植える場所を株の広がりで決める
コデマリは株元から細い枝を何本も出し、それが弓なりに垂れて高さ一メートルから一メートル半、横幅も同じくらいに広がります。枝垂れる姿が持ち味なので、壁や通路に接して植えると枝を詰めることになり、本来の形が出ません。株の中心から周囲に七十センチは空けられる場所を選びます。
日当たりを好み、半日陰でも育ちますが花数が減ります。土は選ばず、水はけさえよければ粘土質でも育ちます。西日の強い場所でも問題ありませんが、乾きすぎると夏に葉が傷むので、腐葉土を混ぜて保水性を持たせておきます。
| 用途 | 場所の条件 | 株間・余裕 |
|---|---|---|
| 一株を独立して見せる | 日なた、四方が開けた場所 | 周囲に七十センチ以上 |
| 生け垣・列植 | 日なた、幅一メートルの帯 | 株間六十〜八十センチ |
| 鉢植え | 日なたのベランダ、八号鉢以上 | 枝が垂れる分の空間を下に |
| 他の低木と混植 | コデマリが手前になる位置 | 後ろの木と一メートル |
小さな苗でも三年で幅一メートルになります。苗の大きさで場所を決めると必ず窮屈になるので、成木の幅で決めてください。
苗は枝の本数と根の張りで選ぶ
苗は秋から早春に、根巻きやポット苗で出回ります。株元から出ている枝の本数が多く、枝の根元が太いものを選びます。一本だけ長く伸びた苗より、短くても三本以上出ている苗のほうが早く形が整います。
- 株元の枝数を数える
- 株元から三本以上の枝が出ているものを選びます。一本立ちの苗は株立ちになるまで二年余分にかかります。
- 根鉢を持って重さを確かめる
- ポットを持って軽すぎる苗は根が少ないか乾いています。底から白い根が少し見える程度の、しっかり重い苗が根付きやすいです。
- 枝の先を触って確かめる
- 枝先が枯れ込んで黒ずんでいるものや、皮がしわになっているものは水切れ跡です。枝先まで張りのある苗を選びます。
植え付けは落葉期、穴は根鉢の二倍
植え付けの適期は葉が落ちた十一月から翌三月上旬です。真冬の一月は根が動かないので、十一月から十二月か、二月から三月上旬がよく根付きます。ポット苗なら春や秋の生育期でも植えられますが、真夏は避けます。
- 根鉢の二倍の穴を掘る
- 直径と深さが根鉢の二倍ほどの穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土を三割ほど混ぜます。粘土質なら軽石か川砂も一割足します。
- 元肥を穴の底に入れる
- 穴の底に緩効性の肥料をひと握り入れて土をかぶせ、根に直接触れないようにします。元肥(植え付け前に土へ入れておく肥料)はこれで十分です。
- 根鉢の肩を地面と同じ高さに
- 根鉢の上面が地面と同じか、やや高くなるように置きます。深植えにすると株元が蒸れて枝が出にくくなります。
- 水で土を締める
- 土を戻しながらたっぷり水を注ぎ、根と土のすき間をなくします。土が沈んだら足し、最後に株元を軽く押さえます。
根巻き苗の麻布と麻ひもは、外さずにそのまま植えて構いません。土の中で分解されます。ビニールのひもや化学繊維の布だけは外します。
植えた後の一年目の管理
植えた直後は枝を三分の一ほど切り詰めると、根と枝の釣り合いが取れて根付きがよくなります。その年の花は減りますが、二年目からの株立ちがしっかりします。一年目の春は雨が十日以上ないときに株元へたっぷり水をやります。二年目からは雨に任せて構いません。
根付いたかどうかは、四月に新芽が伸び始めるか、枝を軽く引いて動かないかで確かめます。一年目の夏に葉が縮れてしおれるのは水切れなので、朝に株元へ水をやります。株元にわらや腐葉土を敷いておくと乾きが和らぎます。
| 時期 | 一年目にすること | 確かめること |
|---|---|---|
| 植え付け直後 | 枝を三分の一切り詰める、たっぷり水 | 株がぐらつかない |
| 3〜4月 | 十日雨がなければ水やり | 新芽が伸び始める |
| 5〜6月 | 花後に軽く切り戻し | 枝を引いて動かない |
| 7〜8月 | 朝の水やり、株元に敷きわら | 葉がしおれて戻らないか |
| 11月 | 落葉後に株元へ堆肥 | 枝先まで張りがある |
根付かない、枯れ込むときの見分け方
植えて二か月たっても新芽が出ず、枝の皮をつめで削っても緑色が見えないなら、その枝は枯れています。株元近くの枝の皮が緑なら株は生きているので、枯れた部分を切り戻して待ちます。すべての枝が茶色なら根が腐っているか乾ききっているので、掘り上げて根を確かめます。
根付いた後に急に葉がしおれるときは、深植えか水のやりすぎで根が傷んでいるか、真夏の水切れかのどちらかです。株元を掘って土が湿っているのにしおれているなら根腐れで、水を止めて株元の土を軽くほぐし風を通します。乾いているなら水切れなので、朝にたっぷりやります。
- 枝の皮を削って見る
- つめで枝の皮を少し削り、緑色ならその枝は生きています。茶色で乾いていれば枯れているので、緑の部分まで切り戻します。
- 株元の土を触る
- しおれているときは株元を指で掘り、湿っているか乾いているかで水を足すか止めるかを決めます。
- 根を掘って確かめる
- 枝がすべて枯れて見えるときは根鉢を掘り上げ、根が白ければ植え直し、黒く柔らかければあきらめて新しい苗にします。
コデマリの植え付けに使うもの
苗も球根も、植えたあとに動かすと根が傷みます。植える日にそろえておくものだけを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、水はけ重視の配合。14〜25L の袋。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L、花壇なら 1 ㎡ あたり 20〜30L。
花壇でも、土が固いところは掘り上げて培養土を混ぜたほうが根が張ります。
- 腐葉土探す言葉「腐葉土 園芸」
- 規格の目安
- 葉の形が残っている完熟のもの。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 花壇 1 ㎡ あたり 5〜10L を掘り上げた土に混ぜます。
土をふかふかにして、水もちと水はけを同時に良くします。花壇の土づくりの基本です。
- 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 マグァンプ」
- 規格の目安
- 粒状で 1 年ほど効くタイプ。植え穴の底に入れて使います。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 5〜10g、花壇 1 ㎡ あたり 50g 前後。
根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。触れると濃さで傷みます。量は袋の表示に従ってください。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス 目盛り」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm。目盛り付きなら球根の深さを測れます。
球根は「球の高さの 2〜3 倍の深さ」に植えるのが基本で、目分量だと浅くなりがちです。
- 球根植え器は、球根をまとめて植えるようになってからで十分です。移植ごてで足ります。
- 鉢を毎回買い替えなくても、古い鉢を洗って日に当てれば使えます。
コデマリの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はコデマリの育て方にまとめています。
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