肥料は生育期に薄く回数を分ける
バンダは他の洋ランより肥料を好みますが、根がむき出しなので濃い肥料はすぐ根を傷めます。洋ラン用の液体肥料を規定の二倍に薄め、生育期には週に一〜二回、水やりと同時に与えるのが基本です。
肥料が効いているかどうかは、新しい葉の大きさで確かめます。前の葉より新葉が小さくなってきたら不足、葉が濃い緑で柔らかく伸びすぎたら過多の目安です。
肥料の種類は、窒素・リン酸・カリがほぼ同じ割合の洋ラン用液体肥料で足ります。花を咲かせたいからとリン酸の多い肥料に偏ると、葉と根の生育が遅れて結局花が来ません。
| 時期 | 液体肥料の濃さ | 回数 |
|---|---|---|
| 4月〜5月 | 規定の二倍に薄める | 週に一回 |
| 6月〜9月 | 規定の二倍に薄める | 週に二回 |
| 10月〜11月 | 規定の三倍に薄める | 週に一回 |
| 12月〜3月 | 与えない | 水のみ |
固形の置き肥は置く場所がないため使いません。液体肥料一本で組み立てます。
肥料の与え方の手順
肥料は乾いた根に直接かけると濃度の刺激で先端が傷みます。先に水で根を湿らせてから肥料入りの水をかける二段階が安全です。手間は増えますが、根の先端が黒く止まる失敗をほぼなくせます。
肥料の効き目は一週間ほどで新葉の張りに現れます。与えたあとに葉先が茶色く枯れ込むなら濃すぎのサインですから、次回はさらに薄めます。
- 先に水で濡らす
- 根が緑に変わるまで水で濡らします。乾いた根に肥料水を直接与えないことが根を守る最大のコツです。
- 薄めた肥料を全体に
- 規定の二倍に薄めた液体肥料を霧吹きか漬け込みで根全体に行き渡らせます。葉の裏にもかけると葉面からも吸収します。
- 月に一回は水だけで流す
- 根の表面に残った肥料の塩分を流すため、月に一回は肥料を抜いて水だけをたっぷりかけ、白い付着物を落とします。
葉の付け根と株元の手入れ
バンダは葉が左右に互い違いに出る単茎性のランで、株元の古い葉が枯れ落ちると茎が裸になります。枯れ葉の付け根に水がたまると腐りの入口になるため、定期的に取り除きます。
手入れの頻度は月に一回で十分です。触ってぐらつく葉や、指で押すと水っぽい感触のある部分がないかを確かめ、見つけたら早めに取り除きます。
古い葉を外したあとの茎は乾いた状態で構いません。茎から新しい根が出る場所でもあるため、傷を付けないように扱います。株元が乾いて硬く締まっていれば健康な証拠です。
- 黄変した下葉を外す
- 完全に黄色くなった下葉は、付け根を持って横に軽くひねると外れます。まだ緑が残る葉は無理に引っ張らず、自然に落ちるのを待ちます。
- 葉の付け根の水を切る
- 水やりのたびに葉の付け根を見て、水がたまっていればティッシュで吸い取るか株を傾けて落とします。特に夜間に残さないようにします。
- 枯れた根を整理する
- 茶色く中が空洞になった根は、株元の近くで清潔なはさみで切ります。触って固く芯があるものは残します。
株が伸びすぎたときの扱い
何年も育てると茎が長く伸び、下の葉がなくなって上部だけに葉が残る姿になります。これは老化ではなく自然な姿ですが、見苦しいと感じるときや、根が上部からたくさん出ているときは、上部を切って仕立て直せます。
切る位置は、上部の根の少し下です。切った上部はそのままバスケットに固定し、下部は成長点がなくても脇から新芽が出ることがあるので捨てずに数か月様子を見ます。
切る作業は生育の盛んな五月から六月に限ります。秋以降に切ると根が出ないまま冬を迎え、上部が枯れることがあります。迷ったら翌年の初夏まで待つほうが安全です。
| 株の姿 | 対応 | 時期 |
|---|---|---|
| 上部から根が三本以上出ている | 上部を切って植え直す | 5月〜6月 |
| 下葉がなく根も少ない | そのまま育てて根を待つ | 切らない |
| 株元から子株が出た | 根が伸びたら外す | 5月〜6月 |
元気がないときの原因の切り分け
生育期なのに新しい葉が出ない、根が伸びないときは、光・水・肥料・温度のどれかが欠けています。順番に確かめると原因が絞れます。
原因を絞る順番は温度、水、光、肥料です。冬に新葉が出ないのは正常ですから、生育期の五月から九月の間で判断します。生育期に二か月以上動きがなければ、何かが欠けていると考えて見直します。
- まず温度を確かめる
- 夜間の最低気温が十五度以下なら生育は止まります。他の条件を変える前に、まず暖かい場所へ移して二週間様子を見ます。
- 次に根の色と湿り
- 根が常に白く乾いているなら水と湿度が不足、常に緑で茶色い部分があるなら過湿です。水やりのリズムを直します。
- 葉の色で光と肥料
- 葉が濃い緑なら光不足、黄緑で新葉が小さいなら肥料不足の可能性があります。片方ずつ変えて反応を見ます。
同時に複数の条件を変えると、何が効いたのか分からなくなります。一つずつ二週間ほど試します。
バンダの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
バンダの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はバンダの育て方にまとめています。
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