部屋のどこに置くかを先に決める
サンスベリアは乾燥と暗さの両方に耐える多肉質の植物で、窓のない部屋でも数か月は枯れません。ただし耐えるのと育つのは別で、暗い場所では新しい葉が細く薄く伸び、自分の重さで倒れます。まず置きたい場所を下の表で確かめ、育てる場所と飾る場所を分けて考えます。
| 場面 | 向き不向き | 気をつけること |
|---|---|---|
| レースのカーテン越しの南か東の窓辺 | 最も向く | 厚く締まった葉になる。真夏の直射は葉焼け |
| 窓から二〜三メートルの明るい壁際 | 向く | 生長は遅いが形は保てる。水やりを減らす |
| 窓のない玄関やトイレ | 飾る場所として短期間なら可 | 一か月ごとに明るい部屋と入れ替える |
| 冬に十度を下回る廊下や玄関 | 不向き | 根元から腐る。冬は暖かい部屋へ |
明るいほど締まった株になる
自生地のアフリカでは乾いた岩場や木の下で強い光を受けて育っています。室内でもレースのカーテン越しの明るい窓辺に置くと、葉が厚く硬くなり、縞模様や斑の色がはっきり出ます。暗い場所では葉が細長く伸び、斑入り品種は模様がぼやけます。ただし真夏の直射日光は葉の表面を白く焼くので、カーテンを一枚挟みます。
置き場所を変えたあとは、次に出る新しい葉で判断します。サンスベリアは生長が遅く、一枚の葉が伸びきるまで数か月かかるため、二週間で結論を出さず、新しい葉が古い葉の高さに届くまで同じ場所で待ちます。
- 新しい葉の幅で判断する
- 株の中心から出る新しい葉が、外側の古い葉より細く薄いなら光不足です。窓に一メートル近づけて次の葉を待ちます。
- 葉が倒れたら光を疑う
- 葉が外側に開いて倒れかかるのは、暗い場所で柔らかく伸びた証拠です。明るい場所へ移し、必要なら支柱で支えます。
- 葉焼けの跡を探す
- 葉の表面に白っぽく抜けた面や茶色の斑点があれば直射日光が強すぎます。カーテンを足すか窓から離します。
冬は十度以上を保つ
サンスベリアの最大の弱点は寒さです。十度を下回ると生長が止まり、五度以下が続くと葉の根元から水っぽく腐って倒れます。冬は暖かい部屋の窓辺に置き、夜はガラスから離すかカーテンを閉めます。暖房の風が直接当たる場所は葉の先が枯れるので避けますが、乾燥自体は苦にしません。
| 時期 | 昼の置き場所 | 夜の対策 |
|---|---|---|
| 11月 | 室内の明るい窓辺 | カーテンを閉めて冷気を遮る |
| 12〜2月 | 暖かい部屋の窓辺 | 十度を切る夜は部屋の中央へ。水は止める |
| 3〜4月 | 窓辺で日を取り込む | 暖かい日が続いたら夜も窓辺で慣らす |
冬に水を止めて乾かしておくと、多少の低温には耐えます。湿った土と低温の組み合わせが最も危険です。
夏は屋外で締めることもできる
五月から九月は屋外の明るい日陰か、午前だけ日の当たる場所に出すと、葉が硬く締まって色も濃くなります。ただし室内の弱い光に慣れた株を急に直射日光に当てると、一日で葉が焼けます。最初の一週間は日陰から始め、雨の当たらない軒下に置きます。雨ざらしにすると鉢の中が湿り続けて根が傷みます。
- 曇りの日に日陰から
- 初日は曇りの日を選び、建物の北側などの日陰に置きます。一週間後に明るい日陰へ移します。
- 雨の当たらない軒下に
- 梅雨や長雨で土が湿り続けると根腐れします。軒下やベランダの屋根の下に置き、受け皿は使いません。
- 九月末までに取り込む
- 最低気温が十五度を下回り始めたら室内へ。取り込む前に鉢の底と葉の付け根の虫を点検します。
鉢の重さと倒れやすさに注意する
背の高い品種は葉の高さが一メートルを超え、軽いプラスチック鉢では頭が重くて倒れます。倒れると葉が折れたり根が鉢から抜けたりするので、重い陶器鉢に植えるか、鉢カバーで重心を下げます。子どもや猫が触れる場所では、葉の先が硬く尖っているので、通り道を避けて置きます。
| 品種のタイプ | 倒れやすさ | 対策 |
|---|---|---|
| ローレンチーなどの背の高いタイプ | 高い。葉が一メートル近くになる | 重い鉢か鉢カバー。壁際に置く |
| ハニーなどのロゼット型の小型タイプ | 低い | 棚の上や窓辺でよい |
| シリンドリカなどの棒状の葉のタイプ | 中程度。葉が長くなると傾く | 支柱で束ねるか、鉢を重くする |
置き場所が原因の不調を見分ける
サンスベリアの不調は水の問題が多いのですが、置き場所が原因のこともあります。症状の出方から切り分け、置き場所の問題なら移動で直します。外側の古い葉が一枚ずつ黄色くなって枯れるのは自然な世代交代で、根元から切り取るだけで済みます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 新しい葉が細く薄い | 光不足 | 明るい窓辺へ。次の葉で判断 |
| 葉の表面が白く抜ける | 直射日光の葉焼け | カーテン越しに戻す。跡は消えない |
| 葉の根元が水っぽく腐って倒れる | 低温と過湿 | 暖かい場所へ。水を止め、腐った葉を抜く |
| 葉の先が茶色く乾く | 暖房の風 | 風の当たらない場所へ移す |
| 外側の葉が一枚ずつ枯れる | 自然な老化 | 根元から切る |
サンスベリアの置き場所を整えるのに使うもの
室内は、人が明るいと感じても植物には暗いことがほとんどです。光を足すか、置き場所を変えるかのどちらかです。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)で、株から 30〜50cm に吊るせるもの。1 日 8〜12 時間。
窓から離れた場所では、どの植物も徐々に間延びします。紫色のライトは効きますが、部屋の見た目が変わるので白色が現実的です。
- レースカーテン探す言葉「レースカーテン 遮光 UV」
- 規格の目安
- 光を通すもの。遮光率の高すぎるものは逆効果です。
夏の直射は、室内で育った葉を焼きます。外から入れたばかりの株ほど、一枚挟んで慣らします。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台 室内」
- 規格の目安
- 耐荷重を土と水を含めた重さで見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと、季節に合わせて置き場所を変えられません。床の通気も良くなります。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 小型」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
窓際は日中と夜で 10℃ 以上違うことがあります。冬に葉を落とす原因は、たいてい夜の冷え込みです。
- 窓辺に置けるなら、育成ライトは要りません。
- 加湿器は植物のためだけには要りません。霧吹きとサーキュレーターで足りることが多いです。
サンスベリアの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はサンスベリアの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。