まく時期は暑さの引き際を見て決める
ビオラの種は二十度前後でよく発芽し、二十五度を超えると発芽率が急に落ちます。関東平野部では八月下旬から九月中旬にまくと年内に咲き始めますが、この時期はまだ暑いので、涼しい場所を作れるかどうかで時期を決めます。
早くまくほど年内の花は増えますが、暑さで苗が徒長(ひょろ長く弱く伸びること)しやすくなります。涼しい場所を確保できないなら、九月下旬まで待って小ぶりの苗で冬を迎える方が失敗が少ないです。
| 地域 | 種まきの目安 | 開花の始まり |
|---|---|---|
| 寒冷地 | 7月下旬〜8月中旬 | 10月下旬から、冬は休んで春に本番 |
| 中間地 | 8月下旬〜9月中旬 | 11月中旬から春まで |
| 暖地 | 9月上旬〜10月上旬 | 12月から春まで |
夜の最低気温が二十度を下回る日が続くころが、屋外で無理なく発芽させられる目安です。
種まきの手順
種は小さいので、ピート板や小さなセルトレイ、あるいは浅い箱に種まき用の細かい土を入れてまきます。ビオラは光を嫌うわけではありませんが、乾きに弱いので、種が隠れる程度にごく薄く土をかけて湿り気を保ちます。
ビオラの種は一袋に百粒以上入っていることが多く、家庭では全部まく必要はありません。二十株もあれば花壇一列と鉢がまかなえるので、余った種は乾燥剤と一緒に冷蔵庫で保存して翌年に回します。まく数を絞ると、後の管理が楽になります。
土を先に湿らせる
種まき用土を容器に入れ、底から水を吸わせて全体を湿らせてからまきます。まいた後に上から水をかけると小さな種が流れて偏ります。
一穴に一粒か二粒
セルトレイなら一穴に一粒か二粒、箱まきなら一センチ間隔を目安にばらまきます。密にまくと本葉が出るころに込み合い、間引きで根を傷めます。
覆土は二ミリほど
ふるった土か細かいバーミキュライトを、種がやっと隠れる厚さでかけます。厚いと発芽が揃わず、薄すぎると乾いて発芽が止まります。
新聞紙で覆う
発芽までは新聞紙を一枚かけて乾きと直射を防ぎます。芽が見え始めたらすぐ外し、明るい場所に移します。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
発芽までの置き場所と水
発芽までは一週間から十日ほど。直射日光の当たらない明るい日陰で、風通しのよい場所に置きます。室内なら北向きの窓辺や、エアコンの効いた部屋の明るい場所でも構いません。土の表面が白く乾く前に、霧吹きか底面から水を足して常に湿った状態を保ちます。
- 保冷剤で温度を下げる
- どうしても暑い時期にまくなら、発泡スチロール箱に容器を入れて保冷剤を一緒に入れる方法があります。箱の中を二十度前後に保つと発芽が揃います。
- 冷蔵庫で芽出し
- 湿らせたキッチンペーパーに種を包んで冷蔵庫の野菜室に三日から五日置くと、根が出始めます。根の出た種を一粒ずつ土に置き、薄く土をかけます。
- 発芽後は日に当てる
- 芽が出たら朝日の当たる場所に移します。暗い場所に置き続けると数日でひょろ長くなり、後から戻せません。
本葉が出たらポットに移す
本葉が二枚から三枚になったころ、直径七センチ前後のポットに一株ずつ移します。根はまだ小さいので、土ごと崩さずに持ち上げて移すと傷みません。移した直後は半日陰で二日から三日養生し、根が動いてから日なたに出します。
ポットに移してからは、薄めた液体肥料を十日に一度ほど与えて、葉の色が薄くならないように育てます。株がポットいっぱいに根を張ったら、定植の適期です。
ポットの土は市販の草花用培養土で構いませんが、種まき用の土より肥料分があるので、移して一週間は追肥をしません。根が新しい土に伸び始めてから、薄い液体肥料を始めると葉の色が安定します。
| 姿 | 判断 | 次の作業 |
|---|---|---|
| 本葉二〜三枚 | 移植の適期 | 七センチポットに一株ずつ |
| 本葉六枚以上で根が回る | 定植の適期 | 花壇やプランターに植える |
| 茎が長く葉の間隔が広い | 徒長している | 深植えして日に当て、水を控える |
発芽しないときの原因と立て直し
まいて二週間たっても芽が出ないときは、温度が高すぎたか、途中で乾いたかのどちらかがほとんどです。種の寿命は二年ほどで、古い種は発芽率が落ちます。ビオラは秋の種まきに失敗しても、十月に苗を買えば同じように冬から春まで楽しめるので、無理に再挑戦しなくても大丈夫です。
| 症状 | 考えられる原因 | 立て直し |
|---|---|---|
| まったく発芽しない | 二十五度以上の高温か種の古さ | 涼しくなってからまき直す |
| まばらにしか出ない | 途中で表面が乾いた | 新聞紙と底面給水で湿りを保つ |
| 出た芽が倒れて枯れる | 過湿と蒸れによる立枯れ | 風を通し、水は朝だけにする |
| 芽が細長く倒れる | 光不足 | すぐ日なたへ移し、植え替えで深植え |
一度乾いて発芽が止まった種は、再び湿らせても出ないことが多いです。まき直す方が早いです。
ビオラの種まきでよくある質問
ビオラの種はいつまく?
ビオラの種は二十度前後でよく発芽し、二十五度を超えると発芽率が急に落ちます。…。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
ビオラの種はどうやってまく?
ばらまき / セルトレイが目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
ビオラの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
ビオラの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
ビオラは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
ビオラの間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
ビオラの種まきに使うもの
草花の種は野菜より小さいものが多く、覆土の厚さで発芽が決まります。光を好む種はほとんど土をかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
好光性の種は土をかけないので、ジョウロだと流れます。発芽まではすべて霧で与えます。
- セルトレイ・浅鉢探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 128 穴のセルトレイか、深さ 5cm 前後の浅い育苗箱。
種が小さいほど深い容器は要りません。浅いほうが土が乾きすぎず、温度も上がりやすくなります。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式、長さ 10cm 前後。
草花は発芽まで 2 週間以上かかるものもあります。まいた日を書いておかないと、待つか諦めるかを判断できません。
- 種が大きい草花なら、ポットに直接まけばセルトレイは要りません。
- 温室やヒーターマットは、暖かい時期にまくなら要りません。
ビオラの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はビオラの育て方にまとめています。
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