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シャクナゲの花を咲かせる

シャクナゲの花を咲かせる|花芽ができる夏の管理と咲かない原因

シャクナゲの栽培イメージ

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シャクナゲの花芽は夏にできます。花後の手入れ、日当たり、肥料の時期をそろえて、毎年咲く株にするための目安を整理します。

花芽ができる仕組みを知る

シャクナゲは春に咲いたあと、五月から六月に伸びた新しい枝の先に、七月から八月にかけて翌年の花芽を作ります。つまり花後の一か月の手入れと夏の状態が、翌年の花数を決めます。花が咲かない株のほとんどは、この時期に何かが足りなかった結果です。

時期株の中で起きていること必要なこと
4月〜5月開花水を切らさない
5月〜6月新しい枝が伸びる花がら摘み、芽かき、追肥
7月〜8月枝先に花芽ができる日当たり、乾かさない、肥料は止める
9月〜11月花芽が太る秋の追肥、酸度を保つ
12月〜3月花芽が休む寒風を避ける

花がら摘みが翌年の花の第一歩

花が終わったあとに種を作らせると、株の力が種に回って花芽が減ります。花が終わったら二週間以内に花房を摘み取ることが、翌年咲かせるための最初の作業です。花房の下から出る新芽を傷めないように、花房の軸だけを折り取ります。

摘み忘れて種ができてしまった房も、見つけた時点で取れば影響を小さくできます。夏に緑の実がふくらんでいたら、そのまま折り取ります。

花びらが落ちたらすぐ
花房の花がほとんど落ちたら、房ごとに順に摘みます。全部終わるのを待つと早い房が種を作り始めます。
軸の付け根を折る
花房の軸を指でつまみ、横に倒して折ります。周りの新芽に指が当たらないように気を付けます。
摘み終えたら追肥
花がら摘みが終わったら緩効性肥料を枝先の真下に置きます。新しい枝の伸びと花芽作りの力になります。

日当たりの調整

花芽ができる七月から八月に日が足りないと、葉芽ばかりで花芽ができません。一方で夏の直射日光は葉を焼きます。午前中に日が当たり午後は明るい日陰、という条件が理想で、鉢植えなら季節で置き場所を変えて調整します。一日中日陰の場所では、どれだけ肥料を与えても咲きません。

鉢植えの場合、春から六月までは日当たり、七月から九月は午後に日陰になる場所、秋は再び日当たりと、季節で置き場所を三回変えると花芽が付きやすく葉も焼けません。

置き場所花芽の付き方対策
午前だけ日が当たるよく付くそのまま
一日中明るい日陰付きにくい午前に日が当たる場所へ移す
一日中直射日光付くが葉が焼ける午後に日よけをする
建物の北側ほぼ付かない鉢に上げて移動する

肥料の時期を守る

花後の追肥(育ちの途中で足す肥料)は花芽作りの力になりますが、七月以降に肥料を与えると枝ばかり伸びて花芽ができにくくなります。秋の追肥は花芽を太らせるためのもので、これも控えめが目安です。窒素の多い肥料を頻繁に与えている株は、葉が大きく濃い緑で枝が長く伸びるわりに花が付きません。

肥料の量に迷ったら、少ないほうを選びます。シャクナゲは肥料不足で枯れることはまずなく、多すぎて根を傷めるほうが取り返しがつきません。

花後に一回
花がら摘みのあとに緩効性肥料をひとつまみずつ枝先の真下に置きます。六月上旬までに済ませます。
七月から八月は止める
花芽ができる時期に肥料が効いていると葉芽になります。この時期は水だけで管理します。
秋に一回
九月下旬から十月に、花後と同量を与えます。リン酸の多い花木用の肥料が向きます。量が多いと冬に枝が伸びて花芽が細ります。
葉の色で加減
葉が大きく濃い緑で枝ばかり伸びるなら肥料が多すぎます。翌年の花後の量を半分にします。

若い株と大きな株の違い

苗から育てた株は、植えてから三年から四年は花が少ないのが普通です。まず枝と根を作る時期で、無理に咲かせようとせず株を育てます。逆に十年以上たった大きな株は、枝が混み合って内側に日が入らず、外側の枝先にしか咲かなくなります。芽かきと混んだ枝の整理で内側にも日を入れます。

株の状態咲き方接し方
植えて三年以内の若い株花が少ないか咲かない咲かなくて正常。株作りを優先
五年から十年の株毎年咲く花後の手入れを続ける
十年以上の大株外側だけ咲く花後に混んだ枝を抜き内側に日を入れる
去年たくさん咲いた株翌年少ない花がらを早く摘み、追肥で回復させる

たくさん咲いた翌年に花が減るのは自然なことです。花がら摘みを徹底すれば差は小さくなります。

咲かないときの原因と直し方

咲かない原因は、花芽ができなかったのか、できた花芽が冬に傷んだのかで分かれます。十一月に枝先を見て太い花芽があったかどうかで切り分け、それぞれ手当てを決めます。

状態原因直し方
十一月に花芽がなかった夏の日照不足、花がら放置、肥料の時期置き場所と花後の作業を見直す
花芽はあったが茶色くなった冬の寒風か乾き風よけと冬の水やり
花芽に穴があき枯れた虫が入ったつぼみを取り、翌年五月に殺虫剤
つぼみのまま開かない春の乾きか根の傷み水を切らさず、水はけを確かめる
秋以降に枝を切った花芽ごと落とした剪定は花後だけに

シャクナゲの花を咲かせ続けるのに使うもの

つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。

  • 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
    規格の目安
    1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。

    つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。

  • 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
    規格の目安
    刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。

    種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。

  • 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
    規格の目安
    直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。

    花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。

  • 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
    規格の目安
    太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。

    きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
  • リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。

シャクナゲの長く咲かせるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はシャクナゲの育て方にまとめています。

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