咲く株と咲かない株の見分け
チランジアは一つの株が一生に一度だけ花を咲かせ、その後は子株を出して親株はゆっくり枯れていきます。花が咲かないのは異常ではなく、株がまだ十分に育っていないか、光が足りないかのどちらかです。まず自分の株がどの状態かを姿で確かめます。
種類によって咲きやすさも違います。イオナンタやストリクタは小さな株でも数年で咲きますが、キセログラフィカのような大型種は手のひらを超える大きさになるまで十年近くかかります。購入時の種類名を控えておくと、待つ目安が立てられます。
| 株の姿 | 状態 | やること |
|---|---|---|
| 中心の葉が赤や紫に色づく | 開花が近い | 光と水を保ち、浸水は花を避けて行う |
| 中心から筒状の花茎が伸びる | 開花中 | 花に水をかけない。数日から数週間楽しむ |
| 花が終わり、株元に小さな芽 | 子株が出ている | 親株の半分の大きさまで育てて外す |
| 購入から一年以上、変化なし | まだ若いか光不足 | 明るい場所に移し、二〜三年待つ |
花を咲かせる条件
開花には株が十分な大きさに育つことと、その種類に合った光の量、そして春から秋の温度差が関わります。イオナンタのように葉が赤く色づいて咲く種類は、光が強いほど色が鮮やかになります。暗い場所で数年育てた株は、まず光を増やすことから始めます。
- レースのカーテン越しの光を毎日当てる
- 開花には室内の奥では光が足りません。窓から一メートル以内に置き、葉の色が濃くなるのを目安にします。
- 生育期に水を切らさない
- 四月から十月の生育期に霧吹きを週三回以上続けると、株が充実して花芽が動きます。水不足の株は花より生き残りを優先します。
- 薄い液体肥料を月一回
- 生育期に観葉植物用の液体肥料を規定の四倍以上に薄め、霧吹きや浸水の水に混ぜます。濃いと葉が焼けます。
開花中の手入れ
花は種類によって一日で終わるものから数週間続くものまであります。花に水がかかると茶色く傷むので、開花中の水やりは霧吹きで花を避けて葉に与えます。浸水は花が終わるまで控えます。
花の色は種類で異なり、イオナンタは紫の筒状の花、ストリクタはピンクの苞に青紫の花が付きます。開花に合わせて葉が赤く染まる種類は、花が終わると数週間で緑に戻ります。これは異常ではなく、次は子株の準備に入った合図です。
- 花を避けて葉にだけ霧吹き
- 花茎を指でよけ、葉の付け根と裏に向けてかけます。花に付いた水滴はティッシュで吸い取ります。
- 終わった花茎は根元で切る
- 花が枯れたら花茎を株元近くで切ります。残しておくと腐って株を傷めることがあります。
子株を育てて外す
花後に親株の株元から出る子株が、次の世代です。親株は子株に養分を送りながら一〜二年かけて枯れていきます。子株を早く外すと育ちが悪くなるので、親株の半分から三分の二の大きさになるまで付けたままにします。
子株は一つの親株から一〜三個、種類によってはそれ以上出ます。出てくる位置は株元の葉の間で、最初は米粒ほどの緑の点にしか見えません。見つけたら霧吹きのときに水がかかるよう向きを整えておくと、育ちがそろいます。
- 親株の半分の大きさまで待つ
- 子株が親株の半分以上になったら外せます。急がないなら親株が枯れるまで付けておくと、群生株(クランプ)として育ちます。
- 根元をつまんで横にひねる
- 子株の根元を持ち、親株から横にひねるように外します。切れないときはハサミで付け根を切ります。
- 外した子株は親株と同じ管理
- 小さい分だけ乾きやすいので、霧吹きの回数を少し増やします。ワイヤーに固定すると安定します。
群生株として育てる選択
子株を外さずに残すと、親株の周りに数株が寄り添った群生株になり、数年で手のひらほどの塊になります。見た目が豪華になる一方、株同士が密になって中心に水がたまりやすく、乾きが遅くなるので風通しに一層気を配ります。
| 目的 | 子株の扱い | 注意 |
|---|---|---|
| 株数を増やしたい | 半分の大きさで外す | 外した直後は水を多めに |
| 塊にして飾りたい | 外さず育てる | 中心の水残りに注意。浸水後は長めに乾かす |
| 親株を長く保ちたい | 小さいうちに外す | 親株の負担が減り、一年ほど長持ちする |
咲いた後に親株が枯れるときの見分け
開花後に親株の下葉が茶色く枯れ始めるのは自然な流れで、病気ではありません。ただし子株が出る前に株全体が急に柔らかくなるなら蒸れによる腐りで、対処が違います。枯れ方の順番を見て判断します。
- 下葉から順に枯れるなら自然
- 外側の葉から少しずつ茶色くなり、株元の子株が育っているなら心配はいりません。枯れた葉は引き抜かず、自然に取れるまで置きます。
- 中心が黒く柔らかいなら腐り
- 中心から急に崩れるときは蒸れです。子株が付いていれば早めに外して助け、親株は風通しのよい場所で乾かします。
- 枯れ葉を無理に外さない
- 枯れた下葉を引き抜くと子株の根元を傷めます。乾いて自然に取れるまで待ち、取るときは指先で軽くつまむ程度にします。
チランジアの花を咲かせるのに使うもの
鉢ものが咲かない原因は、たいてい光の不足か、休ませ方です。肥料を足す前にそこを確かめます。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)。株から 30〜50cm、1 日 8〜12 時間。
花芽が付くには、葉を保つより多くの光が要ります。葉は元気なのに咲かないなら、まず光量を疑います。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いもの。
窒素が効きすぎていると葉ばかり茂ります。つぼみの上がる時期は窒素を控えます。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 最低最高」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
花芽を付けるのに、一定期間の低温が要る植物があります。何度まで下がったかが分からないと再現できません。
- 開花促進剤より、光量と休眠期の温度のほうが効きます。
- 窓辺で十分な光が取れるなら、育成ライトは要りません。
チランジアの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はチランジアの育て方にまとめています。
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