植える時期は落葉している間に決める
ユキヤナギは葉を落として休んでいる十一月から三月上旬に植えるのがいちばん安全です。根が動いていないので掘り上げや植え付けの傷みが少なく、春に芽吹く前に新しい根を出す準備ができます。真夏の植え付けは水切れで枯れやすく、避けるべき時期です。
鉢に入った苗なら春や秋にも植えられますが、根鉢を崩さないことが条件です。植える時期をいつにするかは、苗の状態と自分の庭の水やりの手間をどこまでかけられるかを見て判断してください。
| 時期 | 向き不向き | 注意点 |
|---|---|---|
| 11月〜12月 | 最適、根付きが良い | 植えた後に敷きわらで防寒 |
| 2月下旬〜3月上旬 | 最適、芽吹き前に根が動く | 芽がふくらむ前に済ませる |
| 4月〜5月 | 鉢苗なら可 | 根鉢を崩さず、水切れに注意 |
| 7月〜8月 | 不向き | 枯れやすい、秋まで待つ |
花付きの鉢を春に買ったら、花が終わってから庭に下ろします。開花中に植えると花がしおれやすくなります。
枝の広がりを見込んだ場所を選ぶ
ユキヤナギは高さ一〜二メートル、横幅も同じくらいに広がります。枝先が地面に届くほど垂れるのが持ち味なので、通路のすぐ脇や壁際に詰めて植えると、毎年枝を切り詰めることになって本来の姿が出ません。株の中心から一メートル以上は空けておく場所が向いています。
日当たりは半日以上必要で、日陰では花が少なく枝がひょろ長くなります。土質は選びませんが、水が長くたまる場所は根腐れの原因になるので盛り土をして高く植えます。
- 日当たりを一日観察
- 植える前に午前と午後の日の当たり方を確かめます。冬は落葉樹の陰でも、春以降に日が当たるなら問題ありません。
- 広がる幅を地面に描く
- 株の中心から半径一メートルの円を地面に描き、通路や隣の木と重ならないか確かめます。重なるなら位置を動かします。
- 雨の後の水たまりを見る
- 大雨の翌日に水が残る場所は避けるか、二十センチほど盛り土をして排水を良くします。
良い苗の見分け方
園芸店では冬に根巻き苗やポット苗が並びます。株元から細い枝が何本も出ているものが、翌年からたくさん花を付ける良い苗です。一本の太い幹だけの苗は株立ちになるまで時間がかかります。枝の皮がしわしわに乾いているものは避けます。
| 見た目 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 株元から枝が五本以上 | 良い苗 | 株立ちが早く花数が多い |
| 枝の皮が張りつやがある | 良い苗 | 水分が保たれている |
| 太い幹一本のみ | 時間がかかる | 分枝するまで二〜三年 |
| 枝がしわしわで軽い | 避ける | 乾燥して根が傷んでいる |
植え穴の作り方と植え付けの手順
植え穴は根鉢の二倍の幅、深さは根鉢と同じかやや浅めに掘ります。深く植えすぎると株元が蒸れて枝が枯れ込むので、根鉢の上面が地面と同じ高さになるようにします。掘り上げた土に腐葉土を三割ほど混ぜ、元肥(植え付け前に土へ混ぜる肥料)は緩効性のものを少量だけ底の土に混ぜます。
- 根鉢の二倍の穴を掘る
- 幅は根鉢の二倍、深さは根鉢と同じにします。底の土をほぐし、腐葉土と少量の緩効性肥料を混ぜて戻します。
- 根鉢の高さを合わせる
- 苗を置いて根鉢の上面が地面と同じか少し高くなるよう調整します。低ければ土を足して底上げします。
- 土を戻して水極めをする
- 半分ほど土を戻したらたっぷり水を注ぎ、棒で突いて根と土の隙間をなくします。水が引いたら残りの土を戻します。
- 枝を三分の一切り詰める
- 根巻き苗は根が減っているので、枝先を三分の一ほど切って蒸散を抑えます。ポット苗なら切らなくてかまいません。
植えた後の一年目の管理
植え付けから根付くまでの一年は、水やりが最も大事な作業です。露地でも晴れが一週間続いたら株元にたっぷり与えます。特に五月から九月は乾きが早く、葉がしおれてから気付くと枝先が枯れ込みます。一年目は花を楽しむより根を張らせることを優先し、追肥(育ちの途中で足す肥料)は控えめにします。
- 敷きわらで乾燥を防ぐ
- 株元に腐葉土やもみ殻を厚さ三センチほど敷きます。乾燥を防ぎ、夏の地温上昇も抑えられます。
- 晴れが続いたら株元へ
- 一週間雨がなければ、株元に十リットルほど時間をかけて注ぎます。葉に水をかけるだけでは根に届きません。
- 一年目は肥料を控える
- 三月に化成肥料をひとつまみ与える程度にとどめます。与えすぎると枝が軟らかく伸びて倒れます。
植え付けに失敗したときの立て直し
植えた年の春に芽吹きが弱い、枝先から枯れ込むといったときは、水切れか深植えのどちらかがほとんどです。株元を掘って根鉢の上面が地面より深いなら植え直します。枝が枯れ込んでいても株元が緑なら回復するので、枯れた部分だけ切り戻して待ちます。
| 症状 | 考えられる原因 | 立て直し方 |
|---|---|---|
| 芽吹かない、枝が乾いている | 水切れ、根の乾燥 | 枝を半分に切り戻し、株元へ水を続ける |
| 芽吹いた葉がすぐしおれる | 根鉢と土の隙間 | 水極めをやり直し、土を足す |
| 株元から枝が枯れ込む | 深植えで蒸れた | 落葉期に浅く植え直す |
| 葉が黄色く生育が止まる | 水はけの悪さ | 盛り土して植え直す |
枝の皮を爪で少し削って緑なら生きています。茶色で乾いていれば、その先は切り落として様子を見ます。
ユキヤナギの植え付けに使うもの
苗も球根も、植えたあとに動かすと根が傷みます。植える日にそろえておくものだけを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、水はけ重視の配合。14〜25L の袋。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L、花壇なら 1 ㎡ あたり 20〜30L。
花壇でも、土が固いところは掘り上げて培養土を混ぜたほうが根が張ります。
- 腐葉土探す言葉「腐葉土 園芸」
- 規格の目安
- 葉の形が残っている完熟のもの。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 花壇 1 ㎡ あたり 5〜10L を掘り上げた土に混ぜます。
土をふかふかにして、水もちと水はけを同時に良くします。花壇の土づくりの基本です。
- 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 マグァンプ」
- 規格の目安
- 粒状で 1 年ほど効くタイプ。植え穴の底に入れて使います。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 5〜10g、花壇 1 ㎡ あたり 50g 前後。
根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。触れると濃さで傷みます。量は袋の表示に従ってください。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス 目盛り」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm。目盛り付きなら球根の深さを測れます。
球根は「球の高さの 2〜3 倍の深さ」に植えるのが基本で、目分量だと浅くなりがちです。
- 球根植え器は、球根をまとめて植えるようになってからで十分です。移植ごてで足ります。
- 鉢を毎回買い替えなくても、古い鉢を洗って日に当てれば使えます。
ユキヤナギの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はユキヤナギの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。