GadeninEnglishアプリを入れる
シャクナゲの植え付け

シャクナゲの植え付け|浅い根に合わせた高植えと酸性の土作り

シャクナゲの栽培イメージ

読むのに約 4

シャクナゲは根が浅く細かいため、深植えと水はけの悪さで枯れます。植える場所、土、深さの三つを整理します。

植える場所を先に決める

シャクナゲは高い山の木陰に育つ植物で、夏の直射日光と乾いた熱風、水はけの悪い土を嫌います。日本の平地では、午前中だけ日が当たり午後は明るい日陰になる場所が最も向きます。西日の当たる場所や、コンクリートに囲まれて熱がこもる場所では夏に葉が焼けて弱ります。

地植えか鉢植えかも最初に決めます。関東平野部の暑さを考えると、鉢植えのほうが夏に涼しい場所へ動かせて失敗が少なく、地植えは落葉樹の下など夏に木陰になる場所が確保できる場合に向きます。

場所向き不向き理由
落葉樹の下、午前だけ日が当たる最も向く夏は木陰、冬は日が入る
建物の東側向く朝日が当たり午後は日陰
一日中日が当たる南向き不向き夏に葉が焼け、乾く
西日が当たる場所不向き熱で葉が傷み、根が弱る
鉢植え(動かせる)向く季節で置き場所を変えられる

植え付けの時期

植え付けは花が終わった直後の五月から六月上旬か、涼しくなった九月下旬から十月が適期です。真夏と真冬は根が動かず、植えてもなじみません。花付きの鉢を春に買った場合は、花を楽しんでから花後に植えます。

地域春の植え付け秋の植え付け
暖地3月〜4月、花後の5月10月〜11月
関東平野部3月、または花後の5月〜6月上旬9月下旬〜10月
寒冷地4月〜5月9月中旬〜10月上旬

梅雨入り後の植え付けは根が蒸れて腐りやすくなります。六月中旬を過ぎたら秋まで待ちます。

酸性で水はけのよい土を作る

シャクナゲは酸性の土を好み、石灰を入れた土や中性に近い土では葉が黄色くなります。ピートモスと鹿沼土を主体にした土が基本で、市販のシャクナゲ用やツツジ用の土でも構いません。庭土をそのまま使うと水はけと酸度の両方が合わないことが多いので、植え穴の土は入れ替えます。

土の酸度は市販の簡易な測定器で確かめられます。目安として弱い酸性から酸性の範囲に入っていれば問題ありません。庭土がどちらか分からないときは、迷わず入れ替えたほうが確実です。

植え穴を広く浅く
根鉢の二倍から三倍の幅で、深さは根鉢と同じ程度の穴を掘ります。深く掘るより横に広げるほうが浅い根に合います。
土を入れ替える
掘り上げた土は使わず、鹿沼土とピートモスを同量に、腐葉土を三割ほど混ぜた土を用意します。石灰は絶対に入れません。
肥料は入れない
元肥(植え付け前に土に混ぜる肥料)は根を傷めるので入れません。根付いてから表面に置く形で与えます。
鉢植えは深鉢を避ける
鉢は根鉢より一回り大きいものを選び、深鉢より浅めの鉢を使います。底には軽石を敷いて水はけを確保します。

根鉢の扱いと高植え

シャクナゲの根は細かく密に絡んでいて、根鉢の表面が固くなっていることがあります。そのまま植えると水も根も外に出ていかないので、根鉢の周りを軽くほぐしてから植えます。深さは根鉢の上面が地面より三センチほど高くなる高植えにして、水がたまらないようにします。

植え終わったら株を軽く揺すってぐらつかないかを見て、動くなら周りの土を足して押さえます。根鉢が固いままだったと感じたら、水を与えたあとに水が根鉢へしみ込んでいるかを確かめます。

根鉢の側面をほぐす
根鉢の表面と側面を手で軽くほぐし、絡んだ根を外に向けます。中心まで崩すと根が傷むので、外側だけにとどめます。
三センチ高く据える
根鉢の上面が周りの地面より三センチほど高くなるように据えます。土をかけて根鉢の肩を隠す程度にし、幹の根元は埋めません。
周りを盛って水鉢を作る
根鉢の周りに用意した土を盛り、外側に土手を作って水がしみ込むようにします。植えたらたっぷり水を与えます。
株元を覆う
株元に腐葉土やバークチップを三センチほど敷いて乾きと熱を防ぎます。幹に直接触れないように少し空けます。

植え付け後の管理

植え付けから根付くまでの一か月は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。根が浅いので乾きやすく、特に五月から六月の植え付けは梅雨明け後の乾きに注意します。花がついたまま植えた場合は、花が終わったらすぐ花がらを摘んで、実を作らせないようにします。

一か月は乾いたら水
株元の覆いをめくって土を触り、乾いていたらたっぷり与えます。表面だけ湿らせても根まで届きません。
強い日差しを避ける
春植えの株は梅雨明け後に寒冷紗などで日よけをします。鉢なら明るい日陰へ移します。
花がらを早く摘む
花が終わったら花房ごと指で折り取ります。実を作らせると根付きに使う力が減ります。
肥料は根付いてから
新しい葉が伸び始めたら根付いた合図です。それまで肥料は与えず、根付いてから緩効性肥料を少量置きます。

根付かないときの原因と立て直し

植えて一か月以上たっても新しい葉が出ず、葉が垂れたり黄色くなったりするときは、植え方に原因があることがほとんどです。深植え、水はけ、土の酸度の順に疑います。

状態考えられる原因立て直し
葉が垂れて土が湿ったまま深植えか水はけ不良で根が腐る掘り上げて根鉢を高く植え直す
葉が黄色く葉脈だけ緑土の酸度が合わないピートモスを足し、酸性の土に植え直す
葉が茶色く縮れる乾きか直射日光日よけをして水を切らさない
葉が落ちて枝だけ残る根鉢を崩しすぎた日陰で水を切らさず、翌春まで待つ

植え直すなら梅雨前か秋の涼しい時期です。真夏に掘り上げると回復できないので、夏の間は日よけと水で持たせて九月下旬に植え直します。

シャクナゲの植え付けに使うもの

苗も球根も、植えたあとに動かすと根が傷みます。植える日にそろえておくものだけを挙げます。

  • 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
    規格の目安
    元肥入り、水はけ重視の配合。14〜25L の袋。
    数量の目安
    8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L、花壇なら 1 ㎡ あたり 20〜30L。

    花壇でも、土が固いところは掘り上げて培養土を混ぜたほうが根が張ります。

  • 腐葉土探す言葉「腐葉土 園芸」
    規格の目安
    葉の形が残っている完熟のもの。40L 前後の袋。
    数量の目安
    花壇 1 ㎡ あたり 5〜10L を掘り上げた土に混ぜます。

    土をふかふかにして、水もちと水はけを同時に良くします。花壇の土づくりの基本です。

  • 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 マグァンプ」
    規格の目安
    粒状で 1 年ほど効くタイプ。植え穴の底に入れて使います。
    数量の目安
    8 号鉢 1 個に 5〜10g、花壇 1 ㎡ あたり 50g 前後。

    根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。触れると濃さで傷みます。量は袋の表示に従ってください。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス 目盛り」
    規格の目安
    幅 6〜8cm。目盛り付きなら球根の深さを測れます。

    球根は「球の高さの 2〜3 倍の深さ」に植えるのが基本で、目分量だと浅くなりがちです。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 球根植え器は、球根をまとめて植えるようになってからで十分です。移植ごてで足ります。
  • 鉢を毎回買い替えなくても、古い鉢を洗って日に当てれば使えます。

シャクナゲの長く咲かせるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はシャクナゲの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

この記事は広告を含みます。

次に読む

シャクナゲについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる