水は株元に、葉と花にかけない
プリムラは葉が地面近くに広がり、中心に芽と花が集まっています。上から水をかけると芽に水がたまって腐り、花びらは水に触れると傷んでカビが出ます。水やりは必ず葉をよけて株元の土に注ぐのが基本で、この一点を守るだけで冬のトラブルの半分は防げます。
- 葉を持ち上げて注ぐ
- 片手で葉を軽く持ち上げ、もう片方の手で株元の土に水を注ぎます。じょうろの口を細くすると狙いやすくなります。
- 表土が乾いたら与える
- 表土が白く乾いて、指で触って湿り気がなくなったら与える目安です。冬でも晴れて風のある日は思ったより早く乾きます。
- 午前中に済ませる
- 冬は午前中の暖かい時間に水をやります。夕方に与えると夜に土が凍って根を傷めます。
- 鉢の重さで確かめる
- 鉢植えなら持ち上げて重さで判断します。軽くなっていれば乾いた合図で、見た目より確実です。
受け皿に水をためたままにしません。冬でも根腐れは起こり、しかも気づきにくいです。
水切れの見分け方
水が足りないと、まず花茎がしなだれて花が下を向き、次に外側の葉から柔らかくなります。ここで水を与えれば数時間で戻りますが、繰り返すとつぼみが上がらなくなります。逆に水が多すぎるときも葉がしんなりするので、土を触ってどちらかを判断します。
冬は乾きが遅いように見えて、晴れて風の強い日は一日で表土が乾きます。曜日で決めず、毎回土を触って判断するのが冬の水やりの基本です。
| 状態 | 土の様子 | 対応 |
|---|---|---|
| 花が下を向き葉が柔らかい | 乾いている | 株元にたっぷり与え日陰で戻す |
| 葉がしんなりして黄色い | 湿っている | 水を止め風通しの良い場所へ |
| 葉は元気だが花がしおれる | どちらでもない | 寒さか乾燥した風、置き場所を移す |
| 葉の縁が茶色く枯れる | 乾いたり湿ったりが激しい | 水やりの間隔をそろえる |
追肥は薄く回数多く
冬から春まで四か月以上咲き続ける花なので、植え付け時の肥料だけでは途中で息切れします。追肥(育ちの途中で足す肥料)は、規定より薄めた液体肥料を十日に一回ほど与えるのが向いています。固形肥料を株元に置くのも良いですが、寒い時期は効きが遅いので早めに置きます。
肥料が多すぎると葉ばかり大きくなり、花が葉の陰に隠れます。花が小さくなってきたら肥料不足、葉が大きく花が減ったら肥料過多と考えて調節します。
| 時期 | 肥料 | 頻度の目安 |
|---|---|---|
| 11月〜12月 | 植え付け時の緩効性肥料 | 培養土に混ざっていれば不要 |
| 1月〜2月 | 薄めた液体肥料 | 十日に一回、暖かい日の午前中 |
| 3月〜4月 | 液体肥料を規定の濃さで | 週に一回、花数が最も増える |
| 5月以降 | 与えない | 夏越しする株は休ませる |
花がら摘みと葉の手入れ
終わった花を放っておくと種を作ろうとして次のつぼみが減り、傷んだ花びらから灰色かび病が広がります。花がら摘みはこまめに行い、花茎ごと付け根から取ります。黄色くなった下葉も同じように取り除いて株元を風通し良く保ちます。
- 花茎ごと引き抜く
- しおれた花は花茎の付け根を持って横に引くと外れます。花びらだけ取ると茎が残って腐るので茎ごと取ります。
- ジュリアンは房ごと
- 花が房になるタイプは、房の中で半分以上が終わったら房ごと切ります。一輪ずつ取ると株を傷めます。
- 黄色い葉を外す
- 下葉が黄色くなったら付け根から取ります。黄色い葉を残すとそこからカビが出て株全体に広がります。
- 晴れた日に行う
- 雨の日や湿った日に葉を取ると切り口から病気が入ります。乾いた晴れの午前中が向いています。
日当たりと置き場所
冬は日当たりの良い場所に置くほど花が上がります。ただし春になって気温が上がると強い日差しを嫌い、四月以降は明るい日陰のほうが花が長持ちします。室内で育てる場合も窓辺の明るい場所に置き、暖房の風が当たらない位置を選びます。
| 時期 | 置き場所 | 理由 |
|---|---|---|
| 11月〜2月 | 終日日が当たる戸外か軒下 | 光が足りないとつぼみが上がらない |
| 3月 | 日向のまま | 花数が最も多くなる |
| 4月〜5月 | 午前だけ日が当たる半日陰 | 強い日差しで葉が焼け花が早く終わる |
| 室内 | 南向きの窓辺 | 暖房の風で乾くと花がすぐ傷む |
花が上がらなくなったときの見分け
冬の途中で花が止まるのは、光不足、肥料切れ、根詰まりのどれかです。葉の状態と鉢底を見れば絞れます。株が元気で葉が広がっているなら、一〜二週間の手当てで再びつぼみが見えてきます。
- 葉が薄く伸びていれば光
- 葉柄が長く伸び、葉が薄いなら光不足です。日当たりの良い場所へ移せば二週間ほどでつぼみが戻ります。
- 葉が小さければ肥料
- 新しい葉が小さく色が薄いなら肥料切れです。規定の倍に薄めた液体肥料を十日おきに与え、二週間ほどで葉の色が戻れば正解です。
- 鉢底から根が出ていれば植え替え
- 鉢底の穴から根が見えるなら根詰まりです。一回り大きい鉢へ根鉢を崩さず移します。冬でも植え替えて構いません。
プリムラの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
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