春の作業
苗が出回り、植え付けの季節です。遅霜の心配がなくなる四月中旬以降に植え、根付いたら摘心して枝を増やします。冬越しした宿根タイプは、三月に枯れた茎を整理し、新芽が動いたら追肥を始めます。
五月の摘心(枝の先端を摘んで脇枝を出させる作業)は、根付いてから行うのが目安です。植え付け直後に摘むと株が弱ります。追肥(育ちの途中で足す肥料)は緩効性肥料を月一回が基本です。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 3月 | 宿根タイプの枯れ茎を整理、新芽に追肥 | 株元から緑の芽が見えたら |
| 4月 | 苗の植え付け、種まき | 遅霜が終わってから |
| 5月 | 摘心、追肥開始、花がら摘み | 根付いて新葉が動いたら |
初夏から梅雨の作業
最も花が多い季節ですが、梅雨の長雨で蒸れやうどんこ病が出やすくなります。花がら摘みで種を作らせず、株の中心の枯れ葉を掃除して風を通します。鉢植えは雨が続くときだけ軒下に移します。
梅雨の間は花がら摘みの回数を増やします。濡れた花房は腐りやすく、そこから灰色かび病が入ることがあるため、雨の合間に見回って傷んだ花房を切ります。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 6月 | 花がら摘み、株元の掃除、うどんこ病の見回り | 葉に白い粉が出たら摘む |
| 7月上旬 | 追肥を続ける、長雨は軒下へ | 花が途切れなければ足りている |
| 7月中旬〜下旬 | 梅雨明けに切り戻し | 花が先端だけになったら |
一年草タイプは梅雨に株が弱ることが多く、切り戻しても戻らないときは整理して秋の花に植え替えます。
真夏の作業
切り戻したあとの回復期です。宿根タイプは暑さに強いので、水切れさえ防げば八月中に新芽がそろいます。鉢植えは朝に水を与え、夕方にしおれていたらもう一回足します。肥料は薄めの液体肥料を二週に一回程度に留めます。
八月は株が最も消耗する時期です。葉が昼にしおれて夕方に戻るなら暑さによる一時的なもので、朝からしおれたままなら水切れですから、見分けてから水を足します。
鉢植えは鉢の温度が上がりすぎないよう、コンクリートの上に直接置かず、すのこや鉢台の上に置きます。西日が当たる場所なら午後だけ日陰に移すと株の消耗が減ります。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 8月上旬 | 水切れ防止、薄い液体肥料 | 朝に土が乾いていたら水 |
| 8月下旬 | 新芽の確認、ハダニの見回り | 葉裏に白いかすれがあれば水で流す |
秋の作業
花色が最も鮮やかになる季節です。九月から追肥を再開し、花がら摘みを続けて霜まで咲かせます。宿根タイプの株分けや挿し芽もこの時期に行えます。三尺バーベナは種を採る花房を残しておきます。
秋は挿し芽の適期でもあります。夏を越した株から花のない枝を切って挿しておくと、冬越しの保険になります。特に一年草タイプで気に入った花色があれば、挿し芽で翌年につなげます。
十月に入ると気温が下がって花もちがよくなり、一つの花房が二週間近く楽しめます。花がら摘みの回数は減らして構いません。その分、追肥は続けて株の勢いを保ちます。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 9月 | 追肥再開、花がら摘み、挿し芽 | 最高気温が三十度を下回ったら |
| 10月 | 秋植え苗の植え付け、種採り | 花房が茶色く乾いたら種を採る |
| 11月 | 追肥を止める、霜対策の準備 | 初霜の予報が出たら |
冬の作業
一年草タイプは霜で枯れるので、整理して終わりです。宿根タイプは関東平野部の露地なら株元を腐葉土で覆えば越冬します。地上部は霜で傷みますが、春に株元から芽が出ます。鉢植えは軒下か日当たりのよい壁際に寄せ、水は週に一回程度に減らします。
冬越しできたかどうかは三月まで判断を待ちます。地上部が完全に枯れて見えても、株元を少し掘って白い根があれば生きています。慌てて掘り上げないことが大切です。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 12月 | 宿根タイプの株元を腐葉土で覆う | 霜が降り始めたら |
| 1月 | 水を減らして乾かし気味に | 土が完全に乾いてから |
| 2月 | 傷んだ茎を整理し始める | 寒さの峠を越えたら |
寒冷地では宿根タイプも露地越冬が難しく、鉢に上げて室内の明るい場所で管理します。暖地では冬も葉が残ることがあります。
作業が遅れたときの立て直し
摘心や切り戻しの時期を逃しても、株は簡単には枯れません。遅れた分だけ開花がずれると考えて、次の作業をどこから始めるかを判断します。
- 摘心を逃したら花後に切る
- 摘心しないまま咲いてしまったら、最初の花房が終わったところで枝を半分に切ります。そこから枝が増えて二番花以降が多くなります。
- 切り戻しが八月にずれたら浅く
- 八月中旬以降に切り戻すなら、半分ではなく三分の一程度の浅い切り方にします。秋の開花を遅らせすぎないためです。
- 冬の覆いを忘れたら株を見て判断
- 霜で地上部が枯れても、株元を掘って白い根や緑の芽があれば生きています。三月まで待ってから整理します。
バーベナの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
バーベナの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はバーベナの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。