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キンモクセイの剪定と刈り込み

キンモクセイの剪定と刈り込み|花を減らさず大きさを保つ時期と切り方

キンモクセイの栽培イメージ

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キンモクセイは夏に翌年の花芽を作るので、切る時期を間違えると香りを失います。花後と春の剪定の使い分けを解説します。

花芽の付き方を知って時期を決める

キンモクセイは春に伸びた枝の葉の付け根に、7〜8月ごろ翌年の花芽を作り、10月に咲きます。夏以降に枝先を切ると花芽ごと落とし、翌年は葉ばかりになります。剪定の適期は花が終わった直後の11月と、新芽が動く前の3月で、この2回に作業をまとめます。

時期できることやってはいけないこと
11月(花後すぐ)刈り込み、切り戻し、間引き厳しい寒さの直前に強く切ること
3月刈り込み、強剪定、間引き新芽が伸びてから切ること
5〜6月飛び出した枝を軽く払う全体の刈り込み
7〜9月何もしない枝先の切り戻し(花芽を落とす)

寒冷地では11月の剪定を軽めにし、春に本剪定をします。切り口が寒さで枯れ込むのを避けるためです。

花後の刈り込みで大きさを保つ

生垣や丸く仕立てた株は、花が終わった11月に表面を刈り込みます。このとき前年の輪郭より2〜3センチ内側で刈ると、翌年新しい枝が伸びても大きさが保てます。毎年同じ位置で刈ると表面だけが密になり、内側が枯れて葉のない空洞になります。

刈り込み鋏で刈ると葉が半分に切れて茶色く縁取られますが、春に新しい葉が覆うので気にしなくて構いません。太い枝が輪郭に混じるなら、そこだけ剪定鋏で葉の上まで切り戻します。

輪郭の内側で刈る
前年の刈り込み面より2〜3センチ内側を目安に、上から順に刈ります。上面を狭く、下面を広くする台形にすると下枝まで日が当たります。
飛び出し枝は葉の上で
刈り込み面から出た太めの枝は、剪定鋏で葉の付け根のすぐ上で切ります。葉のない位置で切ると芽が出にくく、枝が枯れ下がります。
12月に入る前に終える
11月中に済ませます。厳寒期に切ると切り口の周りが枯れ込み、春の芽吹きも遅れます。

春の間引きで株の中に光を入れる

3月の芽出し前は、株の中を透かす間引き剪定に向いています。枝が混んで内側が暗いと、葉が落ちて空洞になり、カイガラムシやハマキムシの温床になります。枯れ枝、交差した枝、内向きの枝、幹から直接出た細い枝を付け根から抜き、風と光が通る状態にします。

枯れ枝と細枝を先に抜く
灰色でしわが寄り、爪でこすっても緑が出ない枝は枯れています。鉛筆より細くて葉の少ない枝も付け根で切り、株の中を見やすくします。
交差枝と内向き枝を抜く
枝同士がこすれ合う箇所は片方を付け根から切ります。株の中心へ向かって伸びる枝、幹から直接出た徒長枝(勢いよく長く伸びた枝)も抜きます。
全体の2割までにとどめる
一度に多く抜くと葉の量が減って株が弱ります。混みすぎた株は2〜3年かけて少しずつ透かします。

大きくなりすぎた木を小さくする強剪定

手が届かない高さになった木は、3月に太い枝を切り詰めて小さくできます。キンモクセイは太い枝を切っても、切り口の近くから芽を吹く力があります。ただし葉のない位置で一度に全部切ると芽吹きが悪く、枯れることもあるので、葉を残しながら段階的に縮めます。

強剪定は3〜4年に一度で十分です。切った年は花が少なく、翌年から徐々に戻ります。毎年切ると株が消耗して芽が細くなり、内側が枯れ込みます。切った年は追肥(育ちの途中で足す肥料)を与え、伸びた新枝は秋まで切らずに伸ばします。

目標の高さより低く切る
仕上げたい高さより30センチほど低い位置で、葉の付いた枝の上で切ります。切り口から新枝が伸びて仕上げの高さに届きます。
太い枝は鋸で切り癒合剤を塗る
指より太い枝は剪定用の鋸で切り、切り口に癒合剤を塗って雨水と病原菌の侵入を防ぎます。枝の付け根の膨らみは残して切ります。
葉のない枝を残さない
切った後に葉が一枚もない枝が残ると、そこは芽が出ずに枯れます。必ず葉の付いた小枝を残す位置で切ります。

花が咲かないときは切った時期を疑う

「毎年葉ばかりで香らない」という失敗の大半は、剪定の時期と深さが原因です。切った時期と枝の姿を照らし合わせて、今年の花をあきらめて来年に備えるのか、まだ手当てで間に合うのかを判断します。木が若すぎる、日陰すぎるといった剪定以外の原因もあります。

症状考えられる原因戻し方
枝は伸びるのに花が付かない7〜9月に刈り込んだ剪定を11月と3月だけにする
表面は密で内側が枯れている毎年同じ位置の刈り込み春に間引き、刈る位置を内側へずらす
切った枝の先から枯れ下がる厳寒期の剪定か葉のない位置で切った枯れ部分を緑のところまで切り戻す
植えて数年たつのに一度も咲かない若木か日照不足日当たりを確保し、剪定を控えて待つ

枝を切ってみて中心まで褐色なら枯れています。薄い緑が残っていればまだ生きているので、そこまで戻して切ります。

キンモクセイの剪定に使うもの

剪定でいちばん多い失敗は、切れない道具で無理に切ることです。切り口が潰れると、そこから枯れ込みます。

  • 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ バイパス 果樹」
    規格の目安
    刃渡り 5〜6cm、直径 2cm まで。バイパス式。手の大きさに合ったものを。

    生きた枝を切るならバイパス式です。アンビル式は枝を潰すので、切り口がふさがるまでに時間がかかります。

  • 剪定のこぎり探す言葉「剪定のこぎり 折込 24cm 生木」
    規格の目安
    刃渡り 24cm 前後、生木用の粗い刃。折込式は持ち運べます。

    直径 2cm を超えたらのこぎりに切り替えます。太い枝は下側に受け口を入れてから切ると、樹皮が裂けません。

  • 癒合剤探す言葉「癒合剤 トップジン 剪定」
    規格の目安
    ペースト状で刷毛の付いたもの。

    直径 3cm を超える切り口に塗ります。乾燥と雨から切り口を守るためで、小さい切り口には要りません。

  • 消毒用アルコール探す言葉「消毒用アルコール スプレー」
    規格の目安
    濃度 70〜80%。スプレー式。

    木を変えるたびに刃を拭きます。切り口から入る病気は、道具が運ぶことが少なくありません。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 直径 3cm 以下の切り口には癒合剤は要りません。塗りすぎると内側が乾かないこともあります。
  • 電動の剪定ばさみは、木が何本もあるようになってからで十分です。

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