自分の鉢の乾き方を知る
サンスベリアの葉は水を蓄える多肉質で、一か月以上水がなくても枯れません。一方で土が湿り続けると、根と葉の根元がすぐに腐ります。ほかの観葉植物と同じ感覚で与えると確実に失敗するので、まず自分の鉢がどのくらいで乾くかを下の表で確かめ、その倍ほど待つつもりで始めます。
| 鉢と置き場所 | 春秋の乾き方 | 水やりの考え方 |
|---|---|---|
| 素焼き鉢を明るい窓辺に | 五〜七日で中まで乾く | 乾いて三〜四日待ってから与える |
| プラスチック鉢を部屋の奥に | 二週間以上湿る | 乾いて一週間待つ。竹串で必ず確かめる |
| 鉢カバーや受け皿付き | 底に水が残りやすい | 水やり後は必ずカバーから出して水を捨てる |
| ハイドロカルチャーやセラミスに植えた株 | 乾きにくい | 容器の底の水がなくなってから数日待つ |
乾いてから、さらに待つ
水を与える判断は、土の表面ではなく鉢の底まで乾いているかで行います。竹串を鉢底近くまで挿し、湿った土が付いてこなければ乾いています。そこからさらに三〜七日待ってから与えても、サンスベリアには何の問題もありません。迷ったら与えない、が失敗しない合言葉です。
- 竹串を鉢底近くまで挿す
- 長い竹串を鉢の縁に沿って底近くまで挿し、十秒ほど置いて抜きます。串に湿った土が付いていれば、まだ与えません。
- 鉢の重さで確かめる
- 水やり直後と乾いたときの重さを一度ずつ手で覚えておくと、持ち上げるだけで判断できます。
- 葉の張りを見る
- 葉が少し柔らかくなり、表面に細かいしわが寄ってきたら、株が蓄えた水を使い始めた合図です。ここが与えどきです。
与えるときは鉢底から流れるまで
与えるときは少量ではなく、鉢底の穴から水が流れ出るまでたっぷり与えます。回数を減らして一回の量を確保するのが基本で、少量を頻繁に与える管理が最も根腐れを招きます。受け皿の水は必ず捨て、葉の付け根に水が溜まったら傾けて出します。冬は冷たい水道水を避け、室温に近い水を午前中に与えます。
- 葉にかけず土に注ぐ
- 株の中心や葉の付け根に水が溜まると腐ります。葉を避けて土の表面に直接注ぎ、かかってしまったら株を傾けて水を出します。
- 受け皿の水を捨てる
- 流れ出た水を十分ほどして捨てます。鉢カバーに入れている株は、必ず出して水を切ってから戻します。
- 夜には与えない
- 夜に与えると朝まで鉢が冷えたままになります。晴れた日の午前中に与え、日中に表面を乾かします。
季節ごとの間隔の目安
サンスベリアは春から秋が生育期で、冬は生長が完全に止まります。冬に水を与えると、吸えない水が鉢に残って根が腐るため、室温が十度前後の部屋では断水します。下の表は室内の六号鉢の目安で、実際には毎回竹串で確かめてから与えます。
| 時期 | 室温の目安 | 間隔の目安 | 与え方 |
|---|---|---|---|
| 4〜5月 | 十五〜二十五度 | 中まで乾いて三〜四日後。二〜三週間に一回 | 鉢底から流れるまで |
| 6〜9月 | 二十五度以上 | 十日〜二週間に一回 | 朝に。梅雨と猛暑日は間隔を空ける |
| 10〜11月 | 十五〜二十度 | 三〜四週間に一回 | 徐々に間隔を空けて断水へ |
| 12〜3月 | 十度前後 | 断水。十五度以上なら月一回 | 暖かい日の午前に少量 |
断水中に葉が少ししわになっても問題ありません。春に水を再開すれば戻ります。しわを見て冬に水を与えるのが最も多い失敗です。
葉水は要らない
サンスベリアは乾燥した空気を好み、葉水は必要ありません。むしろ葉の付け根に水が溜まって腐る原因になるため、ほかの観葉植物と一緒に霧吹きするときは避けます。葉のほこりは、乾いた布か軽く湿らせた布で拭き取ります。拭くときは葉の根元から先に向かって、葉を折らないように片手で支えます。
- 乾いた布で拭く
- 月に一度、柔らかい乾いた布で葉の表面を拭きます。ほこりが取れて光をよく受け、ハダニの点検も兼ねます。
- 湿らせるなら固く絞る
- 汚れがひどいときは布を固く絞って拭き、葉の付け根に水が入らないようにします。拭いたあとは風通しのよい場所で乾かします。
水のやりすぎと不足を見分ける
サンスベリアの葉が倒れたり柔らかくなったりしたとき、原因のほとんどは過湿です。水切れで枯れることはまれで、しわが寄る程度で済みます。手当てが正反対なので、土の湿りと葉の根元の状態を必ず確かめます。根元が水っぽく茶色になっていたら、腐った葉を抜き取り、株を鉢から出して根を乾かします。
| 症状 | 土の状態 | 原因と手当て |
|---|---|---|
| 葉の根元が水っぽく茶色で倒れる | 湿っている | 根腐れ。腐った葉を抜き、鉢から出して根を乾かす |
| 葉全体が柔らかく黄色い | 湿っている | 過湿。水を止め、風通しのよい場所へ |
| 葉にしわが寄って少し細くなる | からからに乾いている | 水切れの初期。たっぷり与えれば数日で戻る |
| 葉の先だけ茶色く乾く | どちらでも起きる | 暖房の風か古傷。枯れた部分だけ切る |
サンスベリアの水やりに使うもの
「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。
表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。
- 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
- 規格の目安
- 容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。
葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。
- 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
- 規格の目安
- 鉢底より一回り大きいもの。
鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。
- 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
- 規格の目安
- 300〜500ml。霧の細かいもの。
水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。
- 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
- 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。
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