入れて捨てます。周囲の土に菌が残るので、同じ場所に苗を補植しません。
- 周囲の株間を広げる
- 残った株が込み合っているなら、細い株を地際で切って風を通します。水やりは控えめにします。
梅雨前に細い株を地際で切って風を通しておくと、株元の腐りがかなり減ります。
うどんこ病と灰色かび病の見分け
葉に白い粉をまいたような斑点が出るのがうどんこ病で、春の乾いた時期に密植した株で出ます。葉や花に灰色のカビが生えるのが灰色かび病で、湿った時期に出ます。どちらも病葉を取り除き、株間を空けて風を通すことが対策の中心です。花期の終わりに出た場合は、種を取ってから株ごと片付けます。
病葉を取るときは、健全な葉との境目より少し内側で切ります。斑点だけを切り取ると切り口から広がります。取った葉は株元に落とさず袋に入れて捨てます。
| 見た目 | 判断 | 対処 |
|---|---|---|
| 葉に白い粉状の斑点 | うどんこ病 | 病葉を取り、密植を解消する |
| 葉や花に灰色のカビ | 灰色かび病 | 病部を取り、水を葉にかけない |
| 葉の裏に橙色の粉 | さび病 | 病葉を取って処分 |
| 葉先が茶色く枯れる | 水切れか肥料焼け | 土を確かめ、肥料を流す |
広がるときは花用の殺菌剤を表示どおりに使います。ただし五月以降は花期の終わりが近いので、種を優先して片付ける判断もあります。
発芽直後の苗を守る
秋にまいた芽は小さく、ナメクジや鳥に一晩で食べられることがあります。芽が出そろうまで不織布をふわりとかけておくと、鳥と虫の両方を防げます。本葉が四枚を超えて茎が固くなれば被害はほとんど気にならなくなるので、発芽から一か月を集中して守ります。
- 発芽まで不織布をかける
- まいた後に不織布をふわりとかけ、端を石で押さえます。水は不織布の上からかけられます。
- 夜にナメクジを見回る
- 雨上がりの夜に懐中電灯で株元を照らし、見つけたナメクジを割りばしで取ります。数日続けると減ります。
- 本葉四枚で不織布を外す
- 茎が固くなったら不織布を外します。かけたままにすると徒長(日光不足で細く伸びること)します。
鳥は種そのものも食べます。まいた直後から不織布をかけると、種と芽の両方を守れます。
ニゲラの長く咲かせるコツは作物ページに
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