水やりは根付く前と鉢植えだけ
露地に植えて二年目以降のユキヤナギは、基本的に水やりは要りません。根が広く深く張り、関東の雨量なら真夏でもしおれることはまれです。水が必要なのは植えて一年目の株と鉢植えで、これらは土の表面を触って乾いていたら株元にたっぷり与えます。
与えるかどうかは葉の様子を見て判断します。朝から葉が垂れてしおれているなら水不足、夕方だけしおれて朝に戻るなら暑さの反応で水は要りません。
| 状態 | 水やりの要否 | 目安 |
|---|---|---|
| 露地、植えて一年目 | 必要 | 晴れが一週間続いたら株元に十リットル |
| 露地、二年目以降 | 原則不要 | 真夏に二週間雨がなければ与える |
| 鉢植え、春〜秋 | 必要 | 表土が乾いたら鉢底から流れるまで |
| 鉢植え、冬 | 控えめ | 表土が乾いて二〜三日後、午前中に |
肥料は寒肥と花後の二回
ユキヤナギはやせ地でも育つ丈夫な花木で、肥料が多すぎると枝ばかり伸びて花が減ります。露地では一月から二月の寒肥(休眠中に与えて春の生育に備える肥料)と、花後の追肥(育ちの途中で足す肥料)の二回で十分です。寒肥には油かすや堆肥などゆっくり効くもの、花後には緩効性の化成肥料を使います。
- 一月〜二月に寒肥
- 株の周囲、枝先の真下あたりに溝を掘り、油かすと堆肥を混ぜて埋めます。根の先端が肥料を吸いやすい位置です。
- 花後の剪定と同時に追肥
- 切り戻しをしたら緩効性の化成肥料を一握りばらまきます。新枝の伸びを助け、夏の花芽作りにつながります。
- 夏以降は与えない
- 七月以降に肥料を与えると枝が徒長(細長く軟らかく伸びること)して花芽が付きにくくなります。秋の肥料も不要です。
鉢植えでの水と肥料の加減
鉢植えは土が少なく乾きも肥料切れも早いので、露地より小まめな管理が必要です。深さ三十センチ以上の鉢に水はけの良い土で植え、春から秋は表土が乾いたら鉢底から流れるまで水を与えます。肥料は緩効性の置き肥を三月と五月に、夏以降は与えません。根詰まりすると水が染み込まなくなるので、二〜三年に一度は落葉期に植え替えます。
- 鉢は深型を選ぶ
- 根が深く伸びるので、深さ三十センチ以上、直径も三十センチ以上の鉢を使います。浅い鉢は夏に水切れしやすくなります。
- 置き肥は三月と五月
- 緩効性の固形肥料を鉢の縁に沿って三〜四か所置きます。五月の分は花後の剪定と合わせて置きます。
- 水が染み込まなければ植え替え
- 水やりのときに表面で水が止まるなら根詰まりです。落葉期に根鉢を三分の一ほどほぐして新しい土で植え直します。
夏の暑さと乾燥への対応
ユキヤナギは暑さに強い花木ですが、鉢植えは真夏の直射日光で鉢の中の温度が上がり根が傷むことがあります。七月から八月は鉢を半日陰に移すか、鉢を二重にして熱を遮ります。露地の株も植えて一年目なら株元に敷きわらをして乾燥を防ぎます。葉先が茶色く枯れるのは水切れの合図なので、確かめたら朝夕に水を与えます。
鉢植えの水切れは、鉢を持ち上げた重さで見分けるのが確実です。朝に持って軽いなら与え、重いなら夕方まで待ちます。毎日決まった時間に与えるより、土の状態を触って確かめる習慣が根腐れを防ぎます。
- 鉢は午後の日差しを避ける
- 七月から八月は午後に日陰になる場所へ鉢を移します。動かせないなら鉢の周りにすだれを立てます。
- 敷きわらで地温を抑える
- 露地の若い株は株元に腐葉土やもみ殻を厚さ三センチほど敷き、乾燥と地温の上昇を防ぎます。株の中心を埋めないように周囲だけに置きます。
冬の管理は何もしないが基本
ユキヤナギは氷点下十度以下でも枯れない耐寒性があり、関東の露地なら防寒は不要です。落葉して枝だけになった姿は枯れたように見えますが、枝を曲げてしなやかなら生きています。冬にやることは寒肥と、鉢植えの控えめな水やり、それに枯れ枝の除去だけです。
落葉して枝だけの姿になっても、株元から新しい細い枝が出ていれば株は元気です。冬の間に株全体を眺め、春に抜く古枝と残す若枝の見当を付けておくと、花後の剪定が迷わず進みます。
| 月 | 露地の作業 | 鉢植えの作業 |
|---|---|---|
| 12月 | 落葉した葉の片付け | 水は表土が乾いて数日後に |
| 1月〜2月 | 寒肥を埋める | 植え替え、寒肥 |
| 3月上旬 | 枯れ枝だけ取り除く | 日当たりに出す |
葉が黄色い・枝が枯れるときの見分け
生育期に葉が黄色くなる、枝先から枯れ込むといった不調は、水と肥料のどちらかが過不足になっていることがほとんどです。株を見て、どの部分からどう変化しているかで原因を切り分けます。丈夫な木なので、原因を取り除けば翌年には立ち直ります。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 下葉から黄色く落ちる | 水のやりすぎ、根腐れ | 水を控え、鉢なら植え替え |
| 葉先が茶色く縮れる | 水切れ | 朝夕に株元へたっぷり |
| 枝が軟らかく伸びて倒れる | 肥料過多 | 肥料を止め、花後に切り戻す |
| 全体に葉が小さく色が薄い | 肥料切れ、根詰まり | 寒肥を与える、鉢は植え替え |
秋に葉が黄色くなって落ちるのは紅葉で、正常です。生育期の黄変だけを不調と判断します。
ユキヤナギの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
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