GadeninEnglishアプリを入れる
パキラの剪定と仕立て

パキラの剪定と仕立て|切る時期と位置、丸坊主、編み込み株の扱い

パキラの栽培イメージ

読むのに約 6

パキラは切った下の節から芽を吹きます。時期と位置を選べば、枝数も樹形も思いどおりに作れます。

切るのは5月から7月

剪定の適期は、気温が安定して20℃を超え、これから生育が伸びる5月から7月です。この時期に切れば切り口の下から2週間ほどで新芽が動き、秋までに枝が充実して冬を越せる状態になります。

秋以降の剪定は避けます。芽が出ないまま切り口が乾き、冬の低温で枝先から枯れ込むことがあるためです。どうしても伸びすぎて困る場合は、混み合った枝を数本抜く程度にとどめます。

時期できる作業理由
5〜7月強い切り戻し、丸坊主切ってから芽吹きと充実の期間が長い
8〜9月軽い切り戻し、枝抜き気温は高いが充実の期間が短くなる
10〜3月原則行わない芽が動かず切り口から枯れ込む

剪定に使うはさみは切る前に消毒します。汚れた刃は切り口から菌を入れ、枝の中で黒く枯れ込む原因になります。

どこで切ると枝が増えるか

パキラは枝の先端の芽が優先して伸び、その間は下の芽が眠っています。先端を切ると眠っていた芽が目を覚まし、切り口のすぐ下の節から2本から3本が同時に伸び出します。これが枝数を増やす仕組みです。

節の少し上で切る
葉や葉の落ちた跡がある節を探し、その5ミリから1センチ上で切ります。節から離れた位置で切ると、残った部分が枯れ込んで見苦しくなります。
増やしたい高さで切る
芽は切り口の直下から出ます。低い位置で分岐させたいなら思い切って低く切ります。高い位置で切れば、その高さから上だけが茂ります。
内向きの枝は付け根から
株の内側へ向かう枝や交差する枝は、途中ではなく付け根で切ります。中心の風通しがよくなり、ハダニやカイガラムシがつきにくくなります。

切り口から白い樹液がにじむことがあります。異常ではないので、乾いた布で軽く押さえてそのままにしておきます。

丸坊主にしてよいか

葉をすべて落とし、幹だけを残す強い剪定はパキラでは可能です。幹の途中には目に見えない芽が潜んでおり、生育期であれば1か月ほどで新しい芽が吹きます。徒長(間のびして弱く伸びること)して姿が崩れた株を作り直す最後の手段です。

5月か6月に行う
葉がない間は光合成ができず、幹の養分だけで芽を作ります。回復に時間が必要なので、最も生育の伸びる初夏に限って行います。
残す高さを決める
好みの高さで水平に一気に切ります。低く切るほど新芽が幹の下から出て、こんもりした姿になります。幹は最低でも20センチは残します。
切った後は水を控える
葉がない株はほとんど水を吸いません。芽が動くまでは土が乾いてから数日置いて与え、鉢を湿らせ続けないようにします。
明るい日陰で待つ
直射は避け、風通しのよい明るい場所に置きます。1か月しても芽が動かない場合は、幹が生きているか押して硬さを確かめます。

弱った株や根腐れを起こした株を丸坊主にしてはいけません。芽を吹く力が残っておらず、そのまま枯れます。

幹を太らせる考え方

太い幹の株にしたいなら、まず苗の出自を確認します。ふっくらした幹は種から育てた実生株の特徴で、挿し木から育った株は幹が太らず、細い茎のまま高さだけが伸びます。

実生株でも、暗い場所と水のやりすぎで幹は太りません。光をよく当て、乾かし気味に管理し、鉢をむやみに大きくしないことが、結果として幹を充実させます。

条件幹への影響対応
明るい窓辺で管理節が詰まり幹が充実するレース越しの光を確保する
暗い場所で管理背丈だけ伸びて細くなる置き場所を変え切り戻す
大きすぎる鉢根ばかり伸び上が育たない一回り大きい鉢にとどめる

幹を太くする近道はありません。年に一度の切り戻しで背丈を抑え、その分の力を幹に回す積み重ねになります。

編み込み株の扱い

編み込み株は、細い苗を3本から5本まとめて幹を編んだものです。1本の木ではなく複数の株が寄せ植えされている状態なので、編んだ部分をほどこうとすると幹が裂けます。

編み目には触らない
すでに固まった編み目はそのままにします。上に伸びた新しい部分だけを、樹形を見ながら切りそろえるのが基本の手入れです。
1本だけ枯れたとき
枯れた幹は編み目の上下で切り、無理に引き抜きません。抜くと残った幹が緩んで形が崩れるため、そのまま残して隠します。
上を切りそろえる
編み目の少し上でそれぞれの幹を同じ高さに切ると、新芽が一斉に出て頭がそろいます。高さがばらつくと一部だけが強く伸びます。

若い株なら伸びた先を自分で編み足せます。まだ緑色で曲がる部分だけを緩く編み、麻ひもで仮どめしてください。

剪定後の管理と切った枝

肥料は芽が動いてから
切った直後の株は吸う力が落ちています。新芽が伸び始めてから、薄めた液体肥料を2週間に1回程度から再開します。
水は控えめに戻す
葉が減った分だけ蒸散も減ります。剪定前と同じ間隔で与えると鉢が乾かないので、葉の量に合わせて間隔を空けてください。
切った枝は挿し木に使う
10センチ以上あり緑色の部分が残る枝は挿し穂になります。捨てる前に葉を減らして水揚げし、清潔な土に挿してみてください。

剪定した年は花や実を期待できません。室内のパキラはそもそもほとんど咲かないので、姿を作ることに集中します。

切ったあとに芽が出ないときの原因

切ってから一か月たっても芽が動かないときは、時期・切る位置・光・水の順に見ていきます。幹を触って硬さが残っていれば株は生きているので、追加で切らずに条件のほうを直します。

切る時期が遅かった
秋以降に切ると気温が下がり、芽が動かないまま冬に入ります。春まで待てば動くので、待てないからと切り足さないでください。
節を残していない
幹に横向きに並ぶ葉のあとが芽の出どころです。切り口の下にその線が見えないときは、次の線まで下げて切り直します。
光が足りない
暗い場所では芽が出ても細く伸びます。切ったあとはレースカーテン越しの明るさに置き、土の乾きを見て水を与えます。
水を与えすぎた
葉が減った株はほとんど水を吸いません。表土が乾いてから二、三日おくのを目安にし、鉢の重さを確かめてから与えます。

切り口から先が茶色く縮んできたら枯れ込みです。生きている緑の部分まで下げて切り直し、そこから芽が動くのを待ちます。

パキラの剪定・仕立てに使うもの

室内の植物は、切ることで形を保ちます。切った枝がそのまま挿し木の材料になるのも鉢ものの利点です。

  • 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 小型 室内」
    規格の目安
    刃渡り 4〜5cm。バイパス式(刃が交差するもの)。

    生きた枝を切るならバイパス式です。切り口が潰れると、そこから枯れ込みます。

  • 消毒用アルコール探す言葉「消毒用アルコール スプレー」
    規格の目安
    濃度 70〜80%。

    株を変えるたびに刃を拭きます。切り口から入る病気は、道具が運ぶことが少なくありません。

  • 支柱・ヘゴ棒探す言葉「ヘゴ棒 支柱 観葉植物」
    規格の目安
    鉢の深さ + 植物の高さ。つる性のものは水を含む素材の棒が向きます。

    つるを這わせる植物は、支えがあると葉が大きくなります。垂らしたままだと葉が小さいままのことがあります。

  • 園芸用手袋探す言葉「園芸手袋 背抜き 薄手」
    規格の目安
    手のひらにゴムを張った薄手のもの。

    切ると白い汁の出る植物があり、かぶれることがあります。厚い手袋だと細かい作業ができません。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 柔らかい茎なら、指で摘めばはさみは要りません。
  • 癒合剤は木の太い枝を切るときのもので、鉢の観葉植物には要りません。

パキラの上手に育てるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はパキラの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

この記事は広告を含みます。

次に読む

パキラについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる