品種の系統で仕立て方が違う
ニチニチソウには、こんもり茂る立ち性、横に広がる這い性、花が大きい大輪系、花びらが細い小輪系などがあります。系統によって株の広がり方と向く使い方が違うので、苗のラベルで確かめてから仕立て方を決めます。栄養系と呼ばれる挿し芽で増やされた品種は、種の品種より株が大きく広がります。
どの系統も育て方は同じで、日当たりと水はけの良い場所で乾かし気味に育てます。違うのは株間と鉢の株数だけなので、ラベルで系統を確かめてから植える間隔を決めます。
| 系統 | 株の姿 | 向く使い方 |
|---|---|---|
| 立ち性 | こんもりと丸く茂る | 花壇の群植、プランター |
| 這い性 | 横に広がって垂れる | 吊り鉢、花壇の縁 |
| 大輪系 | 花径五センチ前後 | 花壇の主役、雨に少し弱い |
| 小輪多花系 | 小さな花が密に咲く | 寄せ植え、雨に強い |
這い性の品種は一株で五十センチ以上広がります。プランターの株数は立ち性の半分に減らします。
日当たりが花数を決める
ニチニチソウは日光を強く求め、一日五時間以上の直射日光がないと花が減り、茎が伸びて倒れます。真夏の西日にも耐えるので遮光は要りません。半日陰では葉は育ちますが花がまばらになるので、日なたに置くことが最も効く花付き対策です。鉢植えなら、季節を問わず一番日の当たる場所に置きます。
- 一日五時間以上日が当たる場所
- 南向きか西向きの日なたが最も向きます。真夏の西日でも葉焼けしないので、日よけは不要です。
- 株間を守って風を通す
- 隣の株と葉が重ならない間隔にします。密植すると株の中が蒸れ、花が付かなくなります。
- 摘心はしてもしなくてもよい
- ニチニチソウは自然に枝分かれします。株を横に広げたいなら本葉六〜八枚で一回だけ摘心(茎の先を摘んで枝分かれを促す作業)します。
鉢植えは春から秋まで日なたに置いたままで構いません。真夏でも日陰へ動かす必要はありません。
伸びすぎたら切り戻して更新する
八月に入ると株が伸びて中心が茶色く枯れ込み、花が先端だけになってきます。この時期に全体の三分の一を切り戻すと、二〜三週間で新しい枝が伸びて九月から十一月にかけて再び満開になります。切り戻す位置は、葉が残る節の上です。葉のない部分まで切り詰めると芽が出にくくなります。
切り戻しをためらう人は、株の半分だけ切って様子を見る方法もあります。切った側から新芽が伸びるのを確かめてから残りを切れば、花が途切れる期間を短くできます。
- 八月上旬に株の姿を確かめる
- 株の中心が枯れ込み、花が先端だけに付く姿なら切り戻しどきです。まだ全体に花が付いているなら八月下旬まで待ちます。
- 葉のある節の上で三分の一切る
- 全体の高さの三分の一を目安に、緑の葉が残る節の上で切ります。株全体を同じ高さに揃えると伸び方が揃います。
- 切った後に薄い液体肥料
- 切り戻した翌週から液体肥料を週一回に増やします。新芽が伸び始めたら二週間に一回に戻します。
切り戻しは九月中旬までに終えます。それ以降に深く切ると、霜が降りる前に花が間に合いません。切った枝の先端は挿し芽に使えます。花のない枝を選び、二〜三節で切って挿します。
秋は涼しさで花色が濃くなる
ニチニチソウは秋に涼しくなると花色が濃くなり、花持ちも良くなります。十月から十一月は一年で最も見ごたえのある時期で、追肥を薄くしながら霜が降りるまで咲かせます。十度を下回ると生育が止まり、五度以下で傷むので、寒さの予報が出たら切り花にして室内で楽しみます。
秋の水やりは表面が乾いて一日たってからに減らします。涼しくなっても夏と同じ回数で与えると、秋の長雨と重なって株元が腐ります。十月以降は乾かし気味に管理すると株が締まり、花色も濃く出ます。
| 月 | 花の様子 | 作業 |
|---|---|---|
| 6月 | 最初の花が咲く | 追肥を始める |
| 7月 | 満開 | 花びら払い、追肥 |
| 8月上旬 | 株が乱れ花が減る | 三分の一切り戻し |
| 9月〜10月 | 再び満開、色が濃くなる | 追肥を続ける |
| 11月 | 霜で終わる | 挿し芽か種を残して処分 |
花が咲かないときの原因を見分ける
葉ばかり茂って花が少ないなら、日照不足か肥料の窒素過多です。株が小さいまま咲かないなら、寒さで生育が止まっているか、根が湿りすぎています。原因ごとに直し方が違うので、株の姿から切り分けます。
| 症状 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 葉が茂って花が少ない | 日照不足、窒素過多 | 日なたへ移し、花用の肥料に替える |
| 茎が伸びて先だけ咲く | 日照不足、切り戻し不足 | 三分の一切り戻して枝を増やす |
| 株が小さく咲かない | 低温、過湿 | 暖かくなるまで待ち、水を控える |
| つぼみが黄ばんで落ちる | 水切れ、急な移動 | 水を安定させ、置き場所を固定する |
五月に植えて六月に咲かないのは、根付くまでの時間差で、失敗ではありません。七月には咲きます。
日々草の花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
日々草の長く咲かせるコツは作物ページに
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