種類で咲き方が違う
ジュリアンは株の中心に花が密に咲き、ポリアンサは花茎が伸びて房で咲きます。マラコイデスは細い茎に段々に咲き、オブコニカは大きな房を次々に上げます。咲き方が違えば手入れも違うので、自分の株がどれかを見て手入れを合わせます。
| 種類 | 咲き方 | 長く咲かせる要点 |
|---|---|---|
| ジュリアン | 中心に密集して咲く | 花がら摘みをこまめに、蒸れを防ぐ |
| ポリアンサ | 花茎が伸び房で咲く | 終わった房ごと切り次の茎を出させる |
| マラコイデス | 段々に上へ咲き進む | 下の段から花がらを取り倒れないよう支える |
| オブコニカ | 大きな房が次々上がる | 室内で十度以上を保ち薄い肥料を続ける |
冬の光を最大限に取る
冬のプリムラは光の量で花数が決まります。晴れた日は一日中日に当て、室内なら最も明るい窓辺に置きます。冬の日差しは弱いので葉焼けの心配はほぼなく、日陰に置くと花が減ってつぼみが小さくなります。
雪が降る日や強い霜の夜は、花を守るために不織布をかけるか軒下へ寄せます。花びらが凍ると透けたようになって戻らず、そこからカビが出ます。
- 南向きに置く
- 戸外なら南向きの壁際、室内なら南か東向きの窓辺です。北向きの窓では光が足りず、つぼみが上がりません。
- 鉢を回す
- 室内では株が窓のほうへ傾くので、数日に一回鉢を回します。全体に光が当たると花が均等に上がります。
- 夜は冷える窓から離す
- 室内でも夜の窓際は冷え込みます。オブコニカやマラコイデスは夜だけ部屋の内側へ寄せます。
室内の暖房で二十度を超えると花が早く終わります。十から十五度くらいの涼しい部屋のほうが長く咲きます。
花がら摘みで次のつぼみを促す
終わった花を残すと株は種を作ることに力を使い、次のつぼみが減ります。三日に一回は株を見て、しおれた花を茎ごと取ります。これだけで開花期間が一か月は変わります。
花がら摘みのついでに株の中心をのぞいて、つぼみの数と虫の有無を確かめる習慣をつけると、トラブルに早く気づけます。つぼみが減ってきたら肥料か光を見直す合図です。
- しおれたら茎ごと
- 花びらが縮み色があせたら、花茎の付け根をつまんで横に引きます。指で取れないときは清潔なはさみで切ります。
- 房は半分終わったら
- ポリアンサやオブコニカの房は、半分以上の花が終わったら房ごと花茎の付け根で切ります。
- 株元に落とさない
- 取った花がらを株元や鉢の上に落とすとカビの元になります。必ず拾って捨て、鉢の表面に落ち葉や花びらを残しません。
薄い肥料を切らさない
冬から春まで咲き続けるには肥料の補給が欠かせません。ただし冬の低温では根の吸収が弱いので、濃い肥料は根を傷めます。規定の倍に薄めた液体肥料を十日に一回、暖かい日の午前中に株元へ与えます。三月に入って気温が上がったら規定の濃さに戻します。
固形の緩効性肥料を株元に置く方法もありますが、冬は効き始めるまで時間がかかります。置くなら十二月中に済ませ、一月以降は液体肥料で補います。
| 月 | 肥料の濃さ | 頻度 |
|---|---|---|
| 11月〜12月 | 植え付け時の肥料で足りる | 与えない |
| 1月〜2月 | 規定の二倍に薄める | 十日に一回 |
| 3月〜4月 | 規定の濃さ | 週に一回 |
| 5月 | 与えない | 夏越しする株は休ませる |
春の暑さで早く終わらせない
三月下旬から気温が上がると花が一気に咲き進み、四月には終わりに近づきます。この時期に強い日差しと乾燥を避け、半日陰に移すと五月の連休頃まで咲き続けます。とくにマラコイデスは暑さに弱く、日向に置いたままだと四月上旬で終わります。
五月に入っても咲いている株は、株の力を使い切っています。翌年も育てたいジュリアンやポリアンサなら、五月上旬に花を全部切って夏越しに備えます。
- 四月に半日陰へ
- 桜が咲く頃を目安に、午前だけ日が当たる場所へ移します。日向のままだと花が縮んで早く終わります。
- 水を切らさない
- 春は乾きが早くなるので、表土が乾いたらすぐ与えます。一度しおれると花が戻りません。
- 伸びた花茎を切る
- 花茎が長く伸びて倒れ始めたら、株元で切って新しい花茎を出させます。倒れた茎は花が傷みます。
つぼみが開かないときの原因
つぼみは見えるのに開かず、そのまま茶色くなることがあります。原因は寒さ、乾燥、灰色かび病のどれかが多いです。つぼみの色と触った感触で原因が分かります。
| つぼみの様子 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 緑のまま止まって開かない | 光不足か低温 | 日当たりの良い暖かい場所へ移す |
| 茶色く乾いてしぼむ | 水切れか乾いた風 | 水を切らさず風の当たらない場所へ |
| 灰色の綿が付いて腐る | 灰色かび病 | 傷んだつぼみを取り風通しを良くする |
| 小さく数が減った | 肥料切れ | 薄い液体肥料を十日おきに |
一度傷んだつぼみは開きません。取り除いて次のつぼみに力を回すほうが結局は花数が増えます。
プリムラの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
プリムラの長く咲かせるコツは作物ページに
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