植える場所を最初に決める
ペンタスは熱帯アフリカ原産で、日本の真夏の暑さと日差しを喜びます。日陰では茎が伸びて花が減るので、一日六時間以上日が当たる場所が第一条件です。関東平野部では冬に枯れるため、花壇で一年草として楽しむか、鉢で冬に室内へ取り込むかを植える前に決めておきます。
鉢で育てるなら六号以上を使います。小さな鉢では真夏に朝の水が昼までもたず、水切れでつぼみが落ちます。大きめの鉢に植えて根を広げるほうが夏の管理が楽になります。
| 場所 | 向き不向き | 注意 |
|---|---|---|
| 終日日が当たる花壇 | 最も向く | 冬は枯れるので一年草として扱う |
| 日向の鉢やプランター | 向く、冬に取り込める | 真夏は乾きが早いので朝の水を欠かさない |
| 午前だけ日が当たる場所 | 育つが花が減る | 茎が伸びやすいので切り戻す |
| 日陰 | 向かない | 花がほとんど咲かない |
冬に室内で越冬させたいなら、最初から鉢に植えておくと秋に掘り上げる手間と根の傷みがなくなります。
良い苗の見分け方
苗は五月から七月に出回ります。ペンタスは寒さに弱いので、四月に出ている苗は温室育ちで戸外に慣れていません。五月中旬以降、気温が安定してから買った苗のほうが植えてすぐ育ちます。葉が濃い緑で厚みがあり、茎が固く締まった苗を選びます。
花色は赤、ピンク、白、紫などがあり、株姿も高性と矮性があります。花壇の後方なら高さ五十センチ以上になる高性、鉢や寄せ植えなら三十センチほどでまとまる矮性が向きます。ラベルで草丈を確かめます。
値段の安い小さなポット苗でも、五月に植えれば七月には十分な大きさになります。早く花壇を埋めたいなら大きめの苗、数を植えたいなら小苗と使い分けます。
- 葉が厚く濃い緑
- 葉が薄く色が淡い苗は光不足で育っています。厚みがあって濃い緑の葉が密に付いている苗を選びます。
- 茎が固く節が詰まっている
- 茎を軽く触って固く締まっているか確かめます。柔らかく間延びした苗は植えたあと倒れやすく、切り戻しから始めることになります。
- つぼみの房がある
- 咲ききった苗より、小さなつぼみの房が上がっている苗のほうが植えてからの花が続きます。
- 葉裏に虫がいない
- 葉の裏を見てハダニやコナジラミが付いていないか確かめます。ペンタスは葉裏に虫が付きやすいので、売り場で確かめておきます。
植え付けの時期と土
植え付けは五月中旬から七月が適期です。最低気温が十五度を超える頃を目安にし、早く植えると寒さで葉が黄色くなって止まります。土は水はけの良い草花用培養土で十分で、花壇なら腐葉土を混ぜて土を柔らかくしておきます。水はけが悪いと根が傷むので、水たまりが残る場所は土を盛って高くします。
| 時期 | 植え付け | 注意 |
|---|---|---|
| 4月 | 早い、温室苗は戸外で傷む | 買ったら軒下で慣らして五月に植える |
| 5月中旬〜6月 | 適期 | 最低気温十五度を超えたら |
| 7月 | 適期、暑さで根がすぐ張る | 植えたあと一週間は乾かさない |
| 8月以降 | 遅い、秋までの期間が短い | 鉢に植えて冬越しを前提に |
植え付けの手順
根鉢を崩さず、株元を埋めないように植えます。株間は矮性で二十センチ、高性で三十センチが目安です。植えたら株元にたっぷり水を与え、根が張るまでの一週間は乾かさないようにします。ペンタスは根が張ると乾きに強くなりますが、張るまでは水切れですぐしおれます。
植え付け後の一週間は根が張っていないので、昼にしおれたら夕方にも株元へ水を与えます。新しい葉が出始めたら根が張った合図で、通常の水やりに戻します。
- 根鉢を崩さず置く
- ポットから抜いた根鉢はそのまま植え穴に置きます。根が回りきっていれば底だけ軽くほぐします。
- 株元を埋めない
- 根鉢の表面が周りの土と同じ高さになるように植えます。茎を土に埋めると株元から腐ります。
- 株間を取る
- 矮性は二十センチ、高性は三十センチ空けます。ペンタスは横に広がるので、詰めると風が通らず下葉が落ちます。
- たっぷり水をやる
- 植えたら株元に鉢底から流れるまで水を与えます。翌日からは表土を見て、乾いていれば与えます。
植えたあと調子が悪いときの原因
植え付けから二週間たっても新しい葉が出ない、葉が黄色くなる、しおれる、といった不調は、寒さ、水、日当たりのどれかが原因です。ペンタスは寒さに反応して葉を黄色くするので、五月上旬の植え付けでは気温を疑います。株の姿と時期を合わせて判断します。
| 症状 | 原因 | 立て直し |
|---|---|---|
| 葉が黄色く生育が止まる | 気温が低い | 暖かくなるまで待つ、鉢なら軒下へ |
| 昼にしおれて夜に戻らない | 水切れ、根がまだ張っていない | 朝夕に株元へ水を与える |
| 茎が伸びて花が付かない | 日照不足 | 日向へ移し、伸びた茎を切り戻す |
| 株元が黒く柔らかい | 深植えか過湿 | 腐った部分を切り、水を控える |
気温が上がれば急に育ち始めます。五月の植え付けで動きが鈍いのは普通で、六月中旬から一気に伸びます。
ペンタスの苗づくりに使うもの
本葉が出てからポットに移し、根が回ってから花壇や鉢へ。この 2 段階に必要なものです。
- ポリポット(9cm)探す言葉「ポリポット 9cm 園芸」
- 規格の目安
- 直径 9cm が標準。生育の早いものは 10.5cm。
セルトレイのまま育てると根が回りきって傷みます。本葉 2〜3 枚でポットへ移します。
- 育苗用の受け皿トレイ探す言葉「育苗トレイ 受け皿 底面給水」
- 規格の目安
- ポットが並ぶ大きさで、水を張れる深さのあるもの。
上から水をやると小さな苗が倒れます。下から吸わせると茎が締まります。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 苗 薄め」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。苗には規定より薄めて使います。
種まき用土には肥料分がほとんどありません。本葉が出たら薄い液肥で足します。
- 苗を買って植えるなら、育苗の資材は要りません。
- 育苗箱の加温は、春まきの一部を除けば要りません。
ペンタスの長く咲かせるコツは作物ページに
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