葉の色で種類を見分けて置き場所を決める
チランジアはエアプランツとも呼ばれ、土に植えず空中で育てる着生植物です。葉の表面に細かい毛(トリコーム)があり、この毛の多さで水を受け取る力と光の好みが変わります。まず自分の株が銀葉か緑葉かを葉の色で見て、下の表で置き場所と水やりの基本を決めます。
| タイプ | 見た目 | 好む光 | 水の与え方 |
|---|---|---|---|
| 銀葉種 | 葉が白っぽく毛羽立つ。イオナンタ、キセログラフィカなど | 明るい。レースのカーテン越しの直射に近い光 | 乾きに強い。霧吹きと月一〜二回の浸水 |
| 緑葉種 | 葉がつるりと緑。ブッツィー、ブルボーサなど | やや暗め。明るい日陰 | 乾きに弱い。霧吹きの回数を多めに |
| 中間 | 薄い銀色で毛が目立たない。カプトメデューサなど | 明るい日陰 | 銀葉と緑葉の中間 |
迷ったら明るい日陰に置き、葉先が茶色く乾くなら暗めへ、葉が柔らかく間延びするなら明るい方へ動かします。
光は思ったより多く必要
「日陰で育つ」と紹介されることが多いのですが、実際には暗い部屋で長く育つ種類は少なく、光が足りないと葉が細く柔らかくなり、水を吸う力も落ちて数か月で枯れます。目安は昼間に照明を消しても本が読める明るさで、窓から二メートル以内が基本です。
- 東か南の窓辺の、レースのカーテン越し
- 午前中に柔らかい光が入る東の窓が最も向きます。南の窓ではレースのカーテンを閉め、夏は少し離します。
- 新しい葉の姿で判断する
- 中心から出る新しい葉が古い葉より細く、色が薄いなら光不足です。葉が締まって銀色が濃くなれば足りています。
- 窓のない場所は照明で補う
- 洗面所や玄関など窓のない場所では、白い光の照明を株から三十センチ以内に置き、一日十時間ほど当てます。それでも週に一度は窓辺で日に当てます。
風通しが水やりの成否を決める
チランジアが枯れる原因で最も多いのは、水を与えた後に乾かないことです。株の中心に水がたまったまま風がないと、数日で中心から腐って葉がばらばらに抜けます。置き場所を決めるときは、光と同じくらい空気が動くかを見て選びます。
- ガラス容器の中に閉じ込めない
- ふたのあるガラス容器や口の狭い瓶に入れると、水やり後に乾かず蒸れます。飾るなら口の広い器で、水やりのときは出して乾かします。
- ワイヤーや流木に固定して浮かせる
- 棚に直接置くと底に水が残ります。ワイヤーに引っかける、流木に針金で留めるなど、空気が全体に回る置き方にします。
- 空気が止まる部屋はサーキュレーターを使う
- 締め切った部屋では、株に直接ではなく部屋全体の空気を動かす向きで弱く回します。水やり後に六時間以内に乾く風の強さが目安です。
季節ごとの動かし方
| 時期 | 置き場所 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 4〜5月 | 窓辺のレースのカーテン越し | 生育が始まる。光を十分に |
| 6〜9月 | 窓から少し離すか屋外の半日陰 | 直射で葉焼け。夕方の水やりと風通し |
| 10〜11月 | 窓辺へ戻す | 最低気温十度を目安に屋外から取り込む |
| 12〜3月 | 昼は窓辺、夜は部屋の中央 | 五度以下で傷む。窓際の冷気と暖房の風を避ける |
屋外に出すなら五月から九月の間、雨が直接当たらない軒下の半日陰が向きます。強い雨と直射の両方を避けます。
屋外で育てるとよく締まる
夏の間だけ屋外に出すと、風と昼夜の温度差で葉が締まり、室内より丈夫に育ちます。ただし室内から急に出すと一日で葉焼けするので、日陰から一週間かけて慣らします。台風や長雨の予報が出たら室内に取り込みます。
- 北側の軒下から始める
- 直射が当たらない軒下に一週間置いてから、午前中だけ日が当たる場所へ移します。夏の西日は当てません。
- 夕方に霧吹きで水を与える
- 屋外は乾きが早いので、夕方に葉全体が濡れるまで霧吹きします。翌朝までに乾く量にとどめます。
- 十月に取り込む前に虫を確かめる
- 葉の付け根にカイガラムシやナメクジが隠れていることがあります。株を軽く振り、水で洗ってから室内に入れます。
置き場所が原因の不調と直し方
枯れる前には必ず姿に変化が出ます。葉先が茶色く縮れるのは乾きすぎか強すぎる光、株が柔らかく中心が黒ずむのは蒸れ、葉が細く間延びするのは光不足です。原因の見分けが付けば、置き場所を変えるだけで新しい葉は正常に戻ります。
- 葉先が茶色く縮れるときは
- 光が強すぎるか湿度が低すぎます。窓から離し、霧吹きの回数を増やします。縮れた先端は元に戻らないので、増えないかを見て判断します。
- 中心が黒ずんで葉が抜けるときは
- 蒸れによる腐りです。株を逆さにして水を切り、風通しのよい場所へ移します。中心まで腐っていると回復は難しく、脇から子株が出るのを待ちます。
- 葉が細く柔らかいときは
- 光不足です。一段明るい場所へ移し、二〜三か月かけて新しい葉が締まるのを待ちます。急に強い光に当てると焼けるので段階を踏みます。
チランジアの置き場所を整えるのに使うもの
室内は、人が明るいと感じても植物には暗いことがほとんどです。光を足すか、置き場所を変えるかのどちらかです。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)で、株から 30〜50cm に吊るせるもの。1 日 8〜12 時間。
窓から離れた場所では、どの植物も徐々に間延びします。紫色のライトは効きますが、部屋の見た目が変わるので白色が現実的です。
- レースカーテン探す言葉「レースカーテン 遮光 UV」
- 規格の目安
- 光を通すもの。遮光率の高すぎるものは逆効果です。
夏の直射は、室内で育った葉を焼きます。外から入れたばかりの株ほど、一枚挟んで慣らします。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台 室内」
- 規格の目安
- 耐荷重を土と水を含めた重さで見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと、季節に合わせて置き場所を変えられません。床の通気も良くなります。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 小型」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
窓際は日中と夜で 10℃ 以上違うことがあります。冬に葉を落とす原因は、たいてい夜の冷え込みです。
- 窓辺に置けるなら、育成ライトは要りません。
- 加湿器は植物のためだけには要りません。霧吹きとサーキュレーターで足りることが多いです。
チランジアの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はチランジアの育て方にまとめています。
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