症状から原因を絞る
ペンタスは丈夫で病気にはあまりかかりませんが、葉裏に付くハダニとコナジラミ、新芽のアブラムシには弱いです。水の失敗も多く、水切れでつぼみが落ち、過湿で株元が腐ります。葉の裏と新芽、土の湿り具合を見れば、ほとんどの不調は原因が分かります。
| 症状 | 疑う原因 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 葉がかすれて白っぽい | ハダニ | 葉裏に細かい点と糸 |
| 葉を揺らすと白い小さな虫が飛ぶ | コナジラミ | 葉裏に白い虫と幼虫 |
| 新芽やつぼみが縮れる | アブラムシ | 芽の先に小さな虫が集まる |
| つぼみが茶色くなって落ちる | 水切れの繰り返し | 朝の土が乾ききっている |
| 株元が黒く柔らかい | 過湿か深植え | 触るとぐずぐず崩れる |
| 花や葉に灰色の綿 | 灰色かび病 | 梅雨の傷んだ房の周りから広がる |
ハダニは乾燥で増える
ペンタスで最も多い虫です。夏の乾燥した時期に葉裏で増え、葉の表がかすれて白っぽくなり、進むと葉が茶色く枯れて落ちます。水を嫌うので、葉裏に水をかけるだけで増えにくくなります。室内で越冬中にも出るので、冬も葉裏を見る習慣をつけます。
- 葉裏に水をかける
- 夏は数日に一回、葉の裏まで勢いよく水をかけます。ペンタスの葉は水に強いので傷みませんが、花には当てないようにします。
- 週に一回葉裏を見る
- 葉の表がかすれ始めたら裏を見ます。細かい点と糸が見えたらハダニです。早く見つければ洗い流すだけで済みます。
- 増えたら殺ダニ剤
- 洗っても減らないときは草花用の殺ダニ剤を葉裏に届くように下からかけます。同じ薬を続けると効かなくなるので種類を変えます。
- 傷んだ葉は取る
- 白く枯れ込んだ葉は戻りません。取り除いて新しい葉に光を当て、新しい葉がきれいに出ているかを見て回復を判断します。
コナジラミとアブラムシ
コナジラミは葉を揺らすと白い小さな虫が飛び立つことで分かります。葉裏に幼虫が付いて汁を吸い、排せつ物で葉が黒くなります。アブラムシは春と秋の新芽とつぼみに集まり、つぼみを縮れさせます。どちらも早く見つけて水で洗い流すか、黄色い粘着板で捕まえます。
| 状態 | 起きていること | 手当て |
|---|---|---|
| 葉を揺らすと白い虫が飛ぶ | コナジラミの成虫 | 黄色い粘着板を株のそばに立てる |
| 葉裏に白い小さな粒 | コナジラミの幼虫 | 葉裏を水で洗い、多ければ殺虫剤 |
| 新芽に小さな虫が密集 | アブラムシ | 指でつぶすか水で洗い流す |
| 葉が黒くべたつく | 虫の排せつ物によるすす病 | 虫を減らせば自然に収まる |
室内へ取り込む前に葉裏を洗っておくと、冬の室内での発生が大きく減ります。
水切れと過湿の見分け
ペンタスは水切れでも過湿でも葉がしおれるので、見た目だけでは区別できません。土を触って乾いていれば水切れ、湿っていれば過湿です。水切れなら株元にたっぷり与えて日陰で戻し、過湿なら水を止めて風通しの良い場所で乾かします。過湿のときに水を足すと株元が腐ります。
| 状態 | 土の様子 | 対応 |
|---|---|---|
| 葉が垂れ茎は張りがある | 乾いている | 株元に水を与え日陰で数時間待つ |
| 葉が垂れ株元が柔らかい | 湿っている | 水を止め、腐った部分を切って乾かす |
| つぼみが茶色く落ちる | 乾いたり湿ったり | 朝の水を欠かさず株元を覆う |
| 昼にしおれ夜に戻る | 朝は湿っている | 問題なし、暑さの一時的な反応 |
葉の変化と生理障害
病気ではないのに葉が変わることがあります。低温で葉が黄色くなる、光不足で茎が間延びして葉が薄くなる、室内から急に日に当てて葉が焼ける、といった変化は環境の反応です。原因を取り除けば新しい葉は正常に出ます。病気か環境かを迷ったら、新しく出る葉を見て判断します。
- 葉が黄色いなら気温を疑う
- 五月上旬や十一月に葉が黄色くなるのは低温の反応です。暖かい場所へ移せば新しい葉は緑で出ます。
- 葉焼けは慣らして防ぐ
- 室内から急に日向へ出すと葉が白く焼けます。一週間かけて日陰から日向へ移します。焼けた葉は戻りません。
- 茎が細く伸びたら光
- 茎が長く伸び葉が薄いなら光不足です。日向へ移し、伸びた茎を切り戻して太い枝を出させます。
薬を使うときの決まり
薬を使うときは草花用の殺虫剤か殺ダニ剤を選び、表示の濃度と回数を守ります。ハダニとコナジラミは葉裏に潜むので、葉の裏に届くように下からかけます。真夏の日中にかけると薬害が出るので、朝か夕方の涼しい時間に行います。花に薬液がかかると変色するので、できるだけ葉裏を狙います。
- 葉裏に届くようにかける
- 株の下からノズルを上に向け、葉の裏全体に薬液が付くようにかけます。表だけかけても虫には届きません。
- 涼しい時間に
- 朝か夕方の涼しい時間にかけます。三十度を超える日中にかけると薬害で葉が傷むので、真夏は夕方が無難です。
- 同じ薬を続けない
- ハダニは同じ薬を続けると効かなくなります。有効成分の違う二種類を交互に使います。
- 室内では使わない
- 室内の鉢は戸外に出してかけ、葉が乾いてから戻します。換気のできない部屋での散布は避けます。
ペンタスの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はペンタスの育て方にまとめています。
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