症状から原因を絞る
サンスベリアの不調は、根腐れ、寒さ、虫の三つでほぼ説明できます。まず下の表で症状に近い行を探し、原因を絞ってから該当する節を読みます。根元を指で押して硬ければ根腐れではなく、柔らかく水っぽければ根腐れです。この一点を最初に確かめます。
| 症状 | 考えられる原因 | 先に確かめること |
|---|---|---|
| 葉の根元が水っぽく茶色で、葉が倒れる | 根腐れ | 土が湿っていないか、冬に水を与えていないか |
| 葉全体が黄色く柔らかい | 過湿か低温 | 室温が十度を切っていないか |
| 葉の付け根や裏に白い綿や茶色の粒 | カイガラムシ | 爪で動かして剥がれるか |
| 葉がかすれて白っぽい | ハダニ | 乾燥した暖かい部屋に置いていないか |
| 葉に茶色の斑点がくぼむ | 葉の病気か日焼け | 直射日光と葉の濡れを確かめる |
根腐れは早く見つけて葉を救う
サンスベリアを枯らす原因の九割が根腐れです。土が湿り続けたり、冬の低温で水を与えたりすると、根と地下茎、葉の根元が水っぽく腐り、葉が根元から倒れます。腐りは下から上へ進むので、葉の上のほうが硬く緑なら、その部分を切り取って葉挿しにすれば株を作り直せます。株全体を諦める前に、健康な葉が残っていないかを確かめます。
- 鉢から抜いて根を見る
- 根元が柔らかいと感じたら、すぐ鉢から抜いて土を落とします。白く硬い根は健康、茶色く柔らかい根と地下茎は腐っています。
- 腐った部分を切り落とす
- 清潔なナイフで腐った根、地下茎、葉の根元を、硬く健康な部分が見えるまで切り落とします。少しでも柔らかい部分は残しません。
- 切り口を数日乾かす
- 風通しのよい日陰に二〜三日置き、切り口が乾いてかさぶた状になってから、乾いた新しい土に植えます。
- 健康な葉は葉挿しに
- 根元が腐って残せない株でも、葉の上部が硬ければ十センチほどに切り、切り口を乾かして葉挿しにします。
- 植えたら一〜二週間水を止める
- 植え直した株は明るい日陰に置き、一〜二週間は水を与えません。その後は乾いてから与える通常の管理に戻します。
寒さの傷みを見分ける
十度を下回る場所に置くと、葉全体が黄色く柔らかくなったり、葉の一部が水に浸したように半透明になったりします。根腐れと似ていますが、土が乾いていて根元がまだ硬ければ寒さが原因です。暖かい部屋へ移し、水を与えずに春を待つと、傷んだ葉は枯れても株の中心から新しい葉が出ることがあります。
| 見た目 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉全体が黄色く柔らかい、土は乾いている | 低温 | 暖かい部屋へ。断水して春を待つ |
| 葉の一部が半透明で水っぽい | 凍傷 | その部分を切り取り、切り口を乾かす |
| 葉全体が柔らかく、土が湿っている | 低温と過湿の根腐れ | 根腐れの手当てへ |
| 葉の先だけ茶色く乾く | 暖房の風 | 風の当たらない場所へ移す |
カイガラムシは葉の付け根に隠れる
サンスベリアの葉の付け根の重なった隙間には、白い綿状のコナカイガラムシや茶色い殻状のカイガラムシが隠れます。汁を吸って葉を黄色くし、排泄物で葉がべたつきます。葉が硬いので、歯ブラシや綿棒でこすり落としても葉を傷めにくく、物理的に取り除くのが基本です。
- 付け根の隙間を点検
- 葉を軽く広げて付け根の隙間を見ます。白い綿や茶色の粒があれば虫です。懐中電灯で照らすと見つけやすくなります。
- 歯ブラシでこすり落とす
- 使い古しの歯ブラシや綿棒で、付け根の隙間に沿ってこすり落とします。落とした虫は捨て、葉のべたつきは湿らせた布で拭きます。
- 二週間おきに三回見る
- 見えない幼虫が残るので、二週間おきに三回は点検します。幼虫の時期なら観葉植物用の殺虫剤も効きます。
ハダニは葉を拭いて防ぐ
暖房の効いた乾燥した部屋では、ハダニが葉の表面に付いて、葉がかすれたように白っぽくなります。サンスベリアは葉水を避けたい植物なので、ほかの観葉植物のように霧吹きで防ぐことはできず、月に一度の葉拭きが予防と早期発見を兼ねます。発生したら湿らせた布で葉を拭き取り、ひどければ観葉植物用の殺虫剤を使います。
- 湿らせた布で拭き取る
- 固く絞った布で葉の表裏を拭きます。数日おきに三回ほど繰り返すと大半がいなくなります。拭いたあとは風通しのよい場所で乾かします。
- 収まらなければ薬を使う
- 観葉植物用のハダニに効く殺虫剤を葉の表裏に散布します。葉の付け根に薬液が溜まらないよう、散布後は株を傾けて水気を切ります。
薬を使うときの注意
薬剤を使うときは、鉢を屋外か浴室に移してから散布し、乾いてから戻します。観葉植物用の殺虫剤を選び、ラベルの希釈倍率と回数を守ります。サンスベリアは葉の付け根に液体が溜まると腐るため、散布後は必ず株を傾けて溜まった薬液を出し、風通しのよい場所で乾かします。
- 屋外か浴室で散布
- 薬の飛散を避けるため、鉢を移して散布します。散布後は葉が乾くまで直射日光を避けて置きます。
- 付け根の液を出す
- 散布が終わったら株を横に傾け、葉の付け根に溜まった薬液を出します。溜めたままにすると腐りの原因になります。
サンスベリアの上手に育てるコツは作物ページに
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