春の作業
冬の室内管理から屋外へ移す季節です。最低気温が十五度を超える日が続いたら屋外へ出し、最初の一週間は午前中だけ日に当てて慣らします。生育が動き出したら水と肥料を再開します。
屋外に出した直後は毎日葉を見て、白い斑点が出たら日を弱めます。慣らしの一週間を省くと葉焼けで一年分の葉を傷めます。焼けた葉は元に戻らないため、春の慣らしだけは丁寧に行います。
春の植え替えや株分けもこの時期です。根が動き出す四月から五月に行うと、傷んだ根がすぐに回復して夏の生育に間に合います。作業後は一週間ほど半日陰で養生させます。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 3月 | 室内で水やりを少し増やす | 根の先端が色づき始めたら |
| 4月 | 液体肥料を再開、株の整理 | 新しい根が伸び始めたら |
| 5月 | 屋外へ出す、遮光なしで慣らす | 最低気温十五度以上が続いたら |
夏の作業
一年で最も生育が進む時期です。水は朝夕二回、肥料は週に二回と、最も手厚く管理します。真夏の直射は葉を焼くため遮光率四割程度の寒冷紗をかけますが、遮りすぎると花芽が来ません。
夏の水やりは根の色を見てから行います。朝に白ければ朝、夕方に白ければ夕方と、色で判断すると回数を固定するより失敗が減ります。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 6月 | 梅雨は雨に当てて構わない、風を確保 | 長雨なら軒下へ |
| 7月 | 遮光開始、朝夕の水やり | 葉に白い斑点が出たら遮光を強める |
| 8月 | 水と肥料を最大に、漬け込み週二回 | 根の先端が緑で伸びていればよい |
夏に初夏の花が咲くことがあります。開花中は肥料を止めます。
秋の作業
花芽を作る大切な季節です。遮光を外して直射に当て、昼夜の温度差を利用します。最低気温が十五度を切り始めたら取り込みの準備をし、十度を下回る前に室内へ移します。
取り込みの時期は天気予報の最低気温で判断します。十月下旬から十一月上旬が関東平野部の目安ですが、年によって二週間ずれます。
秋は肥料を減らす時期でもあります。九月までは週二回、十月は週一回、十一月で止めるという段階を踏むと、冬に入る前に株が締まります。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 9月 | 遮光を外す、肥料を週一回に | 残暑が収まったら |
| 10月 | 屋外で温度差に当てる、取り込み準備 | 最低気温十五度を切り始めたら |
| 11月 | 室内の窓辺へ、肥料を止める | 最低気温十度が近づいたら |
冬の作業
生育が止まり、守る季節です。南向きの窓辺で光を確保しつつ、夜は窓から離して十五度を保ちます。水は二〜三日に一回、暖かい日の午前中に与え、夕方以降は根を濡らしません。秋に付いた花芽がこの時期に咲きます。
冬に葉が一〜二枚落ちるのは普通で、慌てる必要はありません。ただし三枚以上続けて落ちるなら温度不足ですから、置き場所を見直します。
冬の水やりは午前十時ごろ、室温の水で行います。夕方以降に濡らすと夜の冷え込みで根が傷むため、時間帯だけは守ります。時間帯を守るだけで冬の根腐れはほぼ防げます。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 12月 | 窓辺で管理、夜は移動、加湿 | 湿度五割を目標 |
| 1月 | 水は控えめ、開花中は肥料なし | 根が白くなって一〜二日後に水 |
| 2月 | 最も寒い時期、温度優先 | 下葉が黄変したら暖かい場所へ |
月をまたいで続けること
月ごとの作業とは別に、一年を通じて続ける習慣があります。根の色を見る、葉の付け根の水を切る、風を動かす、この三つを毎日の癖にすると大きな失敗はまず起きません。
三つの習慣に加えて、月に一回は株全体の写真を撮っておくと、葉の枚数や根の伸びの変化を比べられて、不調の始まりに早く気づけます。
- 毎朝根の色を見る
- 根が白ければ水、緑なら待つ。この判断を毎朝一回行うだけで、水の過不足のほとんどを防げます。
- 葉の付け根を乾かす
- 水やりのあとは株を軽く振って葉の付け根の水を落とします。特に冬の夜に水が残っていると腐りの原因になります。
- 風を止めない
- 屋外では風の通る場所、室内ではサーキュレーターを常に弱で回します。空気が止まると根が乾かず病気が出ます。
取り込みが遅れたときの立て直し
十度以下の夜に当ててしまい下葉が黄変したときは、すぐに暖かい室内へ移し、水を控えて回復を待ちます。一晩程度なら葉を数枚失うだけで済むことが多く、春に新しい根が出れば立ち直ります。
傷んだ株の見分け方は、株の中心を軽く触って確かめることです。硬く締まっていれば成長点は生きていますが、柔らかく水っぽければ腐りが進んでいます。
- すぐに暖かい場所へ
- 十五度以上の場所へ移し、一週間は水を霧吹き程度に留めます。冷えた株に水を多く与えると腐りが進みます。
- 黄変した葉は自然に落とす
- 黄変した葉は無理に取らず、完全に枯れてから外します。緑が残る葉は光合成を続けているため残します。
- 春まで守りに徹する
- 回復は春に根が動いてからです。冬の間は肥料を与えず、光と温度を確保して耐えさせます。
バンダの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
バンダの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はバンダの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。