GadeninEnglishアプリを入れる
キンモクセイの増やし方

キンモクセイの増やし方|実がならない木を挿し木で増やす手順

キンモクセイの栽培イメージ

読むのに約 4

日本のキンモクセイは雄株ばかりで実がならないため、挿し木で増やします。初夏の枝を使う手順と、根が出るまでの管理を解説します。

増やし方を目的で選ぶ

日本にあるキンモクセイはほぼ雄株で実がならず、種では増やせません。増やす方法は挿し木が中心で、確実に1本欲しいなら枝を伏せる取り木も使えます。キンモクセイの挿し木は発根に時間がかかり、成功率も7割程度なので、少し多めに挿すのが目安です。

目的向く方法時期
生垣用に数本以上そろえる挿し木6月中旬〜7月上旬
失敗なく1〜2本増やす取り木4〜6月
前年枝で増やす休眠枝の挿し木3月
香りの強い親木を残す挿し木か取り木6月

挿し木苗が咲くまでは5年ほどかかります。早く香りを楽しみたいなら、取り木で親木の太い枝から苗を作ると2〜3年で咲きます。

挿し穂の取り方と準備

挿し木の適期は、その年に伸びた枝が少し硬くなる6月中旬から7月上旬です。指で曲げてしなり、無理に曲げると折れるくらいの枝が目安です。柔らかすぎる枝はしおれ、古い枝は根が出にくくなります。株の上のほうで日がよく当たった充実した枝を選びます。

午前中に枝を切る
水が上がっている朝のうちに、今年伸びた枝の先から10〜15センチを切ります。切った枝はすぐ水に浸けて乾かさないようにします。
下葉を取り切り口を整える
下半分の葉を取り、上に葉を3〜4枚残します。切り口はよく切れるカッターで斜めに切り直し、1〜2時間水に浸けて吸水させます。
葉を半分に切り発根剤を付ける
残した葉を半分に切って蒸散を減らします。キンモクセイは発根しにくいので、発根促進剤を切り口に付けると成功率が上がります。

挿し床の作り方と挿し方

挿し床には肥料の入っていない清潔な土を使います。小粒の赤玉土鹿沼土の単用、あるいは市販の挿し木用土が向きます。育苗箱にまとめて挿すと湿度が保ちやすく、本数が多いときの管理も楽です。透明の袋や衣装ケースで覆い、湿度を高く保つと葉のしおれを防げます。

湿らせた土に穴を開けて挿す
土をたっぷり湿らせ、割り箸で穴を開けてから挿し穂を差し込みます。深さは穂の3分の1ほどで、周りを軽く押さえて土と密着させます。
葉が触れない間隔で並べる
株間4〜5センチを目安に、葉同士が重ならないよう並べます。挿し終えたらもう一度水を与え、土を落ち着かせます。
明るい日陰で湿度を保つ
直射日光の当たらない明るい日陰に置き、土の表面が乾く前に水を与えます。袋で覆う場合は、日に一度開けて空気を入れ替えます。

発根後の鉢上げと育て方

キンモクセイは発根が遅く、2〜3か月かかります。秋になっても葉が緑のまま残っていれば見込みがあります。挿し穂を軽く引いて抵抗があれば発根しています。年内は挿し床のまま冬を越し、翌春に鉢上げすると失敗が少なくなります。

鉢上げ後の1年は根がまだ少なく、乾きに弱い時期です。夏は毎日水を与え、冬は軒下で霜を避けます。地植えにするのは2年目以降の春が目安で、高さ50センチほどに育ってから植え付けると活着がよくなります。

秋に葉が残っていれば待つ
秋の時点で葉が緑なら根が出始めています。抜いて確かめず、そのまま挿し床で冬を越させます。霜が当たらない軒下に移します。
翌年3月に3号ポットへ
新芽が動く前に、草花用の培養土で3号ポットに一本ずつ植えます。1週間は日陰で慣らし、その後は午前だけ日が当たる場所で薄い液体肥料を月2回与えます。
秋に4〜5号鉢へ
9〜10月に一回り大きな鉢へ植え替え、翌年から日なたで育てます。2年目の春以降に地植えか生垣の位置へ植え付けます。

取り木で確実に一本作る

挿し木がうまくいかないときや、香りの強い親木をそのまま残したいときは取り木が確実です。枝の途中の樹皮をはいで湿らせた水苔で包み、根が出たら切り離します。親木から水と養分をもらいながら根を出すので失敗が少なく、早く花が見られます。

4〜6月に樹皮をはぐ
鉛筆から指ほどの太さの枝を選び、幅2センチほど樹皮を一周はぎ取ります。木部が見えるまではぎ、発根促進剤があれば塗ります。
水苔で包んで覆う
湿らせた水苔をはいだ部分に厚く巻き、ビニールで包んで上下をひもで縛ります。乾かないよう、月に数回上の口から水を足します。
秋か翌春に切り離す
ビニール越しに根が見えたら、根の下で枝を切り離して鉢に植えます。根が少なければ翌春まで待ちます。切り離した苗は1か月ほど日陰で養生します。

挿し木が付かないときの原因

キンモクセイの挿し木は時間がかかるぶん、途中で枯れることも珍しくありません。挿し穂の硬さ、置き場所、水の管理のどこで失敗したかを穂の姿から判断し、次の挿し木に生かします。

状態考えられる原因次にすること
数日でしおれて枯れた穂が柔らかすぎるか日に当てた少し硬い枝を使い、覆いをして明るい日陰に置く
土の中で黒く腐った水のやりすぎか古い土清潔な土に替え、表面が乾いてから水を与える
秋まで葉は緑だが根が出ない発根が遅いだけそのまま冬を越させ、翌春に確かめる
根は出たが鉢上げで枯れた急に日なたへ出した1週間日陰で慣らしてから移す

10本挿して6〜7本付けば上出来です。少し多めに挿しておけば、必要な本数は十分にそろいます。

キンモクセイの挿し木・接ぎ木に使うもの

木を増やす方法は挿し木と接ぎ木で、要るものが違います。まず自分の木がどちらで増えるかを確かめます。

  • 挿し木用土(鹿沼土・赤玉土小粒)探す言葉「挿し木 用土 鹿沼土」
    規格の目安
    鹿沼土か赤玉土の小粒、単用。肥料分のないもの。
    数量の目安
    3 号ポット 1 個で 0.2L。

    肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。

  • 発根促進剤探す言葉「発根促進剤 挿し木 ルートン」
    規格の目安
    粉末を切り口に付けるタイプ。

    木は草花より根が出にくく、種類によっては差がはっきり出ます。

  • 接ぎ木用ナイフ探す言葉「接ぎ木ナイフ 園芸」
    規格の目安
    片刃で、刃の平らなもの。よく研げるもの。

    接ぎ木は切り口の面が合うかどうかがすべてです。普通のカッターでは平らな面を作れません。

  • 接ぎ木テープ探す言葉「接ぎ木テープ 園芸」
    規格の目安
    伸びて自然に劣化するタイプ。幅 20〜30mm。

    接いだところを密着させ、乾燥を防ぎます。外し忘れると幹に食い込むので、劣化するものが安全です。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 挿し木で増える種類なら、接ぎ木の道具は要りません。
  • 苗木を買うほうが早く実を付ける木も多く、増やすのは趣味の範囲と割り切る選択もあります。

キンモクセイの上手に育てるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はキンモクセイの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

この記事は広告を含みます。

次に読む

キンモクセイについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる