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オレンジの月別の作業

オレンジの月別作業カレンダー|3月の剪定から冬の収穫と寒さ対策までの一年

オレンジの栽培イメージ

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オレンジは春に剪定と肥料、初夏に開花、夏に摘果、冬に収穫という一年です。月ごとの作業と寒さ対策の時期を表にまとめます。

年間の全体像

オレンジの一年は、3月の剪定と春肥に始まり、5月の開花、7月から8月の摘果、10月の秋肥を経て、12月から翌春の収穫で終わります。作業の山は春の剪定と肥料、夏の摘果と水やり、冬の寒さ対策の三つです。関東平野部の南向きの庭を基準に並べます。暖地は収穫が早まり、寒冷地は鉢植えが前提です。

月はあくまで目安で、木の姿で決めます。剪定は新芽の先が膨らんできたころ、摘果は6月の落果が止まったのを確かめてから、収穫は実の色と味を見てから、と覚えておけば暦とずれた年でも迷いません。

木の状態主な作業
1月実が木に付いているネーブルの収穫、寒さ対策の継続
2月休眠に近い清見・タロッコの収穫、苦土石灰
3月新芽が動く剪定、春肥、植え付け・植え替え
4月春枝が伸びるアブラムシ・アゲハの見回り、不織布を外す
5月開花受粉は不要。雨が続いたら病気の予防
6月生理落果追肥(育ちの途中で足す肥料)、殺菌剤
7月実が小豆から親指大に一回目の摘果、水やり
8月実がピンポン玉に仕上げの摘果、夏枝の整理、水やり
9月実の肥大カイガラムシ・ハダニの見回り
10月色づき始め秋肥、秋枝の除去
11月色づき鳥よけ、寒さ対策の準備
12月収穫期ネーブルの収穫開始、不織布で包む

春 3月から5月

3月中旬に新芽の先が膨らんできたら剪定と春肥をまとめて済ませます。4月に春枝が伸び始めるとアブラムシとアゲハの幼虫が付くので、週に一度は新芽の裏を見ます。5月に白い花が咲き、香りが庭に広がります。受粉作業は不要ですが、開花中の長雨は花が腐るので鉢植えは軒下に移します。

新芽が膨らんだら剪定
3月中旬、枝先の芽が緑に膨らんできたのを確かめてから混んだ枝を抜きます。芽が開いてからでは遅いので、膨らみ始めが合図です。
剪定と同時に春肥
剪定の直後に油かすと化成肥料を株の外周にまきます。不織布を外すのもこのときで、遅霜の心配がなくなる4月上旬まで待ちます。
新芽の裏を見回る
4月から5月は週に一度、新芽の裏と柔らかい葉を見て、アブラムシや黒いアゲハの幼虫がいたら手で取ります。

夏 6月から8月

6月は生理落果で小さな実が自然に落ちる月で、落ちきってから追肥(育ちの途中で足す肥料)を与えます。7月と8月は摘果と水やりが中心です。梅雨の長雨で黒点病やかいよう病が出やすいので、梅雨入り前に殺菌剤を一度かけます。夏に真上へ伸びる太い枝は柔らかいうちに折り取ります。

時期木の様子見て決める作業
6月上旬小さな実が落ち始める梅雨入り前に殺菌剤。落果は止めようとしない
6月下旬落果が止まる追肥を一握り。ここから摘果に備える
7月上旬実が親指の先ほど傷のある実と小さい実を取る一回目の摘果
8月上旬実がピンポン玉ほど葉80枚に一果を目安に仕上げの摘果
7月〜8月太い夏枝が伸びる30センチになる前に折り取る

梅雨明け後に一週間雨がなければ地植えもたっぷり水をやります。実の肥大期の水切れは取り返せません。

秋 9月から11月

9月は実が急に大きくなる時期で、カイガラムシやハダニが付くと実の表面が汚れます。10月に秋肥を与え、秋に伸びた枝を取り除きます。11月に実が色づき始めるとヒヨドリなどが突くので、鉢植えは軒下に、地植えは防鳥ネットで守ります。同時に寒さ対策の資材を用意しておきます。

9月に虫の見回り
枝や実の表面に白や茶色の小さな貝殻状の虫が付いていたら、歯ブラシでこすり落とします。葉裏がかすれて白っぽければハダニなので水で洗います。
10月中に秋肥と秋枝の除去
化成肥料を少量まき、秋に伸びた薄い葉の枝を付け根から取ります。11月に入ると新芽が寒さで傷むので10月中に済ませます。
11月に鳥よけと防寒の準備
実が色づいたら防鳥ネットをかけます。支柱と不織布を用意し、最低気温が三度を下回る予報が出たらすぐ包めるようにしておきます。

冬 12月から2月

12月にネーブルの収穫が始まります。同時に寒さ対策も本番で、不織布で株を包み、鉢は軒下や玄関に移します。清見やタロッコは2月から3月まで木に付けて甘みを乗せますが、氷点下二度以下の予報が出たら傷む前に採ります。水は控えめにし、2月に苦土石灰をまいて春に備えます。

ネーブルは12月から採る
全体が濃い橙色になり、一つ味見して酸味が抜けていたら収穫します。木に長く残すと寒さで中身がぱさつきます。
寒波の前に採り切る
氷点下二度以下の予報が出たら、色づいた実は全て採ります。採った実は室内で二週間ほど置くと酸味が抜けます。
2月に石灰
苦土石灰を一株一握り、株の外周にまきます。3月の春肥とは二週間以上あけます。同時にまくと肥料の窒素が抜けて効きが落ちるためです。

やり損ねた月の立て直し方

作業を飛ばしても木はすぐには枯れませんが、影響の出る場所は決まっています。何を飛ばしたかを確かめ、今からできる手当てとその年はあきらめる部分を切り分けて判断します。摘果を飛ばすと翌年の花が減るので、実が小さいまま多く付いていたら9月でも減らします。寒さ対策を飛ばして落葉したら、春に芽吹くまで肥料をやらずに待ちます。

飛ばした作業出る影響今からの手当て
3月の剪定枝が混み内側の実が色づかない8月に混んだ枝を軽く抜く。本剪定は翌春
6月の追肥実が小さい、皮が厚い7月中なら遅れて与える。8月以降は秋肥で補う
夏の摘果実が小さく翌年の花が減る9月でも小さい実を減らす。翌年は花を多めに残す
冬の寒さ対策落葉、実の凍結実は採る。枝が緑なら春まで待ち、肥料は芽吹き後に

オレンジの栽培に一年を通して使うもの

木の作業は冬と夏に固まります。冬に剪定と寒肥、生育期に袋かけと防鳥。この 4 つを季節の前にそろえておきます。

数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。

  • 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 果樹」
    規格の目安
    刃渡り 5〜6cm、直径 2cm 程度まで切れるもの。バイパス式(刃が交差するもの)。

    アンビル式は枝を潰します。生きた枝を切るならバイパス式で、切り口が滑らかなほど早くふさがります。

  • 剪定のこぎり探す言葉「剪定のこぎり 折込 24cm」
    規格の目安
    刃渡り 24cm 前後の折込式。生木用の刃(目の粗いもの)を選びます。

    直径 2cm を超える枝は、はさみで切ろうとすると枝も刃も傷めます。工作用ののこぎりは生木で目が詰まります。

  • 有機質肥料(寒肥用)探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
    規格の目安
    油かすと骨粉の配合肥料。5〜10kg 袋。
    数量の目安
    成木 1 本に 1〜2kg。樹冠(枝の広がり)の外周に沿って埋めます。

    冬に入れて、春に効き始めるのを狙う肥料です。ゆっくり分解するので、休眠期のうちに入れておきます。樹種と樹齢で必要な量は変わるので、詰めたいときは施肥基準を見てください。

    出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」

  • 防鳥ネット探す言葉「防鳥ネット 目合い25mm」
    規格の目安
    目合い 20〜25mm。小鳥まで防ぐなら 15mm。
    数量の目安
    高さ 2m の木 1 本を覆うのに 4m × 4m 程度。

    色づく直前にかけます。目合いが大きすぎると小鳥が入り、細かすぎると風で煽られて枝を傷めます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 高枝切りばさみは、木が背を越してからで十分です。低く仕立てるならずっと不要です。
  • チェーンソーは家庭の果樹には要りません。剪定のこぎりで足ります。

オレンジの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はオレンジの育て方にまとめています。

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