切る時期は花が終わった直後だけ
コデマリは春から夏に伸びた枝に翌年の花芽がつく、いわゆる旧枝咲きです。花が終わった五月中に切れば、その後伸びる枝に花芽がつきますが、秋や冬に切ると花芽ごと落とすことになり、翌春はほとんど咲きません。剪定は花後の五月から六月上旬に集中させます。
| 時期 | 切ってよいか | 理由 |
|---|---|---|
| 5月〜6月上旬(花後) | 切ってよい | この後伸びる枝に翌年の花芽がつく |
| 7月〜8月 | 軽い切り戻しまで | 花芽ができ始め、深く切ると減る |
| 9月〜11月 | 切らない | 花芽が完成しており切ると翌春咲かない |
| 12月〜2月 | 枯れ枝と古枝の間引きだけ | 花芽を残しつつ株元を整理できる |
冬に形が乱れて気になっても、枝先は切らないでください。株元の古い枝を根元から抜くのは冬でも構いません。
花後の切り戻しは枝の三分の一まで
花が茶色く散り終わったら、咲き終わった枝を三分の一ほど切り詰めます。伸びすぎて形を乱している枝は、外向きの芽の上で半分まで切って構いません。全体を刈り込むように切ると枝先ばかり細かく分かれて、弓なりに垂れる姿が消えるので、一本ずつ長さを変えて切ります。
- 咲き終わりを見て始める
- 花が茶色く変わって散り始め、葉が広がりきったころが合図です。五月下旬までに始めれば十分間に合います。
- 外向きの芽の上で切る
- 残す枝は外を向いた葉の付け根のすぐ上で切ります。内側の芽で切ると枝が株の中心へ向かって混み合います。
- 長さをそろえない
- 一本ずつ切る位置を変えて、自然に長短がつくようにします。同じ高さで切ると平らな刈り込みになって垂れる姿が出ません。
- 内側の細い枝は根元から
- 株の内側で交差する細い枝、下を向いた枝は根元から抜くように切ります。残す枝に光と風が通ります。
三年に一度、古い枝を抜いて更新する
株元から出る枝は、三年から四年たつと太くなって花つきが落ち、下のほうが枯れ込んできます。古い枝を根元から切り取って、株元から出る若い枝と入れ替えると、株全体が若返って花数が戻ります。毎年少しずつ、全体の枝の三分の一ほどを目安に古い順から抜きます。
古い枝は皮が灰色で縦にひび割れ、若い枝は赤茶色で滑らかです。株元をのぞいて、灰色で太い枝、枯れ込んだ枝、細くて花のつかない枝を選んで地際で切ります。冬の落葉期は枝の状態がよく見えるので、更新はこの時期に行うと楽です。
- 皮の色で古い枝を見分ける
- 灰色で縦にひびのある枝が古い枝です。赤茶色で滑らかな枝は若く、来年の花をつけるので残します。
- 地際で切る
- 古い枝は株元の地面すれすれで切ります。途中で切ると切り株から細い枝が吹き、株元が混み合います。
- 一度に三分の一まで
- 一年で抜くのは全体の三分の一までにします。半分以上を一度に抜くと翌年の花が極端に減ります。
大きくなりすぎた株の強剪定
何年も放置して高さ二メートル近くなり、株の内側が枯れ込んでいるときは、冬の落葉期に思い切って株元二十センチから三十センチまで全部切り詰めます。翌春の花はほぼ咲きませんが、株元から新しい枝が勢いよく伸び、翌々年から若い株の花が戻ります。コデマリは芽吹く力が強いので、この強剪定に耐えます。
- 落葉期に地際三十センチで切る
- 十二月から二月に、すべての枝を株元から二十から三十センチの高さでそろえて切ります。太い枝はのこぎりで、切り口は斜めにして水がたまらないようにします。
- 春に伸びた枝を間引く
- 四月から五月に株元から多数の芽が伸びます。細く弱い芽を間引いて十本前後に絞ると、太い枝が育ちます。
- その年は切らない
- 強剪定した年は花後の切り戻しをしません。伸びた枝をそのまま伸ばし、翌春に咲かせてから通常の剪定に戻します。
強剪定の翌年に一輪も咲かなくても失敗ではありません。株元の枝が赤茶色で張りがあれば、その次の春にたっぷり咲きます。
咲かない、枝が垂れないときの原因と直し方
春に花がほとんど咲かないときは、前年の秋か冬に枝先を切ったのがほぼ原因です。生け垣のように刈り込んだ場合も同じで、花芽を落としています。今年は諦めて、五月に軽く切り戻すだけにとどめ、秋以降は手を触れなければ翌春に咲きます。
枝が垂れずに真上に立ち上がるのは、若い株か、強剪定の翌年で枝が太く勢いがあるためです。二年目からは枝先が重くなって自然に垂れます。逆に垂れすぎて地面に着くのは、株が古くなって細い枝ばかりになっているので、古い枝の更新で太い枝を出させます。
| 症状 | 考えられる原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 春に花が咲かない | 秋冬に枝先を切った、刈り込み | 五月に軽く切るだけにして秋以降触らない |
| 枝が上に立って垂れない | 若い株、強剪定の翌年 | 何もせず二年目を待つ |
| 枝が地面に着くほど垂れる | 古い株で細い枝ばかり | 古い枝を地際で抜いて更新 |
| 株の内側が枯れ込む | 枝の混み合い、更新不足 | 内側の細い枝を根元から抜く |
コデマリの剪定・切り戻しに使うもの
切り戻しは株を若返らせる作業です。切る位置と、切り口を乾かすことに関わるものだけで足ります。
- 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 園芸 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 5cm 前後。バイパス式(刃が交差するもの)は切り口がきれいです。
アンビル式(刃が台に当たるもの)は茎を潰します。生きた枝を切るならバイパス式を選びます。
- 消毒用アルコール探す言葉「消毒用アルコール スプレー」
- 規格の目安
- 濃度 70〜80%。スプレー式。
株を変えるたびに刃を拭きます。病気の株から健全な株へ、はさみが運んでしまうのを防げます。
- 園芸用手袋探す言葉「園芸手袋 背抜き」
- 規格の目安
- 手のひらにゴムを張った背抜きタイプ。細かい作業ができる薄手のもの。
茎の汁でかぶれる植物があります。厚い革手袋だと、切る位置を指で確かめられません。
- 柔らかい茎の草花は、指で摘めばはさみは要りません。
- 癒合剤は木の太い枝を切るときのもので、草花には要りません。
コデマリの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はコデマリの育て方にまとめています。
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